四国新聞社 2013/05/10 09:42
観音寺市は、市内の75歳以上の一人暮らし世帯や75歳以上を含む高齢者だけの世帯を対象に、手すりの取り付けなどの住宅改修費用を助成する制度を設け、受け付けを始めている。高齢者の転倒を予防し、医療費を抑制するのが目的。市町単独でこうした制度を創設するのは、県内では例がないという。
市によると、寝たきりや介護が必要となった高齢者の約2割が転倒による骨折が原因という。そこで転倒を未然に防ぎ、高齢者が住み慣れたわが家で生活が続けられるよう、制度を設けることにした。
対象となるのは、手すりの取り付けのほか、床段差の解消、滑りにくい床や通路にするための材質変更などの改修。1世帯1回限りで、4万5千円を上限に費用の9割を助成する。要支援・要介護者がいる世帯や他の公的助成を受けて住宅改修をしている世帯は対象外。市は対象者を約2600人と見込んでいる。
市は毎年、65歳以上を対象に「1年間に転んだことはあるか」などの調査を実施しており、「心当たりのある人や転倒に不安のある人は、積極的に制度を活用してほしい」と呼び掛けている。
申し込み、問い合わせは市社会福祉課高齢者福祉係〈0875(23)3968〉。