講義:雪崩の仕組みや危険性探る 30人聴き入る--山形 /山形

冬山登山やスキーのシーズンを前に、雪崩が発生する仕組みや、危険性の探り方の講義が28日、山形市霞城町の県立博物館であった。防災科学技術研究所の小杉健二主任研究員らの講義に、登山愛好家ら約30人が熱心に耳を傾けた。

 小杉研究員は、積もった雪の中で、地面近くの雪と積雪表面に温度差が大きい場合、その間にできることの多い「しもざらめ雪」と呼ばれる雪の層が、雪崩の滑り面になりやすいと解説。「地面の雪を抱えて揺さぶってずれやすければ滑り面があると経験的に分かる」と説明した。

 山形大理学部の元教授らがボランティアで取り組む市民対象の講義「サイエンスカフェ」の一環。【釣田祐喜】

死亡ひき逃げ事件で男子高校生を逮捕 東京

バイクで男性をはね、そのまま逃走したとして、警視庁交通捜査課と目黒署は自動車運転過失致死と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、東京都目黒区に住む都立高校2年の男子生徒(16)を逮捕した。同課によると、男子生徒は「サングラスに雨があたり、よく見えなかった。怖くなって逃げた」と容疑を認めている。

 逮捕容疑は、10月24日午後10時10分ごろ、同区中央町の都道交差点をバイクで直進中、横断歩道を自転車で渡っていた無職、松本富美子さん(73)=同区五本木=をはね、逃走したとしている。松本さんは頭などを強く打ち、約36時間後の26日に死亡した。

 同課によると、男子生徒は暴走族グループのリーダーで、当日はサングラスをかけ、単独で走行していた。接触した際に男子生徒も転倒し、現場にバイク部品の一部が残されていたことなどから、同課が捜査していた。

ニセ警官詐欺速攻1人逮捕

 25日に徳島市内で突如、警察官を装ってキャッシュカードを奪おうとする電話が相次いだが、同日、この振り込め詐欺のグループの一員とみられる男を、徳島西署が緊急逮捕した。県内で警戒を始めて約3時間後に男を発見。奪ったカードで金を引き出す「出し子役」らしいという。どんな逮捕劇だったのか――。

(花房吾早子)

 窃盗(払い出し盗)容疑で緊急逮捕されたのは、水戸市本町2丁目のとび職笹沼正人容疑者(22)。同署によると25日午後3時35分ごろ、徳島市内の無職女性(91)名義のキャッシュカードを使って、近くのコンビニの現金自動出入機(ATM)から現金100万円を引き出して盗んだ疑いが持たれている。笹沼容疑者は「他に仲間がいる」と話しているという。

 「警察官を名乗る男から不審な電話が相次いでいる。警戒を」。25日正午ごろ、県警本部から各警察署に無線で伝えられた。徳島西署からは約20人の署員がコンビニや金融機関のATMをパトロール。午後3時、刑事課の巡査長(27)も捜査車両で出発した。

 県道を走っていると、コンビニの中でATMの前に立つ男が目に入った。駐車場に車を止め、入り口付近で様子をうかがった。帽子を目深にかぶった若い男。「怪しい」と思ったという。

 「すみません、警察です」。入り口から出てきた男に声をかけると、急に走り出した。約100メートル行った所で男が転倒し、ポケットから紙幣が飛び出し地面に広がった。「おまえ、出し子か」。男はうなずいた。取り調べの上、午後7時半ごろ緊急逮捕した。

 被害に遭った女性宅には、この日午後2時ごろ別の男から電話がかかっていた。「福岡県警の警察官です。あなたの口座から50万円引き出されています。犯人グループを捕まえました。新しいカードに作り替えなければいけないので、古いカードを回収しに伺います」という内容。

 数分後、金融機関の職員を名乗る男がカードを受け取りに来たという。女性は、警察から連絡をもらうまで、詐欺に気付いていなかった。

悪質な車上荒らし、少年5人を強盗殺人未遂で逮捕

今年9月、大阪府泉大津市内で発生した車上荒らし事件について、大阪府警は25日、堺市内に在住する18歳の少年5人を強盗殺人未遂容疑で逮捕した。被害者はクルマの底部に挟み込まれたまま、約130mひきずられ、全治14か月の重傷を負っている。

大阪府警・泉大津署によると、問題の事件は9月13日の午前3時15分ごろ発生した。泉大津市松之浜町2丁目(E135.24.50.2 N34.30.24.5)付近の駐車場で、車上荒らしを行っている若い男たちをクルマを所有する30歳の男性が発見した。

男たちは軽ワゴン車で逃走。男性はこれを阻止しようとクルマにしがみついたが転倒。底部に挟み込まれたまま約130mに渡ってひきずられ、全治14か月の重傷を負った。現在も直立することができない状態だという。

駐車場ではクルマ3台のガラスが割られ、カーナビゲーションなどが盗まれており、警察では強盗殺人未遂事件として捜査を開始。男性が引きちぎったワイパーや、近くに設置されていた防犯カメラの映像から車種を特定した。

車当たり捜査を行っていたところ、10月中旬に衝突痕のあるクルマを発見。このクルマから被害男性の指紋が見つかったことから、所有者の男性を任意聴取。その結果、男性の実子が事件当日にクルマを使っていたことが判明。友人を含め、5人を逮捕した。

調べに対しては「殺すつもりはなかったので、殺人未遂ではない」などと供述しているようだ。数人は事件への関与自体を否定している。

谷垣自民総裁が復帰、弱り目に“縫い目”

政権の次は顔面崩壊…!? 自民党の谷垣禎一総裁(64)は24日午前、国会内で開かれた役員連絡会に出席し、サイクリング中に転倒、負傷した今月15日以来初めて党務に復帰した。

 谷垣氏は役員らに「自分の不注意でご迷惑をおかけした」と陳謝。一方で、療養中に行われた与党の採決強行について「数に頼った横暴は許せない」と批判した。

 これに先立ち、谷垣氏はけがの状態について「だいぶよくなった。痛みは特にない。先頭に立って頑張る」と順調な回復ぶりをアピールしたが、左まぶたのあたりを数針縫った傷あとと青あざが生々しく、左目の充血もまだ残っていた。

和解条件の社員教育参画1度のみ 特急で負傷男性、JR西に憤り

JR西日本の特急電車内で転倒、負傷した男性とJR西の和解条件が社員教育に参画することだったにもかかわらず、この男性の講演が1度しか行われていなかったことが25日、分かった。男性は「JR西の姿勢からは安全な会社に生まれ変わろうとする意識を感じることはできない」と憤っている。

 男性は滋賀県栗東市の自営業、辻田靖夫さん(71)。平成15年5月に特急「サンダーバード」に乗車中、車両が揺れ転倒。左足を強打し、全治5週間のけがを負った。降りた京都駅では適切な処置を受けることができなかったという。

 JR西は「運転に問題はなかった」としながらも、駅員の対応が不適切だったことは認め、17年5月に辻田さんに見舞金として現金10万円を支払った。その際、社員研修での講演など社員教育に参画することが条件として付け加えられた。

 和解に基づき、辻田さんは18年2月、JR西の駅長ら約50人に対し「クレームへのプロの対応」と題して講演。しかしそれ以降、講演依頼が来ることはなくなったという。

 辻田さんは「反省した上で和解に応じたはず。福知山線脱線事故もあり、少しでもJR西の企業風土改善に協力したかったのに」と話す。

 JR西は「(和解時に)継続的に講演をするように依頼はしていない」とコメントした。

川東小児童 介護学ぶ

京都府亀岡市馬路町の川東小の児童たちが24日、校区内のデイサービスセンター「さくら」(同市旭町)を訪れ、利用者のお年寄りと交流、介護や福祉への理解を深めた。同小では総合学習の授業の一環で毎年、4年生が同センターを訪問。この日は20日に続いて実施し、4年生19人が参加した。

 児童たちはアイマスクや車いすを使い、介護される人の気持ちや介助する際の注意点を学んだ後、同センターを利用するお年寄り約30人と交流。転倒や肩こり予防のために行っている体操に取り組んだ。

 児童たちは合唱やリコーダー演奏、手品も披露し、お年寄りたちは楽しそうに見入っていた。

道路にロープ張る 米兵の子供4人に逮捕状

東京・武蔵村山市で、ミニバイクを運転中の女性(23)が道路に張られたロープで転倒し、重傷を負った事件で、警視庁は、殺人未遂の疑いで在日アメリカ軍兵士の子供4人の逮捕状を取った。

 この事件は、今年8月、武蔵村山市でミニバイクで帰宅中の女性が道路に張られたロープに引っかかって転倒し、頭の骨を折る重傷を負ったもの。

 その後の捜査で、事故の20分前には現場にロープは張られておらず、転倒した女性が現場で外国人を目撃していたほか、事件直前に在日アメリカ軍横田基地所属の兵士の子供で、15~18歳の少年3人、少女1人が近くの防犯カメラに映っていたことなどから、警視庁はこの4人の犯行と断定し、殺人未遂の疑いで24日に逮捕状を取った。警視庁は、アメリカ軍捜査当局の協力も得て、近く4人を逮捕する方針。

乳児事故「転落」が46% 0~3か月児でも油断禁物

 京都市子ども保健医療相談・事故防止センター「京(みやこ)あんしんこども館」(京都市中京区)が、市内の1歳未満の乳児の事故に関する調査を行ったところ、最も多い事故はベッドなどからの転落で、あまり体を動かさないと思われている乳児期早期(0~3か月)でも10件以上の報告例があることがわかった。同センターは「乳児の事故はどこでも発生し、ささいなことも原因となりうる。保護者は細心の注意を」と呼び掛けている。

 調査は、市内で2007年度に生まれた乳児の保護者を対象に実施。327人からの回答を分析した。

 その結果、64・2%(210人)が軽微なものも含め、「事故が起きた」と回答。複数回数を挙げた回答もあり、発生件数は計350件だった。

 内訳で最多だったのは「転落」で46・3%(162件)。それらを発生場所でみると、1位は「ベッド」で37・7%(61件)、2位は「いす」で19・1%(31件)を占めていた。

 350件の事故に対し、転落以外では「誤飲」14・6%(51件)、「転倒」12%(42件)、「やけど」5・1%(18件)などとなっていた。

 「誤飲」は、食べ物やシール、あめの包み紙、ティッシュ、たばこなどの報告があり、少数では鉛筆やボールペンでのどを突くなどの事例もみられた。

 事故事例を月齢別に分けると、ハイハイやつかまり立ちなど行動範囲が広がる「8~11か月」が62%(217件)と目立ち、次いで「4~7か月」で26・6%(93件)。比較的安全と考えられがちな「0~3か月」でも6・6%(23件)あり、このうち半数以上は「転落」だった。

 また、「添い寝中、毛布と親の腕が顔にかぶさり、子どもの顔が真っ赤になった」(月齢3か月)、「スタンドの電気コードが首に巻きついた」(同10か月)など窒息の恐れのケースが10件、「風呂に落ちた(同8か月など)」とする溺水(できすい)の恐れのケースは4件、報告された。

 同館の沢田淳センター長は「ベビーベッドには必ず柵を付け、乳児の手の届くところに物を置かないことが大切。『少しくらいなら大丈夫』という油断は禁物です」と話している。

 同館では家庭内で起こりやすい事故と防止策などを説明するモデルルームを展示している。問い合わせは同館(075・231・8002)へ。

(2009年11月22日 読売新聞)

中2の8人、同級生死なせた疑い 空き地で集団暴行

 中学2年の男子生徒に暴行を加え死なせたとして、沖縄県警は20日、いずれも同県うるま市立の同じ中学校に通う2年生で、14歳の男子生徒5人を傷害致死容疑で逮捕、刑事処分を科されない13歳の生徒3人を同容疑の非行事実で補導し、発表した。

 うるま署の発表によると、少年ら8人は17日午後5時~8時ごろ、同市具志川の空き地で、同市の中学2年生、米盛星斗(よねもり・ほしと)さん(14)の腹などに殴るなどの暴行を加え、翌午前3時ごろ、出血性ショックで死亡させた疑いが持たれている。調べに対し、8人はいずれも「間違いありません」と容疑を認め、「すみません」と話している少年もいると同署は説明している。

 8人の中には米盛さんと同じクラスの少年や、仲のいい友人もいたという。米盛さんは放課後、少年らに呼び出されたらしい。

 少年らは17日午後8時12分に「友達がけがをした」と119番通報した。救急隊員が到着した時には4人しか現場におらず、当初は県警に対し、空き地にあるプレハブ小屋の屋根から飛び降りた際に米盛さんが足を滑らせて転倒し、一緒に歩いて帰ろうとしたが約500メートル先のスーパー駐車場で歩けなくなり意識を失った、とうその説明をしていた。

 実際には、意識を失った米盛さんを駐車場まで運び、状況の口裏合わせをしたという。

 米盛さんは運ばれた病院で間もなく死亡したが、全身に不自然な打撲跡があったことから、県警は少年らから詳しい状況などを聴いていた。