甘利氏潔白主張…三宅氏の転倒への懲罰動議

12日の衆院内閣委員会で、民主党の三宅雪子衆院議員(45)を転倒させてけがを負わせたとして、懲罰動議が出された自民党の甘利明衆院議員(60)が17日、潔白を訴えた。神奈川県支部連合会の参院選決起大会に出席し、一言あいさつでの開口一番「フェミニストの私が女性に指一本触れるはずがない。最近では家内にさえ、指一本触れてません!」と笑いとともに同情を誘った。

 決起大会後、JR桜木町駅前で街頭演説した小泉進次郎衆院議員(29)も援護射撃。「本当にばからしいこと。(政治とカネ問題などで)けじめもつけられない党から、懲罰動議を出された。こんなに名誉なことはありません」と皮肉を込めて話した。

玩具:シリコーン製で安心「ノシリス」開発 幼児の知育、リハビリに /大阪

◇守口のデザイン研究所
 三角形はクローバーの形に、ウサギはイヌに--。表と裏をひっくり返すと形が変化するブロック玩具「nocilis(ノシリス)」を守口市のデザイン研究所(飯田吉秋代表)が開発、特許を取得した。21日、全国の主要百貨店などで売り出す。母親の肌の感覚を再現するため、シリコーンを使用。踏んでも痛くない、子どもに安心な新感覚のおもちゃ。幼児の知育や高齢者のリハビリなどにも活用できそう。

 従来の木やプラスチック製品は床に落とした際に大きな音がしたり、子どもが投げたりした場合などにけがにつながる恐れがあったが、シリコーンを使うことで解消した。

 積んだり、つないだり、並べるほかに、さまざまな姿に変えられる。ひっくり返したり、おさえたりすることで無数の形を生み出すことができる。汚れれば水洗いや煮沸消毒も可能。「ノシリス」は英語の「silicon」を逆に読んだ。飯田さんは「遊びながら手や指の発達につながる。創造力と想像力を刺激します」。

 1個は幼児の手のひらサイズ。希望小売価格はいずれも税込みで14個入り1万500円、8個入り6300円。購入は研究所ホームページ(http://www.ici‐design.co.jp)からもできる。【相原洋】

マウンテンバイク転倒、男性が死亡

16日午後1時15分ごろ、京都市左京区一乗寺坂端の林道で、マウンテンバイクに乗って下っていた同区銀閣寺町、会社員大前雅敬さん(59)が転倒。首などを強く打ち、市内の病院に運ばれたが約4時間後に死亡した。

 下鴨署によると、大前さんは知人2人と幅約1メートルの林道を下っていたところ、枯れ葉で滑って転び、木にぶつかったという。大前さんはマウンテンバイク歴十数年のベテランで、ヘルメットをかぶって先頭を走っていた。

千葉で3件連続ひったくり、女性1人けが

千葉市中央区で14日夜、女性を狙ったひったくり事件が未遂を含め3件相次ぎ、1人が転倒して軽傷を負った。

 千葉中央署が傷害と窃盗容疑で捜査している。

 発表によると、午後10時半頃、同区新宿の市道を歩いていた近くの会社員(25)が、バイクの男に手提げバッグを奪われそうになり、バッグをかばったはずみで転び、頭などに軽傷。約30分後、約2キロ離れた同区道場南の市道で、自転車に乗っていた会社員(20)の前かごから現金約3000円の入ったバッグをバイクの男に奪われた。さらにその約30分後、同区弁天の市道を歩いていた女性会社員(33)が約3万円が入ったバッグをバイクの男に奪われた。同署が3件の関連を調べている。

(2010年5月15日10時34分 読売新聞)

三宅雪子議員また転倒…太モモあらわ

民主党の三宅雪子衆院議員(45)が13日、内閣委員長の解任決議案採決が行われた衆院本会議に松葉づえで現れた。強行採決が行われた12日の衆院内閣委員会で転倒し負傷。強行採決によるイメージ悪化を避けるためか、民主党は本会議場で拍手を送るパフォーマンスを見せた。一方、三宅氏を突き飛ばしたと名指しされた自民党の甘利明衆院議員は全面否定。普天間や政治とカネの問題はどこへやら。この日の国会は、“三宅問題”をめぐってヒートアップした。

 三宅氏は、田中慶秋内閣委員長の解任決議案が採決される衆院本会議場に車いすで現れた。青く腫れた右ひざを報道陣に見せ「今日の方が痛みます」と話した。本会議が始まると、自民党議員が決議案提出の理由を説明中、今度は松葉づえで登場。歩行中につまずいて再び転倒、スカートからふとももがあらわになった。投票で登壇する際は男性同僚議員に支えられて歩き、降りる際はおぶわれた。

 民主党議員はここぞとばかりに拍手を送り、小沢ガールズ田中美絵子衆院議員が付き添う“演出”もあった。同党の村上史好議員は「昨日の委員会で三宅議員への暴力行為があった。言語道断」と指摘。党側は、三宅氏の横にいた甘利氏が突き飛ばしたとみており、本会議では「暴力議員」「謝れ」とやじが飛んだ。

 これに対し、甘利氏は「私はぶつかっていない。三宅氏との間にいた(民主党)男性議員が派手に倒れようとしたらしく、前にいた三宅氏にぶつかった。映像を見てもらえれば分かる」と否定。「委員外の人が採決を妨害すること自体、あり得ない」と逆批判した。

 内閣委員会で質問を打ち切られ、解任決議案の賛成討論に立った自民党の小泉進次郎衆院議員も「委員会で暴力行為は一切ない」と強調したが、反発した民主党議員のブーイングにその声はかき消された。決議案が与党の反対多数で否決される中、暴力が「あった」「なかった」の言い合いに。民主党は甘利氏への懲罰動議提出を検討しているが、進次郎氏は「懲罰に値するとは思わない。ほかの問題でけじめをつけていない人がいる民主党に、けじめをつけろと言われる筋合いはない」と、反論した。

 6月16日の国会会期末、参院選を控え、与野党対決は強まる一方。この日の本会議も別の強行採決に野党が反発、開会が2時間遅れた。ただ普天間問題や、小沢一郎民主党幹事長の政治資金問題がヤマ場を迎える中、三宅問題で与野党がヒートアップする、ヘンな事態になってしまった。【中山知子】

「歯が折れたじゃないのよ!」女性がマクドナルドを訴える―中国

 中国浙江省で、マクドナルドの店内で足を滑らせて転倒して前歯2本を折った女性が、店の責任としてマクドナルドに損害賠償を求めて裁判を起こした。中国新聞社が伝えた。

  訴訟を起こしたのは20代の女性で、2月26日に同省内のマクドナルド店舗に入って同僚と注文品について話していた際に足を滑らせて転倒、前歯を2本折ったという。その後女性は歯の治療費1万元あまりを店側に支払うよう消費者協会に訴えたが、店側はごく一部のみを支払う意思しかないことを通達され、怒り心頭に発した女性は現地の法院に訴えを起こすことを決意した。

  女性の訴えによれば、当日は雨が降っていて店内の床が濡れていたにもかかわらず、店側は「転倒注意」のサインを出すなどの安全管理を怠ったとのことで、女性は「責任は店側にある」と主張している。これに対しマクドナルド側は「被告は著名な飲食チェーンとして、厳格に管理を行っており、滑りやすい状況が発生することはあり得ない。原告は成年であり、行動や危機管理は自分で責任を持つべきだ」と主張。さらに、当時の状況からして女性は食事目的ではなくトイレ利用もしくは近道のために店内に入ったとの疑いも示した。

  双方の主張が大きく食い違っていることから、法廷は調停による解決を断念、ほどなく判決が言い渡されるとのことだ。(編集担当:柳川俊之)

ジャンプで衝突は「予測外」 スノボ男性に無罪判決

スキー場でスノーボードでジャンプした際、着地点にいた女児(当時9)に衝突して重傷を負わせたとして、重過失傷害罪に問われた会社員の男性(24)=香川県観音寺市=に対する判決が12日、松山地裁であった。村越一浩裁判長は「滑走開始時点における一応の注意義務は果たしており、重過失は認められない」などとして無罪(求刑禁固10カ月)を言い渡した。

 判決によると、男性は2006年2月、愛媛県久万高原町の美川スキー場に設置されたジャンプ台(幅2.5メートル、高さ0.7メートル)で宙返りジャンプをした際、着地点付近で倒れていた女児に衝突。女児は四肢に運動障害が残る脊椎(せきつい)損傷の重傷を負った。

 判決は、男性にジャンプ台下方に人がいないか注意を払う義務があったと認めたうえで、男性の前にいたスノーボーダーらがあまり間隔をあけずに次々にジャンプし、男性の直前に飛んだスノーボーダーが着地後にジャンプを止めるような合図を出していないことを男性は確認しており、「男性がジャンプをしても問題ないと判断しても無理からぬ面もある」と指摘した。

 さらに、事故が起きたのは、前のスノーボーダーのジャンプ後に、女児が転倒してジャンプ台の下で止まったという「予測外の事態」の発生が原因とした。

 松山地検は「意外な判決結果であり、判決内容を検討した上で、適切に対処したい」とコメントを出した。(伊藤喜之、田中誠士)

はがき随筆:4月度 月間賞に野崎さん 佳作は井手田さん、高山さん /宮崎

4月と言えば行く春を惜しむ候と決まっていたものですが、今年はご存知のように春を飛び越して夏が来、冬に逆戻りをしたような寒さになり、またすぐに夏の暑さに悲鳴をあげる異常気象の連続でした。そのせいか季節の移ろいや花などに触れた作品がきわめてわずかでした。父や母や子たちの家族の思い出をつづった感傷的な作品が多くなり、とりわけ母の日を意識してか、母を描いた作品に秀作が目立ちました。

 一般に感傷的という言葉は最近ではあまりよい意味では用いませんが、私は文学の根底には必ず感傷や哀傷がなければならない大切なものだと思っています。例えば「源氏物語」は「あはれ」の文学であるという評価は常識ですが、胸の奥底からこみ上げてくる悲哀の感情をあはれというので、私たち日本人には深くなじんだ言葉なのです。問題は感傷におぼれることなく感傷をみつめ、自己の認識を深く意識するところから言葉を発することにあります。その点で、あと一歩なのにと残念な感じを受けた作品が散見されました。

 1次審査に残った作品が17で3次に残った作品が実に13でした。それほど拮抗(きっこう)していたのです。夕方から始めて深夜3時に及ぶ、今まででもっとも長い時間の選考でした。

 さて、月間賞に輝いたのは野崎ミチノさんの「尻もち」でした。年を重ねると一番怖いのは転倒です。頭を打って死に至らずとも、骨折したりすれば寝たきりになりかねません。その恐怖の中でしばらく立ち上がれずにいた時の描写が見事です。ただ「痛みは少しある」という一文は「は」を「が」にするだけで不安感の表現がずいぶん違ってきます。検討してみてください。

 佳作は井手田洋子さん「お釣り」と高山裕美さん「母」です。

 「お釣り」は、息子が僕は男や、おつりなんかいらないと大人をまねて見えをきった話を瀟洒(しょうしゃ)な筆遣いで描いた作品ですが、導入部分でずいぶん損をしています。「小学生のころの次男の話である」と単刀直入に書けば最後の一文の表現も変わっていたはず。

 「母」は自宅介護ができなくなって施設に入所させた母が、けがで寝たきりになった責任と後悔を思う簡潔でかつ美しい文章ですが、最後がそれこそ感傷的すぎてその思いが十分に伝わってこないのが惜しい。

 佳作候補に最後まで残ったのは、俳句で感情を吐露した野田正子さん「雨の夜に思う」▽同居する母を励ます磯平満子さん「大丈夫!」▽昨年10月の月間賞「かなわなかった足への思い」の続編「あのころ」を書いた阿満サイさん▽夫婦の穏やかになってゆく日常を書いた「今日このごろ」の白石光子さんでした。

 興梠英樹(文芸誌「遍歴」同人)

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 野崎さんの月間賞作品を巡るインタビューは、30日(日)午前8時からのMRTのラジオ番組「潤子の素敵に朝!」の中で放送予定です。

 また、MRTのラジオ番組「宮崎ほっとタイム」(月~金曜午前10時10分から5分間)で、はがき随筆の作品を女性アナウンサーが朗読しています。掲載作から週に3、4本が選ばれ、放送されます。ご期待下さい。

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 ■月間賞作品

 ◇尻もち--宮崎市清武町・野崎ミチノ(74)
 石段を降りている時、足がツルーッ、ドッシン。「やったぁ」と思った時には尻もちをついていた。石段と並行して流れている小川のせせらぎだけが大きく聞こえ、頭の中は水の落ちる音の世界だった。どのくらいの時が過ぎただろうか。立ち上がるのが怖かった。歩けるかな。頭を打っていたら、と考えると、冷や汗ものだった。ゆっくり、ゆっくり立ち上がった。痛みは少しある。帰って薬をつけ、直立不動の姿勢でベッドにもぐり込んだ。いろいろ考えても仕方がないか。このくらいで済んだから良かった。もう年のせいかな、と一人苦笑い。

介護施設事故死 4年で48人

「誤嚥」が75% 職員研修強化へ
 県内の介護保険施設・事業所で2005~08年度の4年間に、事故で計48人が死亡していたことが、県の調査でわかった。食べ物が気管に入って詰まる「誤嚥(ごえん)」による死亡が目立つことから、県や業界団体は、事故防止に向けた職員研修に力を入れる方針だ。

 県高齢福祉保険課によると、死因別では、食べ物がうまくのみ込めずに気管に入り込み、窒息状態になる「誤嚥」が36人で75%を占めた。そのほか、入浴時に浴槽でおぼれた事故が2人、感染症、転倒、交通事故でそれぞれ1人、自殺や施設からの転落など「その他」が7人だった。

 施設・事業所の種類別では、グループホームが14人と最も多く、続いて特別養護老人ホーム9人、通所介護事業所8人、老人保健施設6人などとなっている。年度別では、05、06年度が各12人、07年度が14人、08年度が10人だった。

 各施設・事業所は、誤嚥が起きた際、食べ物を吐き出させたり、吸引したりする応急処置を職員に指導している。だが、県内の施設関係者によると、対応が間に合わないケースや、そもそも体が弱っている高齢者も多いため、死亡につながりやすいといった事情がある。

 県老人福祉協会の中山辰巳会長は、「要介護高齢者は一般に、のみ込む力が弱くなっているため誤嚥の確率が高く、完全に防ぐことは難しい。施設・事業所ごとに緊急時の対応力を高めるしかない」と強調する。同協会は04年度から年1回、誤嚥への対応などについて研修を実施。今年も9月に開催する予定だ。

 また、県認知症グループホーム協会も今年度、誤嚥事故防止の研修を検討している。県も引き続き、事故防止の徹底を施設や事業所に呼びかけていく方針だ。

 要介護高齢者の食の問題に詳しい社会福祉法人「宏仁会」(平内町)の長根祐子理事長は、「口の中のケアや首の運動など、高齢者がのみ込む力を維持するための取り組みを、施設・事業所の活動の中に取り入れることも必要だ」と指摘している。

(2010年5月11日 読売新聞)

助演女優賞の八千草薫は負傷欠席

「日本映画批評家大賞授賞式」(7日)

 「ディア・ドクター」の演技で助演女優賞を受賞した女優の八千草薫(79)が、脚のケガのために授賞式を欠席した。所属事務所によれば、3月中旬にドラマのロケ中に転倒し、右ひざ皿を打撲。現在も水がたまり、痛みがあるという。5月中旬から映画撮影を控えており、大事を取ったという。会場では「痛み止めを打ってまで出席を楽しみにしていたけど、スタッフに止められました」とコメントが発表された。