雪道で滑って転ばない歩き方。

普段、雪の降らない地方で雪が降ると、転倒事故の相談が何件かありますが、「弊社の工法では、雪や凍結した道の上ではどうしょうもありません。」とお答えするしかないので、その時は歩き方のアドバイスだけさせていただきます。今回はその時お伝えする、雪や凍結している所で滑って転ばない歩き方を防滑コンサルタントとして文章にまとめてみました。

1. 歩幅を狭くして歩く
歩幅が大きくすると足を高く上げなければなりません。そうすると、体の揺れが大きくなってバランスを崩しやすくなり、転倒に繋がってしまいますので、歩幅を狭くして歩きましょう。また、カバンやハンドバッグなどを手に持つのもバランスを崩す原因となるので、リュック(バックパック)をお勧めします。
2. 靴の裏全体を地面につけて歩く
できるだけ足の裏全体をまっすぐ路面につける気持ちで歩きましょう。かかとから足をつけるよりも設置面積が大きくなり滑りにくくなります。
3. 一定のリズムで歩く
一定のリズムでゆっくり止まらず歩きましょう。雪道では、止まったり歩き始めたりする時に一番転びやすくなるので、立ち止まらずゆっくり歩くことを心掛けましょう。

以上ですが、この文章を読んでいて何かの動物が頭に浮かびませんでしたか?
そうです、雪道歩きのプロフェッショナルのペンギンです。
雪道や凍結した所を歩く時は、ペンギンのように歩くことで滑ることなく歩くことができるのです。また、雪や凍結でなくても、雨などで濡れると滑りやすくなるタイルや磨きの石材(御影石、大理石)の上を歩くときにもペンギン歩きをしましょう。
(タイルや石材の滑り止めは可能ですので、弊社にお任せください!)

皆様、ペンギン歩きで雪道もご安全に!!

倒事故撲滅!!防滑施工の重要性
弊社ホームページ http://www.t-ground.co.jp/
弊社ではホームページで公開している工法の他にも、さまざまな条件や状況に合った適材を取り扱い、すべての床材・ロケーションの滑り止めについて適切にコンサルティングいたしますので、お気軽にご相談ください。 滑りやすい床材でお困りの管理者様、今すぐ下記にご連絡下さい。
TEL 0725-40-3622 FAX 0725-40-3623 mail info@t-ground.co.jp

 

 

バナナの皮はどのくらい滑りやすいのか?「雪や氷に匹敵する」

2014年01月31日 12時14分提供:マイナビウーマン

落ちていたバナナの皮を踏んで転ぶ。古典的な映画やドラマで数多く採用されているこのシーンこそ、ギャグの神髄と呼ぶべきだ。

バナナの皮ぐらいで転ぶはずがない!と思っていたが、驚くことにスキーよりも滑りやすい。新鮮なバナナの皮をきれいにならべておけば、お約束の転倒シーンが再現できそうだ。

■雪より滑るバナナ

バナナで転ぶネタの起源は、喜劇王・チャップリンの「アルコール先生海水浴の巻」で世に広まったとする説が強い。セリフを使わないサイレント映画だけに、説明不要の一発ギャグが豊富に盛り込まれ、バナナで転ぶシーンは当時も人気を博したに違いない。

物体同士がこすれ合うと摩擦が起きるのはご存じの通りで、この大きさは0から1の摩擦係数であらわされる。例えば100kgの物体を真上に持ち上げるには100kg分の力、つまり100kgf(キログラム重)が必要だが、滑らせた場合はもっと少ない力で移動できる。

水平方向に動かす力=重量×摩擦係数となるので、重くて持ち上がらないタンスも、床の上を滑らせれば簡単に動かすことができる。値が小さいほど滑りやすく、軽い力で物体を移動できるのだ。

機械工学便覧から、身近な物質の摩擦係数をあげると、

・鉄vs鉄 … 0.52

・レンガvsレンガ … 0.6~0.7

・ゴムvsゴム … 0.5

・鉄vs氷 … 0.027

・スキーvs雪(0℃) … 0.08

となり、雪の上でスキーをはいた状態なら、体重100kgの巨漢も8kg分の力で動かすことができる。

バナナの皮の摩擦係数はどのくらいなのか?そんな研究結果があるはずもないと思っていたところ、予想に反して大マジメなデータが存在した。日本トライボロジー学会の資料によると、床材リノリウムと靴底の間に挟んだバナナの皮の摩擦係数は、

・バナナなし … 0.357

・古いバナナ … 0.076~0.158

・新鮮なバナナ … 0.045~0.101

で、条件の良いバナナを選べばスキーより滑りやすいことが分かった。

ありがとうチャップリン。長年憧れ続けていたあのシーンが再現できそうだ。

■滑って転んで大成功

バナナの皮はなぜ滑るのか? これは実と触れている内側によるもので、多量の糖分が含まれたヌルヌルが滑りやすさを生み出しているからだ。バナナの鮮度によって摩擦係数が異なるのも水分の差で、古くなると水分が減り、皮の内側のヌルヌル効果が低下してしまうためだ。

また、何回も踏むと摩擦が増えてしまうとのデータもあり、これも理由は同じだ。

確実に転ぶためには、靴底が床に触れてしまわないよう、なるべく広い面積に皮を敷き詰める必要がある。一般的には皮を3~4分割して食べ、残った皮は一端がつながった「タコさんウィンナー」状態になっているが、これでは靴底がヌルヌルに触れない部分が生まれてしまい効果が薄れてしまう。

きちんと切り離して面を揃え、きれいに敷き詰めておこう。

みごとに転ぶため3カ条は、

・新鮮なバナナを用意する

・靴底よりも広い面積に皮を敷き詰める

・一度踏んだ皮は再利用しない

で、これで雪や氷に匹敵する摩擦係数0.045の世界が味わる。

滑る場所を大股で歩くと転びやすいのは、重心が大きく移動するのが原因だから、逆に利用すればさらに転びやすくなる。歩幅を広く少し速足で歩きつつ、バナナに気づかないように振る舞うのがポイントだ。

いざバナナを踏む瞬間は、靴底が均等に触れるようにして、一気に全体重を預け、ステン!と転べば一件落着だ。

■まとめ

古典ギャグに科学的根拠があると知り、胸のつかえが取れた。

本物のバナナで作ったバナナボートはボブスレー並みの速度が出るのだろうか。新たな疑問が生まれてしまった。

(関口 寿/ガリレオワークス)