東京都足立区の路上で23日深夜、金目当ての男にかばんを奪われそうになった女性(25)が自宅まで逃げ帰り、弟とともに現場に戻って男を発見、取り押さえる事件があった。
警視庁綾瀬署によると、弟は「お姉ちゃんが襲われるなんてとんでもない」と現場に急行。女性の父や姉も次々に駆けつけ、110番通報で署員が駆けつけるまで、“家族総出”で逮捕に協力した。
同署によると、強盗未遂の現行犯で逮捕されたのは住所不定、無職、辺見秀樹容疑者(26)。「生活が苦しかった」と供述、当時の所持金は13円だった。
同署の調べによると、辺見容疑者は23日午後11時40分ごろ、足立区東綾瀬の路上で、女性が乗っていた自転車の前輪をけって転倒させ、かばんを奪おうとした。女性は両ひざを負傷しており、同署は強盗致傷容疑に切り替え調べる方針。