医療事故、前年度よりも2件増/藤沢市民病院

6月12日23時0分配信 カナロコ

 藤沢市民病院(同市藤沢2丁目、城戸泰洋院長)は12日、2008年度の医療事故などの件数を発表した。769件で前年度から2件増とほぼ同数。深刻な病状の悪化をもたらしたレベル4、医療事故が死因となったレベル5の事故はともになかった。

 レベル0―5に分けて公表した。間違った行為が実施される前に気付いたレベル0、間違った行為が実施されたが、患者に変化がなかったレベル1にあたる事例(インシデント)が最も多く、740件(前年度比13件増)だった。

 患者に何らかの影響を与え、検査の必要性などが生じたレベル2は16件(同6件減)、患者に治療・処置の必要性が生じたレベル3は13件(同4件減)だった。介助が必要な患者が一人でトイレにいき、転倒して負傷したケースなどがあったという。

<傷害致死>長男死なせた父に懲役6年 熊本地裁判決

6月16日13時32分配信 毎日新聞

 生後2カ月の長男を床に投げつけるなどして死亡させたとして傷害致死罪に問われた熊本県八代市高島町、派遣社員、早野慎吾被告(24)に対し、熊本地裁は16日、懲役6年(求刑・懲役8年)を言い渡した。柴田寿宏裁判長は「無慈悲でむごたらしい事件だ」と指摘した。

 判決などによると、早野被告は08年5月3日午後9時10分ごろ、自宅で生後2カ月の長男憂寿(ゆうと)ちゃんを床に投げつけ、頭を骨折させるなどして死亡させた。

 早野被告は捜査段階では容疑を認めていたが、弁護側は公判で「過酷な取り調べで虚偽の自白をした。長男を抱いて入った風呂場で誤って足を滑らせ、長男が後頭部付近を浴槽にぶつけたことが原因」と無罪を主張。

 一方、検察側は取り調べの様子を録音・録画したDVDを法廷で流すなどして「自白には任意性があった。外傷は意図的に投げつけたことで生じた」としていた。

 柴田裁判長は「任意の取り調べ段階での自白の信用性に疑いはない」として、弁護側の主張を退けた。【遠山和宏】

<中高年登山>サプリやアミノ酸入りジュース、安全登山に有効

6月12日10時43分配信 毎日新聞

 夏山開きが全国で始まり、登山シーズンの到来を告げている。健康づくりなどで人気の高い登山だが、一方で中高齢者の転倒、遭難事故数は年々増加し、昨年は過去最高を記録した。先月末に日本登山医学会で報告された、特に中高齢者に知ってほしい安全な登山のための効果的な栄養補給など最新の研究成果を紹介したい。【関東晋慈】

 ◇バランス改善にアミノ酸 ポリフェノールで疲労回復

 警察庁のまとめによると、昨年夏の登山シーズン(7、8月)に起きた山岳遭難事故は453件、死傷者などは計525人に上る。うち40歳以上の中高齢者が約8割に上り、死者・行方不明者は79人中76人を占めた。

 山本正嘉・鹿屋体育大教授(運動生理学)は、たんぱく質などを合成する化合物、アミノ酸が登山能力の向上を示す研究成果を発表した。

 食品化学会社「味の素」などと共同で、登山を模擬したビルの上り下り実験をした。20代の男性8人を、アミノ酸(体重1キロ当たり0・12グラム)入りと入っていないジュースを飲むグループに分け、1200メートル級の登山に相当する上り下りをしながら3杯ずつ飲んでもらった。

 実験前後に目を閉じて片脚立ちするバランス能力を調べたところ、アミノ酸入りジュースを飲んだグループは、実験前と比べ実験後の時間が11%伸びたのに対し、別のグループは29%短くなった。

 山本教授は「中高齢者の転倒事故は下り坂でバランスを崩す例が多い。登山前と途中、登山後に分けて十分な量のアミノ酸をとってほしい」と話す。

 また、杏林大の大野秀樹教授(健康科学)らの研究グループは、抗酸化作用を持つ植物成分「ポリフェノール」の一種が疲労回復に効果があることを明らかにした。

 空気を吸うと、酸素の一部が強い酸性になる活性酸素が発生するが、多くは体内で分解される。しかし激しい運動で大量の酸素を体内に取り込むと、分解されない活性酸素が強い酸で細胞を傷つけ、機能を低下させる。そこで注目されたのが、活性酸素の除去に役立つ「抗酸化物質」だ。

 アミノアップ化学(札幌市)は、ライチ果実から抽出したポリフェノールを分解し、体内への吸収力を高めるサプリメント「オリゴノール」を開発した。

 大学陸上部選手計47人(男25人、女22人)で52日間実験し、アンケート調査した結果、オリゴノール服用期間だけ高い疲労回復効果を得た。尿検査でも、分解されない活性酸素を示す数値が服用期間中は低下し、中止すると上昇する傾向が見られたという。

 大野教授は「中高年登山は加齢と高所に、活性酸素が加わればイエローカードの色は濃くなる。抗酸化物質の吸収効率の高いサプリメントの服用を勧めたい」と話す。

 転倒事故は、下り坂でつまずいたり、バランスを崩して起きることが多い。脚がガクガクするのは、筋細胞が壊れることによって起きる症状だ。山本教授は「登山をする中高齢者は体力に自信がある人が多いが、若いころに比べて脚力が弱っていることの自覚が必要だ。まずは自分の体力を知り、レベルに応じた山を選ぶことが大切」と呼びかけている。

[新製品]ノートPCを快適に!――エバーグリーン、PCクーラーとスピーカーを装備したノートPC用テーブル

6月11日22時30分配信 RBB TODAY

 エバーグリーンは同社直販サイト「上海問屋」にて11日、ノートPC用のテーブルとPCクーラー、スピーカーの3機能を備えた「ノートPC台 with クーラー&スピーカー」(型番:DN-NB8000)を発売した。価格は7,499円。

 同製品は、PCクーラーとスピーカーを装備したノートPC用テーブル。テーブルにノートPCを置いた際にPCの底面に位置する部分、天板の中央に送風ファンを装備。また、PCの両サイドに位置するようにテーブル天板にスピーカーを計2基搭載する。

 ACアダプタは不要で、テーブルの側面に、電源供給用のUSBとスピーカー接続用の3.5mmステレオミニをインターフェースとして装備。冷却ファンでノートPCの放熱を促進しつつ、スピーカーで音楽を楽しめるという点から、ノートPCの快適性を高めている。また、音楽はノートPCだけでなく、iPodなどのメディアプレーヤーと直に接続して楽しむこともできる。

 テーブル天板のサイズは幅65×奥行き37.5cm、テーブル足の長さは34.5cm。滑り止めと床への傷付け防止用に、足はウレタンスポンジでおおわれている。付属品はUSBケーブル/オーディオケーブルなど。

キル・ロック・スターズのSSW、ジェフ・ハンソンが死去

6月8日15時23分配信 CDジャーナル

 キル・ロック・スターズのシンガー・ソングライター、ジェフ・ハンソン(Jeff Hanson)が6月5日、アメリカ・ミネソタ州セントポールの自宅で死亡しているのが発見されました。31歳でした。『ミネアポリス・セイント・ポール・スター・トリビューン』誌が報じたところによると、“転倒もしくは他の不慮の事故による死”、とのことです。

 ジェフ・ハンソンはキル・ロック・スターズから3枚のアルバムをリリースしており、最新作は2008年の『マダム・アウル』。ストリングスやホーンを取り入れ豊潤さを増したサウンドで、孤独と温かみを同時に感じさせるポップで美しい楽曲を聴かせてくれました。彼の高音かつ繊細なヴォーカルは、“この世のものではない歌声を持つ”とも評され、“本当は女性が歌っているのではないか”とも言われ注目を集めてきました。

 同じレーベルが輩出したエリオット・スミス(Elliott Smith)を引き合いに出されていた彼ですが、まさかエリオットより若くして夭逝してしまうとは……。ご冥福をお祈りします。

 以下は、土曜の夕方に発表された、キル・ロック・スターズよりのステートメントです。

 「キル・ロック・スターズのアーティスト、ジェフ・ハンソンが、2009年6月5日、痛ましい事故の犠牲により自宅で亡くなりました。ジェフは2003年、デモ・テープがきっかけでレーベルと契約に至った初めてのアーティストとなって以来、KRSファミリーの一員でした。

ジェフ・ハンソンは素晴らしいアーティストであり、ユーモアに溢れた人物であり、良き友人でもありました。キル・ロック・スターズにいる誰もが皆、我々が彼のレコードを送り出せたことを名誉に感じています。我々の思いは今、彼らのご家族と友人の皆さんと共にあります」

イノシシが尾鷲市街地に 新聞配達員襲われ骨折

6月6日11時47分配信 中日新聞

 尾鷲市九鬼町で3日未明、新聞配達中の田崎真優さん(69)が、背後からイノシシに突進されて転倒し、左手首を骨折するけがを負った。市によると、野生動物による人的被害は市内では聞いたことがないという。
 事故現場は住宅密集地にある幅1メートルほどの石段。午前3時50分ごろ、田崎さんが石段を上り始めたとき、体高40センチほどのイノシシが後ろから左足にぶつかり、田崎さんは転倒。イノシシは石段を駆け上がり、山へ逃げていったという。
 「米俵くらいの大きさだった」と目を丸める田崎さん。「35年間新聞を配っているが初めて。今後は手首に鈴を付けて配ります」と話した。
 地元の無職男性(70)は「毎日、イノシシやサル、シカを見かける。誰かがけがをするのは時間の問題だと思っていた」と漏らした。
 市は6日、地元の猟友会員と協力し、町内5カ所にワイヤを用いた「くくりわな」を仕掛けて対応する。市によると、野生動物が農作物を食べ荒らすなどの被害通報は市内で月に20件ほど入るという。市はこれまで、駆除に奨励金を出したり、空砲で威嚇して山奥へ追い込むなどの対策を講じてきた。
 市職員は「人間がどこまで手を加えて駆除すべきかという線引きが難しい」と頭を抱えている。
 (福田大展)

邪魔なケーブルを隠して整頓する「CableBox」にミニサイズ

6月5日17時41分配信 ITmedia Biz.ID

 トリニティは、使用中の電源ケーブルやACアダプターをまとめて収納できる「CableBox Mini」を6月6日に発売する。米Bluelounge Design製で、価格は2980円。

 デスクの上やPCの周囲が、USBケーブルやネットワークケーブル、電源コードなどのゲーブル類であふれているという人は多いだろう。放っておくといつの間にかケーブル同士が絡まってしまったりするし、ケーブルの先のACアダプターやハブはけっこうデスクのスペースを取るものだ。

 CableBox Miniは、そんな邪魔なケーブルやアダプターをまとめて収納できる製品。2008年8月に発売した「The CableBox」をコンパクトサイズにしたもので、The CableBoxと比べて容積は2分の1以下になっている。

 本体の側面にはケーブルを通すスリットが入っており、ケーブルを差したままで収納できる。スリットは通気口の役割も果たしており、内部の温度上昇を防ぐ。また、コンセントとプラグのすき間にほこりがたまり、発火して火事の原因にもなるトラッキング現象も防げるという。

 本体には難燃性素材であるHIPS(耐衝撃性ポリスチレン)を採用し、底面には滑り止めのラバーフットを付けた。外寸は237×131×117ミリ、内寸は230×115×110ミリ。重さは412グラム。余ったケーブルをまとめられるケーブルタイ10本が付属する。カラーはホワイトとブラックの2種類。

足指の筋力鍛えよう!! 3番目の関節動かす/外反拇趾予防に

6月2日8時1分配信 産経新聞

 足指の付け根の関節が動かない人が、外反拇趾(ぼし)の人に多いという。足指は小さくても立ったり歩いたりするのに重要な役割を持つ。曲げる力が落ちると、高齢者では歩行時などにバランスをとるのが難しくなる。転倒から寝たきりにつながる恐れもあり、専門家は足指の運動をすすめる。(寺田理恵)

 ◆足裏でペタペタ歩く

 足の親指が曲がる外反拇趾。北京五輪女子マラソンで途中棄権した土佐礼子さんが悩んでいたように、運動選手でも起こりうる。外反拇趾の原因は先の細いハイヒールともいわれるが、男性でなる人もいる。

 「足指を使わない生活が原因の生活習慣障害」と指摘するのは、外反母趾研究所(東京都板橋区)の古屋達司代表。「立ったり歩いたりするときに足指に体重を乗せることで、足指がしっかり地面に着いて体を支える。ところが、外反拇趾の人は体重を乗せていない。足指に力が入らずに足指が浮き、足裏でペタペタ歩く人も多い」とする。

 古屋さんによると、外反母趾の人の7割が指先から3番目の関節(親指は2番目)を動かさず、足指に力を入れて歩かない。そのため、足の筋肉が弱っている。この関節の存在を知らない人もいるという。

 古屋さんは「生活習慣を改善するには、まず3番目の関節を動かす。そして、立ったり歩いたりするとき、足指に体重を乗せる。一般に知られる足指のグーパー運動やタオルをつかむ運動も、この関節を動かさずに行うと効果は上がらない」と助言する。

 おすすめは、足指でボールやチューブをつかむトレーニングなど。付け根にある3番目の関節から曲げて握るのがポイントだ。

 ◆動く範囲狭い高齢者

 足指のトレーニングは、高齢者の転倒予防にも役立つ。新潟医療福祉大の小林量作教授は、高齢者向けに考案した「転倒予防10種運動」にプラスし、足指の筋力をつける運動も提案している。2人一組で向かい合い、足指で握ったロープを引っ張り合う綱引きだ。

 「高齢者には足指の動く範囲が狭い人が多い。足を上にそらさなければ、引っかけて転ぶ可能性がある。歩行時は瞬間的に片足で支えるため、足指の力が弱いとバランスをとるのが難しくなる」と指摘する。

 足指が地面をつかむ力に着目する西九州大の村田伸教授は、「足指には手の指と同様の関節があり、曲げると足全体が曲がる。手の握力と同じイメージ」と説明。その上で、「足指を動かす筋肉は立ったり歩いたりするときにバランスをとる基礎的な要素。普段あまり使わないので、動かすトレーニングをすれば使いやすくなる」と足指の運動をすすめる。

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 【転倒予防】

 高齢者が転んで骨折すると、寝込んだまま寝たきりになる場合がある。一度転ぶと、また転倒するのではないかとの不安から活動量が減り、不活発な生活が身体機能の低下につながるリスクもある。平成19年の国民生活基礎調査によると、介護が必要となった主な原因は(1)脳血管疾患(2)認知症(3)高齢による衰弱(4)関節疾患(5)骨折・転倒。介護保険では、介護予防の運動器機能向上プログラムの中で、転倒予防の取り組みが行われている。

登山シーズン 中高年の事故に注意 体力づくり忘れずに

6月1日8時0分配信 産経新聞

 ■自信は禁物/疲れる前に栄養補給

 まもなく本格的な登山シーズン。かつては若者が多かった登山人口だが、今では40歳以上の中高年が6割以上を占め、それにともなって転倒や転落などの事故が増えている。安全に登山を楽しむために日頃の体力づくりや栄養補給など事前準備をすることが大切だ。(平沢裕子)

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 ≪下りで脚がガクガク≫

 大自然を長時間歩く登山は、エアロビクスと同じ全身運動。上り下りや荷物の重さが負荷となり、心肺機能や脚筋力が鍛えられ、ストレス解消や体力づくりに効果があるとされる。

 鹿屋体育大学(鹿児島県鹿屋市)スポーツトレーニング教育研究センターの山本正嘉教授(51)は「長時間歩いても飽きない、森林浴効果で気持ちいいなど、楽しみながら運動できるのが登山のいいところ。ただ、体への負担が大きい運動であることに注意しないと、思わぬ事故につながる可能性がある」と警鐘を鳴らす。

 警察庁によると、昨夏の遭難者の約8割が40歳以上。「転落・滑落・転倒」による事故が多く、下り道でつまずいたり、バランスを失ったりして起きている。

 下りでトラブルが多いのは、体力が消耗していることに加え、脚の筋肉が引き伸ばされながら収縮するため筋肉が損傷しやすく、筋力が低下することがある。下りのときに脚がガクガクした経験がある人は多いが、まさに脚の筋細胞が壊れることによって起こる症状で、転ぶ一歩手前の状態。山本教授は「下りで転びやすいのは脚力が弱いことの表れ。登山をする中高年は体力に自信があり、日頃トレーニングしている人も多いが、若いころに比べて脚力が弱っていることの自覚も必要」と指摘する。

 ≪トレーニングと自覚≫

 つまずきや転倒などのトラブルを起こさないため、日頃のトレーニングが欠かせない。登山家の田部井淳子さん(69)は、朝起きてから夜寝るまで、日常生活の動作をトレーニングと考え、意識的に体を動かしている。「テレビを見ながらスクワットをする、電車を待ちながらつま先立ちをする、トイレで座っているときに脚を前に出すなど、普段の生活をちょっと見直すだけでトレーニングになる」と田部井さん。

 疲労をためないために登山中の栄養補給も大事だ。中でも糖分(炭水化物)の不足はバランス能力や敏捷(びんしょう)性、思考力などの低下につながるため、疲れがひどくなる前に栄養補給した方がいい。また、アミノ酸は筋肉痛や疲労感をやわらげる効果があるとされている。

 1年の120日は海外、150日は国内の山に登っている田部井さんは、ストックの使用やサポートタイツの着用、アミノ酸摂取など、登山に役立つといわれる道具を利用し、体の負担を軽減。「登山を楽しく続けるためには、まず自分をよく知ること。自分の健康状態や体力レベルを考えた上で、自分に合う山を選び、事前準備をして挑戦してほしい」と、田部井さんは話している。

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 ■遭難の8割が40歳以上

 警察庁のまとめによると、昨年7、8月の2カ月間に全国の山岳で起きた遭難事故・遭難者は453件・525人で、いずれも過去最高となった。40歳以上の中高年が約8割に上り、死者・行方不明者では79人中76人が中高年だった。事故のおよそ半数を占めるのが「転落・滑落・転倒」で、多くは下り道での事故という。わずかな不注意や安易な行動が原因で事故が発生していることから、同庁は登山者に対して、余裕を持って計画をたてるとともに、体調不良時には早めに行動を中止するよう呼びかけている。

ナダルに一体何が?…格下相手に、持ち味出せぬまま敗退

6月1日1時33分配信 読売新聞

 全仏4連覇の「クレーコートの王者」ナダルに、一体何が起こったのか。

 世界ランク25位のソデルリングに、完全に主導権を奪われた。平均スピードで自身より20キロ以上速い最速226キロの高速サーブにてこずり、ブレークはわずか2度にとどまった。

 持ち味の粘り強く、正確無比なストロークにも狂いが生じ、簡単なショットをネットにかけて顔をしかめる場面が再三。生命線のフットワークも、第3セットには右足を滑らせ、転倒して赤土まみれになった。

 過去3戦3勝。約1か月前のローマでの対戦では、6-1、6-0で制した相手に、まさかの苦杯だった。

 予感はあった。前哨戦の地元マドリードで宿敵フェデラー(スイス)に敗れ、対戦連勝は「5」でストップ。今大会もピリッとせず、苦戦した1回戦後には「このトーナメントは長い。今から調子を上げることも、改善もできる」と語っていた。しかし、その言葉も、5連覇の夢も消え、パリの曇り空の下、ガックリうなだれた。 (近藤雄二)