SMAPの上海万博公演に警鐘! 偽企画書を巡るあのチケット騒動

 上海万博からの招待を受け、結成以来初めてとなる海外公演を世界文化センター(上海万博会場内)で行うことが決まったSMAP。90分間を予定するライブは、PRイベント「万博を歌える」の一環で、日本人ゲストとして出演するのはSMAPのみ。しかも「2年前からオファーしていた」とのことで上海側の期待の高さがうかがえ る。

「2008年に嵐がジャニーズで初の上海コンサートを行って話題になりましたが、知名度でいえばやはりSMAPのほうが上。メンバーの出演ドラマがきっかけでファンになった人が多いようです。先日のドラマロケで木村拓哉が上海を訪れた際も、現地のファンが連日ロケ現場に大挙してましたからね。ライブも大盛況間違いなしでしょう 」(週刊誌記者)

 現地のファンはもちろん、「行けない距離じゃない」とばかりに日本からの遠征計画を立てているファンも多いようだ。が、問題なのはチケットの入手方法。

 ジャニーズ側の発表によると、今回のライブ「上海万博 ファンの集い」は万博会場の入場チケットがあれば誰でも鑑賞することができるため、実質ライブチケットは”無料”。その代わり、当日に世界文化センターで整理券を受け取らなければならず、プラチナチケットを巡って大混乱となるのは必至だ。

 20日に行われたリハーサルには、市民20万人が参加。入場者が殺到してイタリア館のガラスが割れたり、転倒して右手首を骨折する人が現れるなど負傷者も相次ぎ、スタート前から安全面が疑問視されている上海万博。世界文化センターの収容人数1万8,000人の中に潜りこむには、相当な気合いを入れていかなければならない。しかし、SMAPのチケットを巡る騒動といえば、思い出されるのがこの事件。

「08年末、上海の複数の民間企業によるチケット詐欺が起きました。『来年4月30日にSMAPが上海万博のプレイベントとして、上海スタジアムでコンサートを行う』というニセの企画書が出回り、実際にネットでチケットを販売。中には1,280元(当時で約1万9,000円)もするチケットを買ってしまった日本のファンもいたようです。 ジャニーズ事務所は『そのような予定は一切ない』と否定し、所属レコード会社のビクターとともに、ファンに向けて警告文を発する騒動にまで発展しました。嵐がコンサートを行った際にも、現地で偽チケットをつかまされ、泣く泣く帰国したファンもいたようです。今回も日本からやってくる熱心なファンを狙って、高額の整理券を売りつける輩が現れるでしょう。それが本物ならまだしも、偽物である可能性もありますから、ファンは用心したほうがいいですね」(同前)

 当日配布の整理券を獲得できる可能性は予想もつかないが、現地住民のほうが有利なのは明らか。不慣れな海外でチケット争奪戦に参加するよりも、ここはおとなしく日本でのコンサートツアー発表を待ったほうが得策かも?

備える:津波対策/2 巨大な水の塊、圧倒的破壊力

北海道奥尻町青苗地区にある奥尻島津波館。93年の北海道南西沖地震による津波で80軒以上の集落が残らず流され、更地となった場所に建つ。館内には、津波に運ばれてきた漁船が陸地に残された写真や、破壊された家の木材が港を埋め尽くす写真などが展示され、年間約2万人の来館者に津波の威力を伝えている。

 こんな威力の津波に巻き込まれたらひとたまりもない。東京大地震研究所の都司嘉宣准教授は「83年の日本海中部地震でも、死者100人の遺体を医師が調べると、内臓破裂や全身の骨を折って亡くなった人がほとんどだった。逃げようとして津波に追いつかれ、地面にたたきつけられたとみられる。津波の怖さはその衝撃の強さだ」と話す。

 津波は風の影響で起こる波と何が違うのか。港湾空港技術研究所(神奈川県横須賀市)の有川太郎・主任研究官は「単純に言えば、津波の方が水の動く量が圧倒的に多い」と説明する。

 有川さんによると、台風による高波の場合、波の山から山までの長さ(波長)は最大でも数百メートルだが、津波は数キロ~10キロと長い。しかも、風による波は海面付近の現象だが、津波は震源地付近の海底地形の変形によって広い範囲の海水全体が短時間に持ち上げられて起きる。津波は巨大な水の塊で、押し寄せた所には長時間力が加わり続けることになる。普通の波と同じ高さでも、力は1000倍、場合によっては1万倍以上になるという。同研究所の実験では、高さ2メートルの津波は、厚さ10センチのコンクリート壁を壊すほどの力があることが分かった。

 さらに津波が危険な理由は、かなりの速度の流れとなることだ。気象庁によると、水深が浅いほど波の速さは遅くなるが、陸上に押し寄せた時でも時速36キロ程度あり、「オリンピック陸上の短距離選手並み」。津波注意報が発令される基準となる高さ50センチ程度の津波に巻き込まれると、成人男性でも足をすくわれ、転倒することが同研究所の実験で確認されている。

 有川さんは「一度流されてしまうと、引いていく波でさらに押し流される。たかが50センチと安易に判断してはいけない」と話す。【飯田和樹、八田浩輔】

【健康】「パーキンソン病」闘病記をまとめた富田武さん(77)

 ■友を得て病気と仲良く付き合う

 難病「パーキンソン病」を患い、約15年の闘病生活を送る大阪府高槻市の富田武さん(77)が闘病記『絆(きずな) パーキンソン病と仲良くなる法』をまとめた。突然の難病の宣告、仕事をあきらめて闘病生活へ。思うように体が動かず、足がすくみ転倒を繰り返す。不眠にも苦しんだ。支えとなったのは、家族や友人、患者仲間との出会い。闘病記を通じ、同じ病に苦しむ人々に「友を得て病気と仲良く付き合っていこう」とエールを送る。(岸本佳子)

  

病気知らずだったが

 富田さんが異変に気付いたのは15年ほど前。近所の医師が富田さんの妻に「ご主人の歩き方がおかしい」と指摘した。猫背で歩幅が狭く、不自然なスタイル。書類に書きこむ字が小さくなり、自分でも読めないような字になることもあった。不眠や頻尿にも悩み、専門医の診察を受けたところ、「パーキンソン病です」。それまで病気知らずだっただけにショックは大きく、「自分の体が奈落の底に落ちていくような恐怖感」を覚えたという。

 定年を延長して仕事に精力的に取り組んでいたが、引退を決めた。「寂しい気持ちでした」。徐々に足がすくむ症状が強くなり、自宅の階段から転落したり、室内で段差に足を取られて転倒したりすることもしばしば。手術を決意し、無事に成功。足のすくみが治まり、不眠も解消された。しかし、数年後に再発した。

 そんなとき、病と闘う富田さんを支えたのは家族や学生時代の友人、そして同じ病に苦しむ患者たちとの出会いだった。患者と家族でつくる組織「全国パーキンソン病友の会」の大阪府支部に参加。活動を通して、それまで抱いていた不安な気持ちが消えていったという。平成17年には地元、高槻に下部組織として「うの花会」を立ち上げた。
  

発病前より充実

 パーキンソン病の患者は、背中が曲がったり、姿勢が傾いたり、震える、といった身体に表れる症状を気にして、「人に会うことを避け、家に閉じこもりがちになる」という。富田さんは患者会の活動や闘病記を通して、「人は1人では生きていけないものです。引きこもっている人の背中を、後ろからそっと押してあげたい」と願う。

 現在、富田さんは歩行器を利用しているが、基本的に身の回りのことは1人でこなしている。うの花会など患者団体の活動を仲間と続けながら、趣味の読書や音楽を楽しむ毎日。「病気のことはあきらめ、楽しみを追求しています」と富田さん。「発病前よりも発病後のほうが充実している。パーキンソン病は私にとって“財宝”です」

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 闘病記『絆』は、6月に大阪市内で開かれる全国パーキンソン病友の会総会で販売予定。3冊組で、1、2巻各500円、3巻300円。売り上げは「うの花会」などの活動に充てられる。問い合わせは富田さん((電)080・6164・8612)。

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【用語解説】パーキンソン病

 国内では約1千人に1人が発症するといわれている。中脳の黒質の神経細胞が減少し、ドーパミンも減少するため運動障害が引き起こされるが、その仕組みは完全に解明されていない。症状には手が震えたり、筋肉が硬くなり動作がぎこちなくなったり、転びやすくなったりといった運動面のほか、便秘や不眠などもある。

4歳児に“奴隷マッサージ”気に入らず父親蹴る

福岡県警早良署は25日、長男(4)に軽傷を負わせたとして傷害容疑で福岡市早良区の会社員佐々木元気容疑者(28)を逮捕した。逮捕容疑は24日午後1時ごろ、自宅で長男の頭を蹴って転倒させ、額に擦り傷を負わせた疑い。「長男に背中を足で踏むマッサージをさせていて、痛いからやめろと言ってもやめなかったので腹が立った」と供述している。

 同署によると、外出先から帰宅した佐々木容疑者の母親(54)が、長男がケガをして泣いていることに気付き、長男が通う保育所に避難させ、保育所が同1時50分ごろ、警察に通報した。佐々木容疑者は離婚しており、長男と母親、弟(24)の4人暮らし。

 半年ほど前に、佐々木容疑者の母親から保育所に「孫が父親からひどい言葉の暴力を受けている。叩いたり蹴ったりもされている」と相談があり、保育所が児童相談所に通告していた。

初公開の日本館に長蛇の列 上海万博リハーサル

【上海共同】5月1日に開幕する中国・上海万博会場で、市民ら10万人が参加した第3回リハーサルが行われ、初公開された日本館にピーク時で約2千人の列ができた。

 「こころの和・わざの和」をテーマにした日本館は、エコカーや薄い太陽電池を張り付けた「発電窓」など最新の環境技術を展示しているほか、トヨタ自動車が介護支援などのために開発している手先が器用な「パートナーロボット」がバイオリンを演奏。

 日中が協力して保護活動に取り組んでいるトキをモチーフに、中国の伝統芸能「昆劇」と日本の能を融合させたショーも上演された。

 入場者は5千人以上となり、上海市の男性公務員は「日本のハイテク技術の素晴らしさがよく分かった」と感激した様子。一方、入場まで2時間待ったという女性は「面白くなかった」と不満げだった。

 20日の第1回リハーサルの際には、入場者が殺到して負傷者も出た。

真央ちゃん転倒シーンを差し替え テレ東「問題ない」

11日にテレビ東京が放送したフィギュアスケート「スターズ・オン・アイス」で、同局が浅田真央(19)ら3選手の演技を途中で差し替えていたことが23日、分かった。同局の島田昌幸社長はこの日の定例会見で「(大会ではなく)あくまでエキシビジョンなので問題はない」との釈明。

 同局によると番組が収録された9日の演技で、浅田真央はトリプルフリップに失敗、転倒したため、その部分を翌10日の演技に差し替えるなど編集して放送した。同アイスショーは9日から11日まで3日間、東京・代々木第一体育館で行われた。

八尾でひき逃げ 男を逮捕

ワゴン車を運転中にミニバイクと接触し、男性に重傷を負わせたまま逃走したとして、大阪府警八尾署は22日、自動車運転過失傷害と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで奈良市南紀寺町の会社員、小林一樹容疑者(36)を逮捕した。

 逮捕容疑は21日午後5時半ごろ、大阪府八尾市高安町北の国道170号で、ワゴン車を運転中、前方を走っていたミニバイクを追い越そうとした際に接触。運転していた東大阪市のアルバイトの男性(37)を転倒させ、鎖骨骨折など全治2カ月のけがをさせたまま逃走したとしている。

 八尾署によると、小林容疑者は東大阪市内の勤務先に戻る途中だったといい、「怖くなって逃げた」と容疑を認めているという。

バイクをひき逃げ「止まっていたら仕事に間に合わない」

18日午前6時30分ごろ、静岡県浜松市中区内の市道で、交差点を進行していた乗用車と原付バイクが出会い頭に衝突する事故が起きた。バイクは転倒し、運転していた女性が重傷を負ったが、クルマはそのまま逃走。警察は後に22歳の男を逮捕している。

静岡県警・浜松中央署によると、衝突によってバイクは転倒。運転していた同区内に在住する50歳の女性が骨折などの重傷を負ったが、クルマはそのまま逃走している。警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始。目撃情報から車種を特定し、現場近くに住む22歳の男を容疑者として逮捕している。

現場は浜松市中区上島2丁目(N34.44.18.1/E137.44.53.2)付近の市道で、見通しの良い交差点。調べに対して男は「止まっていたら仕事に間に合わなくなるので、そのまま逃げてしまった」などと供述しているようだ。

パト追跡バイク転倒、後部座席の少女重傷 高2酒気帯び逮捕

22日午前2時ごろ、大阪市住吉区万代の府道で、府警スカイブルー隊の隊員2人がバイクでパトロール中、ミニバイク2台に分乗した3人の男女を発見。停止を求めたが2台は一方通行の道路を逆走しながら逃走し、約200メートル先で2人乗りの1台が転倒。後ろに乗っていた無職の少女(16)が頭を打って重傷、運転していた少年(16)も軽傷を負った。

 府警は後方を走っていた府立高校2年の男子生徒(16)の呼気から基準値以上のアルコールが検出されたため、道交法違反(酒気帯び)容疑で現行犯逮捕。病院に運ばれた2人からもけがの回復を待って事情を聴く方針。

路上強盗・ひったくり連続4件 大阪でバイク2人組

21日深夜、大阪府熊取町のJR熊取駅と同府泉佐野市の日根野駅周辺で、女性を狙った路上強盗やひったくり事件が4件相次ぎ、女性2人が軽傷を負った。いずれもミニバイクの若い2人組の男による犯行で、泉佐野署が同一犯の可能性もあるとみて強盗致傷容疑などで捜査している。

 21日午後11時5分ごろ、熊取町大久保中の熊取駅東側の路上を歩いて帰宅中の女性会社員(42)が、後ろからミニバイクに2人乗りして近づいてきた男らに左腕にかけていた紙袋を引っ張られた。女性は転倒して頭などに軽傷。男らは何もとらずに逃走した。

 日根野駅周辺でも午後11時20分ごろからの約5分間で、19~22歳の女性3人が、2人乗りの男らに現金約千円などが入ったかばんを奪われ、うち22歳の女性が軽傷を負った。

 同署によると、2人組の男はいずれも白色のマスク姿で、灰色の上着にフードをかぶっていたという。