ローマ法王襲われ転倒 クリスマスミサ、けがなし

【ローマ共同】ローマ法王ベネディクト16世(82)が24日深夜(日本時間25日早朝)、クリスマス恒例の深夜ミサのため、バチカンのサンピエトロ大聖堂に入ったところ、近くにいた女性に飛び掛かられ転倒した。けがはないもよう。

 そばにいた枢機卿の一人も倒れ、病院に運ばれたが、法王はすぐに立ち上がり、祭壇に進んでミサを行った。女性は現場で取り押さえられた。

 ミサは、事前の申請が必要だが、一般信者らにも公開されている。

フィギュア:真央、初の五輪切符へプログラム変えた!

【フィギュア全日本選手権公式練習】浅田真央(19=中京大)がプログラムを変えて初の五輪代表を狙う。浅田は25日、26日の女子SPに向け公式練習で調整したが、シニア参戦後自己ワーストの5位に沈んだ10月のロシア杯からプログラムを微修正。SP冒頭のトリプルアクセル(3回転半)-2回転トーループのコンビネーションジャンプで跳ぶ位置を変え、ステップの時間も減らすなど余裕を持たせた内容となった。

 フランス杯2位、ロシア杯5位に終わったGPシリーズから約2カ月。じっくり調整してきた浅田は、公式練習でトリプルアクセルを5度跳んで1度も転倒しなかった。演技には、今まで以上に躍動感があふれていた。

 「SPもフリーも構成を少し変えている。ロシア杯から帰ってきてずっと滑り込んできた。変えたことを忘れるくらい、しっくりきている」

 ロシア杯から帰国後、日本連盟強化部とタラソワ・コーチが連携し、プログラムのあちこちに修正を加えた。見た目にも分かるのは、SPで最初にトリプルアクセル-2回転トーループを跳ぶ位置だ。これまでは審判席の前で跳んでいたが、今回はリンクの反対側。逆サイドなら着氷の瞬間をチェックするジャッジの目を意識せず、重圧を感じずに跳べるからだ。また、出来栄え評価で加点を引き出すため連続ジャンプの2つ目で右腕を上げていたのもやめた。「手を上げてギリギリの回転より、上げないでしっかり回った方が加点が付く」と浅田は説明した。

 連続ジャンプで精神的な余裕を持たせる一方、SPでは45秒あったステップを38秒に短縮し、体力が持つようにした。スパイラルにも余裕を持たせ、ジャンプへの移行がスムーズに。「ぎゅうぎゅう詰めで、1つ遅れると全部遅れてしまう」と話していたプログラムが、わずかな修正を重ねて生まれ変わった。

 06年トリノ五輪は年齢制限で出られなかった。その年の全日本選手権で初優勝し、昨年まで3連覇。「五輪切符というより、全日本で4連覇したいという思いがある。今年最後の試合だし、やってきたことをぶつけたい」。苦しいシーズンを過ごしてきた真央が、真価を見せる時が来た。(スポニチ)

再発防止策 強化へ

●運転士適性を再確認

 豊橋市や豊川市など東三河地方を走る豊鉄バス(本社・豊橋市)の路線バスによる事故が頻発している。22日にも人身事故があり、14日からの9日間だけで人身・物損事故は5件になった。今年に入り事故の発生が目立っていただけに、同社は再発防止に向けた取り組みをさらに強化することを決めた。(岡田匠)

 同社や豊橋署によると、発車したバスで乗客が転倒し、負傷した22日と類似の事故は14日にも起きていた。また19日には豊橋市内で回送中のバスが駐車場に入ろうと左折した際、自転車の男性(38)をはね、軽傷を負わせる事故もあった。
 豊鉄バスでは2月に死亡事故を起こしており、中部運輸局が9月、バス2台を30日間使用停止とする行政処分を出していた。豊橋署によると、今年に入っての同社のバスが関係する事故は、「もらい事故」も含めて12件になる。
 同社は、これまで事故防止策として路線バス93台を含む全車両に事故の映像を録画できるドライブレコーダーを設置。運転士を集めた会議で、録画した事故映像などを見ながら事故の回避策を話し合っていた。今年10月からは、1日に72人の運転士で分担していた路線運行を3人増やし、負担を減らした。
 しかしそれでも12月になって事故が多発した。同社の戸田昌裕・運輸課長は「事故が続く原因は、運転士の不注意としか言いようがない。時間通りにバスを走らせたいという、あせりがあるのかもしれない」と釈明する。
 新たな再発防止策として、全運転士180人が入社時や入社3年目などに受けた適性検査を調べ直し、個々の運転士の特性を再確認する。その上で、それぞれの運転上の注意点などを乗車前の点呼時、声に出させて、意識させるようにする。また事故の多発地点や危険場所を示した地図「ヒヤリ・ハットマップ」を、乗車前のすべての運転士に確認させ、注意を促すという。同社の東田昭夫常務は「安全運転を徹底させ、事故撲滅に全力で取り組みたい」と話している。
 一方、中部運輸局の担当者も「(発生件数は)他のバス会社に比べても突出している。会社全体で安全対策がきちんと確立されているのか、指導を強化していきたい」と話している。

■豊鉄バスの主な事故(2009年)

事故があった月日     事故の内容

2月26日   バス停から発車直後、路上にいた女性をはね、女性が死亡
5月23日   信号待ちの乗用車に追突。バスの乗客2人と乗用車の女性が負傷
9月15日   回送中のバスが軽乗用車に追突。軽乗用車の男性が負傷
12月14日  乗客の男性が座る前にバスが発車。男性が転倒し負傷
12月19日  回送中のバスが自転車の男性をはね、男性が負傷
12月22日  乗客の女性が座る前にバスが発車。女性が転倒し負傷

豊橋署調べ

男性重体:頭から出血、意識不明…千葉・鴨川の路上

 22日午前5時20分ごろ、千葉県鴨川市横渚の市道で、70歳くらいの男性があおむけに倒れ、後頭部から血を流しているのを通行人が発見、119番した。男性は病院に運ばれたが頭の骨を折るなどして意識不明の重体。県警鴨川署は、男性の身元確認を急ぐとともに事件・事故の両面で調べている。

 同署によると、男性の顔に打撲の跡があり、手足にも転倒した際についたとみられる擦り傷があった。衣服に乱れはなく、現金数十万円入りの財布も残っていた。現場はJR安房鴨川駅近くの市街地。【黒川晋史】

雪舞う中で初滑り満喫

県内唯一のスキー場、豊根村の茶臼山高原スキー場が19日オープンし、家族連れや地元の小学生など約300人が、南アルプスを望むゲレンデで初滑りを満喫した。

 今年は暖冬の影響で雪不足が心配されたが、今年一番の寒波で、人工雪のゲレンデ周辺にも約14センチの雪が積り、辺り一面が白銀の世界に。午前8時半から熊谷卓也村長らが出席して安全祈願祭とテープカットの式典が行われた後、雪が舞う中、スキーヤーが初滑りを楽しみ、思い思いのシュプールを描いていた。

 スキー場は来年3月中旬まで営業予定。23日はクリスマスお楽しみ抽選会、1月1日はご来光プレゼント、新年もちつきなどの多彩な催しを企画している。

 スキー場を経営する「とよね観光」では、積極的なイベント展開やPR活動で昨シーズンより3万人多い約10万人の入場者を目標にしている。

(2009年12月20日 読売新聞)

県内各地で今冬一番の冷え込み 奧伊吹スキー場待望のオープン

彦根市は18日朝、今冬1番の冷え込みとなり、初氷を観測した。昨年より11日遅い。彦根地方気象台によると、上空にこの冬一番の寒気が流れ込んだのが原因。

 気象台の調べでは、彦根市の最低気温は0・5度、大津市は1・4度まで下がり、県内は寒い1日となった。米原市朝日と高島市今津町は、氷点下2・3度と県内最低の気温を観測。19日朝も冷え込むという。

 米原市甲津原の奥伊吹スキー場では、16日夜から雪が降り、ゲレンデは約40センチの雪が積もり、待望のオープンを迎えた。初日は50人ほどのスキー客が訪れ、初滑りを楽しんでいた。

 (森若奈)

伊東の群発地震 昨晩から2人がけが 水道管破裂相次ぐ

静岡県伊豆地方で17日深夜から18日朝にかけて相次いだ震度5弱を含む群発地震で、同県伊東市ではお年寄り2人が骨折を含む重軽傷を負うなど人的被害が出た。また市内数カ所で水道管の破裂があり、市内中央部のショッピングセンターでは店内が水浸しになるなどの被害があった。

 伊東市災害対策本部によると、伊東市内で家屋の一部損壊などが8件報告された。さらに水道管破裂が7件、断水が3件、水道漏れが8件確認された。

 また伊東市消防本部によると、18日午前7時49分ごろ、伊東市岡広町の男性(78)が揺れに驚いて転倒し、腰の骨を折る重傷を負った。また同日午前8時50分ごろ、同市馬場町の女性(65)が地震の際に転倒し、腰を打撲するけがをした。

 また18日午前8時33分ごろ、伊東市のホテル「伊東マンダリン岡本ホテル」で外壁がはがれ、宿泊客を熱海市の別のホテルに移動させた。

 17日深夜の地震の際には、伊東市のショッピングセンター「アピタ」伊東店で店内のスプリンクラー用の水道管が破裂し、店内が水浸しになった。

 17日午後11時48分ごろには、伊東市のホテル緑風苑で火災報知機が作動し、館内が水浸しとなった。

 伊東市玖須美、川奈、吉田地区では18日未明に一時、断水した。

【スノボW杯】調子上がらない竹内

女子のエース、竹内の調子が上がらない。予選をぎりぎりで突破し「決勝に残ればあとは何とかなる」と言ったものの、その1回目に緩斜面で転倒。本来の鋭い滑りを示せず、寂しい内容のまま16位に沈んだ。15日の転倒も精神的に尾を引いたという。

 新年の初戦はクライシュベルク(オーストリア)のW杯。昨年2レース連続で2位に入った相性のいい場所だ。そのことを意識しながら「調子が良かったときの精神的な強さを一日も早く取り戻したい」と苦しい胸の内をのぞかせた。(共同)

神戸・山電踏切事故 トラック運転手が関与か 

神戸市須磨区の山陽電鉄の踏切で、レールを保護する金属製の補助レールが破損した事故で、現場付近に落ちていた車の部品が、姫路市内の会社が所有する大型トラックのものと一致していたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。須磨署は、過失往来危険や道路交通法違反(通行禁止違反)などの疑いで、トラックを運転していた同社の男性従業員(38)から事情を聴いている。容疑が固まり次第書類送検する。

 同署によると、大型トラックは14日午後4時半ごろ、神戸市須磨区行幸町4の山陽電鉄月見山-須磨寺間の踏切を通過。その際、作業中に車体を安定させるための転倒防止装置が収納されていない状態で、補助レールに接触した疑いが持たれている。踏切に通じる県道では、大型車両は通行禁止だった。

 事故の約1時間後、兵庫県警高速隊が、踏切で目撃された車両とみられる大型トラックを加古川市内の加古川バイパスで発見。須磨署が事故現場付近に落ちていた転倒防止装置の一部と、トラックの装置を照合したところ一致したという。

 破損事故により山陽電鉄は東須磨-山陽須磨間で約2時間運転を見合わせたため、直通特急を含む39本が運休するなど約1万7000人に影響した。

元作業員が検審申し立て 太陽石油火災不起訴

2006年1月に今治市菊間町の太陽石油四国事業所で作業員7人が死傷したタンク火災事故で、県警から業務上過失致死傷容疑で書類送検された作業責任者ら9人全員に対し松山地検が不起訴処分としたのを不服として、同事故で負傷した松山市の元作業員男性(42)が16日、松山検察審査会に審査を申し立てた。
 申し立て理由について、男性の代理人の薦田伸夫弁護士は「投光器を固定するなどの措置をしていなかったため転倒したのに、なぜ地検は『転倒を予見できない』と判断したのか納得がいかない」と説明。「事故から4年たつが、強制捜査もせず、捜査当局は何をやっていたのか。事故の重大性の認識が甘い」と指摘した。男性は「亡くなった5人は『死人に口なし』で、作業責任者の責任が問われないのは納得がいかない」と話しているという。