2018/08/08 10:46 ウェザーニュース
雨の日は危険が潜んでいます。大きな事故が起きない限りニュースになりませんが、その一歩手前の「ヒヤリ・ハット」を経験した人は少なくありません。
東京都は2015年1月、都内在住の15歳以上の男女3000人にアンケート調査を行い、雨の日のヒヤリ・ハット体験を聞きました。その結果は……。
半数近くが転んだり転びそうになった
調査の一つが、雨の日の履物(足元)のヒヤリ・ハットや危害の経験でした。回答した3000人のうち1317人(43.9%)が「ある」と答え、滑って転んだり、大半が「転びそうになった」というトラブルでした。
実例を見ます。
「小雨が降ってきたので小走りで建物に入ろうとしたら、タイルが滑る素材だったため転んで尻餅をついた」(33歳・男性)
「大雨時、歩道と車道の境目の斜めになっている部分で足を滑らせ、車道に飛び込んでしまった。危機一髪で歩道に戻れたが、危なかった」(19歳・女性)
濡れた階段は要注意
雨の日は階段も要注意。階段で滑ると大ケガをしかねません。
「雨が降った夕方、急いでいたのでエレベーターを待てず階段をパンプスで降りていたら、滑って階段から落ちた。床に突っ伏したまま起き上がれずにいたら、エレベーターから降りた社員に発見され、おんぶで目の前の病院に直行。足首が折れていた」(54歳・女性)
「陸橋の階段を降りていたとき、濡れたステップを踏み外して落っこちそうになり、手すりにつかまり踏みとどまったが、とても恐怖を感じた」(65歳・女性)
駅のホームや屋内廊下も危ない
「マンションの廊下で滑って頭をコンクリートの角にぶつけて三針縫うケガをして救急車で運ばれた」(64歳・男性)
「駅のホームの視覚障害者用ブロックが雨で濡れていて、電車に乗ろうと走ったとき、滑ってスライディングのような形で転んだ。足腰をうち、さらに顔をすりむいて、翌日全身あざで整形外科に行き、3ヵ月通院した」(50歳・女性)
底が平らな革靴は雨の日に滑る危険があります。雨の日は、滑りにくい溝が掘ってある雨靴(レインシューズ)が向いていますが、「どの靴も滑り止めを靴修理屋さんに付けてもらっています」という回答もありました。
滑らないための対策は?
雨の日に滑らないための対策をウォーキング指導士の平山貞一さんに聞きました。
「滑りやすいパンプスや革靴を避けて、レインシューズを履くことが有効です。また、ゴルフシューズを履くというアイディアもあります。ゴルフシューズは一応防水にもなっているし、靴の裏は滑りにくいように突起が出ています」
止むを得ずパンプス・革靴を履いている場合は、「靴の底(パンプスはつま先の1箇所、革靴はつま先とかかとの2箇所)に絆創膏を貼ると、多少グリップ力を補えます。ただし、あくまでも応急処置的な方法なので長持ちはしません」
なお、歩き方についても平山さんはこうアドバイスします。
「重心は少し前寄りで靴裏全体のちょうど真ん中あたりに置きましょう。歩幅は狭くして、足裏全体で着地すると滑りにくくなります。視線は下向きに、路面の状況を確認しながら歩きましょう。歩きスマホはもってのほかです」
もちろん、時間に余裕を持ったスケジュールを心がけるのも忘れずに。滑りやすい雨の日に悲劇を招かないよう、ぜひ試してください。
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