抜き取られたゲーム機…現場近くで被害者のかばん発見

大阪府門真市の路上で24日、会社員櫛下町泰行さん(24)が男2人に殴られ死亡した殺人事件で、櫛下町さんが持っていたとみられる肩掛けかばんが、現場周辺の変電所近くで見つかっていたことが30日、捜査関係者や発見者への取材で分かった。

 かばんに入っていたとみられる携帯型ゲーム機が無くなっていることも、捜査関係者への取材で判明。府警は櫛下町さんの所持品を狙って襲った可能性があるとみて、逃走した男らの特定を急いでいる。

 捜査関係者らによると、かばんが見つかったのは現場から東へ約300メートルの場所にある変電所のそば。男らがゲーム機などを抜き取った後で捨てたとみられる。

 事件は24日夜、門真市末広町の路上で発生。櫛下町さんが自転車の若い男2人ともみ合いの末に顔を殴られ転倒し、頭を強く打って死亡した。櫛下町さんのズボンのポケットには財布が残っていたが、肩掛けかばんが無くなっていた。

3人乗り自転車:解禁から1年 売れ行き快調 10万台を突破、1カ月待ちも

◇高額も助成金など後押し
 昨年7月に解禁された3人乗り自転車の販売台数が1年間で10万台を突破し、「想定外の売れ行き」(自転車メーカー)となっている。電動アシスト付きなら十数万円、アシストなしでも4万円以上と高額で普及が疑問視されていたが、子育て世代の人気を集めた。首都圏を中心に自治体の助成やレンタルが始まり、認知度が高まってきたことが背景にあるようだ。【田村彰子】

 大手メーカーの丸石サイクル(埼玉県吉川市)は約3万台を販売し、入荷待ちが最長1カ月の自転車店も出た。担当者は「これまで取引していなかった店から、3人乗り自転車だけほしいと依頼があったほど。補助金制度やレンタル制度などがPRになったためでは」と説明する。

 最大手のブリヂストンサイクル(同県上尾市)は6万5000台以上を販売し、広報担当者は「アシスト付きが特に好調」。3人乗り自転車のシェアが高いとされるホダカ(同県越谷市)やヤマハ発動機(静岡県磐田市)も売れ行き好調で、この4社だけで販売台数は10万台を上回った。

 助成制度やレンタル事業も人気を集める。

 東京都文京区は「保護者の負担軽減」のため、購入者100人に3万円ずつ補助することにしたところ、4月の募集開始から約2カ月で230件以上の申し込みがあった。昨年10月に助成制度を始めた西東京市も、半年間で申し込みが257件に達した。昨秋から今年3月にかけてレンタル事業を始めた東京都練馬区や三鷹市、町田市には希望が殺到。3自治体で計160台の予定だったが、いずれも大幅に増やして計500台超にした。

 3人乗り自転車は警察庁の安全基準を満たすものだけが認められ、転倒しにくいなどの特徴がある。「子どもを保育園に送るのに必要」と購入した文京区の女性会社員(26)は「子どもを乗せるならこういう自転車が欲しいと思っていた」と話した。

姉のかばん狙った男、家族愛で“返り討ち”

 東京都足立区の路上で23日深夜、金目当ての男にかばんを奪われそうになった女性(25)が自宅まで逃げ帰り、弟とともに現場に戻って男を発見、取り押さえる事件があった。

 警視庁綾瀬署によると、弟は「お姉ちゃんが襲われるなんてとんでもない」と現場に急行。女性の父や姉も次々に駆けつけ、110番通報で署員が駆けつけるまで、“家族総出”で逮捕に協力した。

 同署によると、強盗未遂の現行犯で逮捕されたのは住所不定、無職、辺見秀樹容疑者(26)。「生活が苦しかった」と供述、当時の所持金は13円だった。

 同署の調べによると、辺見容疑者は23日午後11時40分ごろ、足立区東綾瀬の路上で、女性が乗っていた自転車の前輪をけって転倒させ、かばんを奪おうとした。女性は両ひざを負傷しており、同署は強盗致傷容疑に切り替え調べる方針。

「血まみれだった」突然の惨事に体震わせ スイス脱線

車窓からアルプスの雄大な眺めが楽しめる、中高年に人気のツアーが暗転した。23日、スイス南部で起きた観光列車「氷河特急」の脱線事故。夏休みの旅行シーズンが始まった矢先で、多数の日本人客も巻き込まれた。

 スイス・ローザンヌにあるヴォー州立病院の広報担当者は24日、朝日新聞の取材に対し、「意識不明の重体の女性が1人、現地時間の23日午後3時半ごろ、事故現場からヘリコプターで搬送されてきた」と話した。女性は搬送直後に約4時間の腹部の手術を受け、その後は集中治療室で治療を受けているという。依然として意識がないといい、「手術によって容体は安定したが、けがは重く、予断を許さない状態だ」と話した。

 事故現場から車で約30分の町、フィスプ。中心部にあるバレー州立中央オーバーバリス病院には事故でけがをした日本人数人が入院中。列車に乗り合わせた観光客は24日未明(日本時間同午前)、地元テレビの取材に対し、「日本人たちは血まみれだった」と証言し、突然の惨事に震えていた。

 バレー州警察当局のボルネ報道官は23日午後11時(日本時間24日午前6時)、朝日新聞の取材に対し、負傷者42人のうち日本人の人数については言及を避けたが、重傷者は10~12人と答えた。

 地元テレビに対し、列車に乗っていた初老の女性観光客は「ひどい惨事だ。私たちの車両は大丈夫だったが、後続車両の人はみんなけがをしていた。まだ、震えが止まらない」と話した。

 別のスイスのテレビ局の映像によると、無事だったドイツ人女性は「急ブレーキがかかったように感じた。2度がくんとして、車内の物がすべて下に落ちた」と車内の様子を説明。スイス人男性は「転倒した車両を見て本当にショックだった。救出に行きたかったが、近づかないほうがいいと乗員に言われた」と話した。

 「氷河特急」の運行会社広報担当者は24日、朝日新聞の電話取材に対し、「開業以来、最悪の事故。原因はまだ分からず、警察の調べを待っているところだ」と話した。(稲田信司=フィスプ〈スイス南部〉、松井健=ベルリン、渡辺志帆)

学童保育:大けが21人--3~6月・厚労省調査

日中に保護者が家庭にいない小学生が過ごす放課後児童クラブ(学童保育)で、今年3月16日から6月14日にかけ、14県で21人(男児18人、女児3人)が全治1カ月以上の大けがをしていたことが分かった。低学年の男児が多く、遊具を使っている際のけがが半数近かった。学童保育での事故の実態を厚生労働省はこれまで把握しておらず、今後詳細を分析する。

 同省が3月下旬、自治体に報告を求めていた。内訳は▽1年生12人▽2年生5人▽3年生3人▽4年生1人。骨折が19人でほとんどを占める。けがの状況は▽遊具のけが10人▽玄関などでの転倒6人▽車との接触事故2人--など。【野倉恵】

落石:転倒で手当て中、2人けが--北ア奥穂高岳 /長野

19日午前8時半ごろ、北アルプス奥穂高岳(3190メートル)の登山道で落石に絡む事故があり、松本市寿北、会社員、住岡徹さん(57)が骨盤骨折、同市笹部の赤羽睦子さん(56)も右腕骨折の重傷を負い、安曇野市の男性会社員(65)が足を打撲した。

 松本署によると、住岡さんらは35人パーティーで、ザイテングラート(標高約2500メートル)を下山中だった。住岡さんと男性に当たった石は直径約50センチで、事故当時、2人は、転倒して負傷した赤羽さんの手当てをしていた。3人とも県警ヘリで松本市内の病院に運ばれ、命に別条はないという。【光田宗義】

宅配ピザ架空注文、待ち伏せて強盗・食べる

うその注文をして呼び出したピザの配達員にけがを負わせ金を奪ったとして、岡山県警捜査1課と水島、倉敷両署は12日、倉敷市広江、無職森大丞被告(20)(強盗未遂罪などで起訴)と、住所不定、アルバイト店員少年(19)、同市の無職少年(19)を強盗傷害の疑いで再逮捕した。

 発表によると、3人は共謀し5月25日、ピザ店に同市内の架空の住宅にピザを配達するよう注文し、同日午後11時頃、宅配のため倉敷市広江の市道でミニバイクに乗っていた配達員男性(38)の前に立ちふさがって転倒させ、両ひざ打撲などの軽傷を負わせて「金を出せ」と脅し、1万円やピザ(約2200円相当)を奪った疑い。

 3人は現金を分け合い、ピザも分けて食べたという。

 地検は同日、強盗未遂事件について、森被告を同罪で起訴、少年2人を処分保留で釈放した。

(2010年7月13日09時09分 読売新聞)

信号無視のバイク 静止振り切り警官転倒させる

5日夜遅く、大阪市大正区でミニバイクに乗った男が信号を無視し、制止するよう求めた警察官を転倒させたとして逮捕されました。

 大阪府警によりますと5日午後11時40分ごろ、JR大正駅前の交差点でパトカーが信号を無視したミニバイクを見つけて停止するよう呼びかけましたが、バイクは狭い一方通行の道を逆走して逃げました。

 数分後、警官が再びバイクを発見、パトカーから降りて追いかけ乗っていた男の体をつかみましたが、男がスピードを上げたため警察官は転倒し全治一週間程度のけがを負いました。

 その後バイクも転倒し、警察は運転していた大正区の会社員、岡根康人容疑者(31)を公務執行妨害の疑いで逮捕しました。

 取調べに対して岡根容疑者は「酒を飲んでいた。飲酒がばれるのが嫌で逃げた」と供述しているということです。
(07/06 12:23)