厚生労働省は、2007年度の石綿(アスベスト)による肺がん・中皮腫の労災保険給付請求と決定状況をまとめた。建設業の肺がん認定は248件で、全肺がん認定件数501件の49・5%を占めた。中皮腫は236件で、全認定件数494件の47・7%だった。建設業の労災保険給付件数は合計484件となり、07年度の全労災給付995件の48・6%を占めた。
建設業の労災認定の内訳は、建築業(既設建築物設備工事業を除く)が肺がん192件、中皮腫182件。既設建築設備工事業が肺がん40件、中皮腫28件。機械装置の組み立てまたは据え付けの事業が肺がん6件、中皮腫9件。その他の建設事業が肺がん10件、中皮腫17件だった。
また、建設業の石綿救済法に基づく特別遺族給付金の給付件数は肺がん11件、中皮腫18件で、それぞれの疾病の23・4%、41・8%を占めた。
07年度の労災保険給付の請求件数は1129件で、前年度より579件(33・8%)減少。給付の支給決定件数も前年度より788件(44・1%)少なくなっている。件数の減少について同省は「前年度の反動だとも考えられるが、原因は分からない」としている。
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一時の事を思えば、石綿(アスベスト)の被害に関する報道が、少なくなったのも原因でしょうね。
まだまだ処理されずに、放置されている建物が数多く残されているという現実が、あるにもかかわらず、もう飽きたかのようにマスコミは取り上げませんね。