裁判員裁判:千葉地裁 強盗傷害被告に懲役7年判決 /千葉

強盗傷害や窃盗などの罪に問われた東金市のリサイクル業、椙山(すぎやま)武則被告(50)の裁判員裁判で、千葉地裁は15日、懲役7年(求刑同10年)を言い渡した。

 判決によると、椙山被告は08年10月20日、東金市のリサイクル店でCD数枚を盗み、逃走の際に車を発進させ、立ちふさがった男性店員(37)を転倒させて軽傷を負わせるなどした。弁護側は強盗傷害について無罪を主張していたが、栃木力裁判長は「万引き発覚を恐れて逃走を図ったと考えるのが自然」と述べ、罪が成立すると判断した。

 判決後、記者会見した50代の男性裁判員は「サラリーマンにとって4月は非常に休みづらく、本当は休みたくなかった。日程を土日にすれば参加しやすくなり辞退者も減るのでは」と感想を述べた。男性の勤務先では、裁判員に選ばれると有給休暇を使用せずに会社を休める制度があるという。【駒木智一】
毎日新聞 2010年4月16日 地方版

強風猛威 民家20棟に被害

県内は14日、台風並みに発達した低気圧の影響で強風が吹き荒れ、女性1人が自転車で転倒して軽いけがを負ったほか、住宅被害や交通の乱れが相次いだ。

 青森地方気象台によると、13日夜から県内全域に暴風雪警報が発令され、深浦町では午前6時25分に瞬間最大風速31・2メートルを記録。八戸市でも午後2時に29・1メートル、外ヶ浜町では午前4時38分に28・9メートルの風をそれぞれ観測した。

 県防災消防課によると、青森市浪岡では、自転車の70代の女性が風にあおられて転倒し、足に軽傷。また、10市町村の民家計20棟で屋根や外壁が強風で壊れる被害が出た。

 弘前市高杉阿部野では、強風で資材倉庫のトタン屋根計約96平方メートルが吹き飛び、約10メートル離れた向かいの民家の窓ガラスを割るなどした。民家の女性(81)は、「屋根が飛んでくるのを夫が見つけ、部屋の奥に逃げた。こんな風は経験がない」と声を震わせた。

 また、青森市旭町2の美容室では風で外壁がはがれ落ち、駆けつけた消防署員がブルーシートで覆う応急処置に追われた。経営者の女性(74)は「風の力のすごさを思い知った」と驚いた様子だった。

 交通機関も乱れ、JR青森支店によると、東北、奥羽、大湊、五能、津軽、八戸の各線で、計104本が運休。青森駅では、駅員が、足止めされた利用客への説明に追われていた。

 同気象台によると、暴風雪警報は14日夕に解除されたが、強風は15日午前中まで続く見込み。

(2010年4月15日 読売新聞)

自転車ひき逃げのクルマ、後続車が逃走を阻止

9日午後8時ごろ、神奈川県相模原市中央区内の市道で、道路右側の路肩を走行していた自転車が、対向してきた乗用車と衝突する事故が起きた。自転車の女子中学生が軽傷。クルマは逃走したが、目撃者が追跡して身柄を確保。警察は33歳の男を逮捕している。

神奈川県警・相模原署によると、道路右側の路肩を走行していた自転車と、対向してきた乗用車が衝突。自転車は転倒。乗っていた13歳の女子中学生が路上に投げ出され、打撲などの軽傷を負っている。

クルマはそのまま逃走したが、事故を目撃した後続車が追跡。約300m先で抑止して身柄を取り押さえ、通報を受けて駆けつけた同署員に引き渡した。警察はこのクルマを運転していた同区内に在住する33歳の男を自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

現場は相模原市中央区東淵野辺2丁目(N35.33.40.2/E139.25.0.3)付近の市道で、片側1車線の直線区間。調べに対して男は「対向車のライトに気を取られた」、「何かにぶつかったような気はしたが、人ではないと思った」などと供述。容疑を否認している。

トラックに接触し転倒、中学生重傷 茨城・神栖

10日午後2時10分ごろ、茨城県神栖市堀割の国道124号を横断しようとした千葉県香取市の中学1年、成毛(なるけ)淳君(12)が、目の前を通り過ぎた大型トラックの後部に接触、転倒して頭の骨を折る重傷を負った。

 茨城県警鹿嶋署のしらべによると、成毛君は友人数人らと道路の反対側にあるコンビニエンスストアに向かうため道路を横断しようとした。

 現場は片側2車線の直線道路。トラックは肥料を積んで神栖市から岩手県へ向かう途中だった。

パトカー追跡中バイク転倒 15歳少女重傷

8日午後11時20分ごろ、愛媛県伊予市尾崎の市道で、伊予署のパトカーが追跡していた2人乗りのミニバイクが、右カーブで停車中の車とぶつかり転倒。運転していた無職の少女(15)が足の骨を折る重傷を負った。同乗していた別の無職の少女(15)にけがはなかった。

 同署によると、パトカーが2人乗りミニバイクを発見し、サイレンを鳴らさず、赤色灯をつけずに約2分間、時速約30キロで追跡していた。

 運転していた少女は無免許で、ミニバイクは盗難の被害届が出ていた。同署は「適正な追跡だった」とし、2人から詳しい事情を聴く。(共同)

池袋・立教大生殺害に公的懸賞金を適用 警察庁

JR池袋駅(東京都豊島区)で平成8年、立教大4年の小林悟さん=当時(21)=が男に殴られ死亡した事件で、警察庁は犯人逮捕につながる情報提供者に、最高で300万円の公的懸賞金を出すことを決めた。事件は11日で発生から丸14年となり、殺人罪の公訴時効まで残り1年となる。警視庁は「執念の捜査で必ず検挙したい。多くの情報提供を期待している」としている。

 池袋署捜査本部の調べでは、悟さんは8年4月11日午後11時半ごろ、池袋駅の山手線ホームで背広姿の男に殴られるなどして転倒、5日後に死亡した。男は当時24~38歳くらいで身長170~180センチのがっちりした体格。まぶたが重く、座ったような目つきで、右目尻に穴状の古傷が3個あった。

 9日付の官報に掲載、11日から1年間情報を受け付ける。情報提供は同署(電)03・3986・0110。

県民栄誉賞 新田選手に授与

■パラリンピックで金2個

 バンクーバー冬季パラリンピックのノルディックスキーで金メダル2個を獲得した西粟倉村出身の新田佳浩選手=東京都江東区在住=が7日、県庁を訪問し、石井正弘知事から県民栄誉賞と県スポーツ特別顕彰を授与された。

 新田選手は4大会連続のパラリンピック出場で、今大会で初めて金メダルを獲得。前回のトリノ大会では転倒で13位だったが、新田選手は「トリノでの転倒がなければ金メダル二つはなかった。2014年のソチ大会での2連覇を目指したい」と決意を語った。祖父ら家族が暮らす西粟倉村にも帰省する予定で、「祖父に金メダルをかけたいとがんばってきた。あと少しで実現できるのがうれしい」と笑顔だった。(八尋紀子)

『自転車欠陥で転倒、障害』 輸入元に損賠請求

イタリア「ビアンキ」ブランドの自転車で走行中に前輪が外れて転倒し、障害を負ったのは車体の欠陥が原因だとして、茨城県つくば市の会社社長中島寛さん(60)らが五日、製造物責任法(PL法)に基づき、輸入元の「サイクルヨーロッパジャパン」(東京)に約一億六千万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

 訴状によると、中島さんは二〇〇八年八月、自転車で出勤途中に前輪が脱落し、前のめりに顔から転倒。頸椎(けいつい)を損傷し、首から下がほぼまひする障害が残ったとしている。中島さんは「前輪とハンドル部分をつなぐ金属製のバネがさびて折れた」として構造上の欠陥が原因だと主張している。

 自転車は、日本国内のメーカーから注文を受けた台湾のメーカーが製造し、ビアンキの商標使用権を持つサイクル社が台湾から輸入していた。PL法は製造者と輸入者の損害賠償責任を定めている。だが、同法が規定する製造者が国内メーカーか台湾メーカーなのか不明なため、輸入したサイクル社のみを訴えたという。

 中島さんは東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、「どの会社もこれまで知らんぷりだった。こんな事故が起きないよう、一刻も早くリコールのような対策を」と話した。

 サイクル社は「大変なけがをされて、お気の毒です。詳細は裁判で明らかになっていくだろうと考えております」としている。

「上げ馬神事」で馬死ぬ 転倒し首の骨折る

三重県東員町北大社の猪名部(いなべ)神社で3日、県無形民俗文化財の「上げ馬神事」があり、馬が坂を駆け上る際に転倒し首の骨を折って死ぬ事故があった。石垣光麿宮司(55)は「足の骨折はまれにあるが、死ぬのは記憶にない」と話している。乗り手にけがはなかった。

 上げ馬神事は800年以上の歴史があるとされ、急な坂の先にある高さ2メートルの土壁を乗り越えた回数で豊作などを占う。この日は12頭が参加した。

 東京や三重の動物愛護団体が「馬をけり上げるなど虐待行為がある」と指摘したことから、県教育委員会の職員や県文化財保護審議会の委員4人が調査に訪れていた。馬が死んだことについて委員の一人は「いじめているわけではなく、虐待とは別の問題」。別の委員は「どの程度が虐待かの判断は難しい。きょう見た範囲では文化財指定の解除は考えにくい」と話した。

 上げ馬神事は同県桑名市の多度大社でも5月に行われ、調査した上で文化財指定を続けるかどうかを決める。

(中日新聞)

落ちた渡った 50万人沸く 御柱祭

諏訪大社御柱祭の上社山出しは最終日の4日、茅野市の「木落し坂」で御柱4本の「木落し」が、同市の宮川で5本の「川越し」が行われた。前日の3本とあわせ、8本の御柱は宮川のそばにある「御柱屋敷」に無事安置された。5月2~4日の上社里曳(さとび)きで、本宮(諏訪市)と前宮(茅野市)の境内に4本ずつ建てられる。

 「本宮四之御柱」(本四)の木落しでは、開始前に男性2人組がカラオケをバックに、「御柱祭~吼(ほ)えろ勇者たち~」という歌を披露。さらには何度も花火を打ち上げ、観客を楽しませた。

 本四を曳(ひ)く北山・米沢・湖東地区にはイベント係がおり、毎回趣向を凝らしている。今回の仕掛けを考えた両角力さん(44)は「御柱は途中で傾いてしまったが、うちららしい威勢のいい木落しが出来た」と満足そうだった。

 川越しは、日没のため4日に延期となっていた「前宮二之御柱」が最初に挑戦。勢いよく宮川に突っ込むと、激しい水しぶきが上がった。それでも、めどでこが傾くこともなく、無事、宮川を渡りきった。

 諏訪地方観光連盟御柱祭情報センターによると、4日の人出は前回(2004年)より2万人多い12万人。3日間の合計は、前回を4万9000人上回る50万9000人で過去最高だった。

 茅野署によると、4日は氏子の男性2人が木落しの際に転倒し、足のねん挫と、肩の脱臼の軽傷を負った。

(2010年4月5日 読売新聞)