本当に人間は、バナナの皮で転ぶのか?

プレジデントファミリー 9月25日(火)9時0分配信

 真っ黄色の皮を踏んでひっくり返るシーンは、映画やマンガの定番ギャグ。でも、本当にバナナの皮で滑って転ぶ人はいるのだろうか。
 ディスカバリーチャンネルの人気番組「怪しい伝説」は、各種の都市伝説や映画のエピソードが現実にありうるのかを、力ずくの実験で解明するもの。そのホスト役を務めるハリウッドの特殊効果マン、アダムとジェイミーが、この「バナナの皮」伝説に目をつけた。

 まずは、実際にバナナの皮を踏んでみる実験だ。頭や手足をプロテクターでカバーし、「うっかり踏みつける」条件に近づけるために目隠しをしたジェイミーが、滑る内側を下に置いたバナナの皮に向かって歩いていく。
 ところが予想に反し、バナナを踏んでもジェイミーは転ばなかった。「皮を踏んだのはわかったが、どうということはなかったね」。皮を10枚に増やしても、その上を走って駆け抜けても、結果はあまり変わらなかった。

 バナナの皮に摩擦を減らす効果があること自体は、科学的にも証明されている。摩擦や潤滑を研究する「日本トライボロジー学会」で発表された「バナナの皮の潤滑効果」という論文では、オフィスやショッピングセンターなどで使われている普通の床材と、革靴の底の間にバナナの皮をおくと、摩擦係数が最大で約8分の1になるという実験結果が報告されている。バナナの皮の内側は、繊維質のすき間を水分と多量の糖類が満たした構造になっており、踏みつけるなどして繊維質が潰れると、この糖類がぬるぬると流れ出して潤滑剤の役割を果たすらしい。

 問題は、バナナの皮が潤滑剤としてどのくらいの性能を持つかだ。アダムとジェイミーは、止まった状態の靴底に働く静止摩擦、滑り動く靴底にかかる動摩擦の両方について、バナナの皮と産業用の潤滑油を用いた比較実験を行った。その結果、「バナナの皮は滑ることは滑るが、潤滑油ほどではない」ことが証明されてしまった。
 バナナの皮のギャグを愛する人は、がっかりしたかもしれない。だが、心配には及ばない。床材を敷いた特設リンクを大量のバナナの皮で埋め尽くした実験では、アダムもジェイミーも派手な転倒を繰り返した。靴底の一部だけでなく全体が皮に乗ったこと、しかも両足がずるずる滑ったことが「実験成功」の理由だろう。
 結論。バナナの皮で人は転ぶ。ただし、十分な量の皮があれば、だ。

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川口昌人=文

独フランクフルト空港の「動物ラウンジ」盛況、客数は世界最多

 2012.10.07 Sun posted at 16:38 JST

(CNN) 欧州の空の表玄関の1つであるドイツのフランクフルト国際空港にペットや動物園、保護区などに向かう動物専用の「ラウンジ」が登場し、盛況を呈している。

ドイツの大手ルフトハンザ航空が運営するもので、このラウンジを利用した動物の数は昨年、1億以上に達し、この種の処理件数では世界の空港で最多。昨年の統計では馬2000頭、猫や犬1万4000匹、観賞用の魚類8000万匹、虫類300トンなどを迎え入れた。

空港運営に当たる業者の団体である空港国際協議会によると、フランクフルト国際空港を利用した乗客は昨年5640万人で世界では9位だった。

ラウンジは2008年に開所したもので、施設の広さは約3750平方メートル。施設の責任者によると、動物の快適な滞在を図るため床には滑り止めの工夫を施し、部屋は温度調整方式となっている。

獣医や資格のある調教担当者ら約60人が24時間態勢で勤務し、動物に接している。空港に一時滞在の動物も受け入れ、檻(おり)からの出し入れを手伝ったり、食事を与えたりする。責任者は、動物の種類は非常に多様で、毎日が新たな勉強の繰り返しと説明している。

これら動物の大部分は旅客機下部にある荷物室に乗せられて到着する。しかし、ルフトハンザ航空はイスラエルからフィリピンへ向かうカバを始め、サイやワニなどあらゆる種類や大きさに対応する専用貨物機数18機を保有している。