ひったくり被害で転倒、女性が意識不明の重体

10日夜、千葉県船橋市内の市道で、帰宅中の女性がひったくりの被害に遭った際に転倒。頭部を強打して意識不明となる事件が起きた。原付バイクに乗った2人組の男はバッグを奪って逃走しており、警察は強盗傷害事件として捜査を開始している。

千葉県警・船橋署によると、事件が起きたのは10日の午後9時15分ごろ。船橋市海神2丁目(N35.42.5.3/E139.59.6.7)付近の市道で、路肩を歩いていた女性に対し、2人乗りのバイクが後方から接近。その直後に女性が転倒するのを通行人が発見。警察に届け出た。

女性は頭部を強打しており、近くの病院に収容されたが意識不明の重体。後の調べで、現場近くに住む42歳の女性と判明している。

女性が所持していたとみられる現金や携帯電話機の入ったバッグが無くなっており、警察ではバイクの男たちが女性からバッグをひったくった際、弾みで女性が転倒したものと判断。強盗傷害事件として捜査を開始した。

現場は幅員約5mの直線路。逃げた2人組はいずれもヘルメットを着用しており、年齢などはわかっていないという。

《石田真一》

出会い頭衝突で自転車の高齢男性が死亡

10日午後、鳥取県日吉津村内の村道で、交差点を進行していた自転車と軽乗用車が出会い頭に衝突する事故が起きた。男性は頭部を強打したことが原因で死亡。警察はクルマの運転者から事情を聞いている。

鳥取県警・米子署によると、事故が起きたのは10日の午後3時ごろ。日吉津村今吉(N35.27.0.7/E133.23.7.5)付近の村道で、交差点を進行していた自転車と軽乗用車が出会い頭に衝突した。

自転車は弾き飛ばされ、乗っていた87歳の男性は路上へ転倒した際に頭部を強打。意識不明の状態で近くの病院に収容されたが、意識を回復しないまま11日未明に死亡した。警察は軽乗用車の運転者から自動車運転過失致死容疑で事情を聞いている。

現場は片側1車線で、信号機は設置されていない。当時は強い雨が降っており、見通しが悪くなっていたという。

教諭の骨を折る、傷害容疑で中3逮捕 兵庫・宝塚

 兵庫県警宝塚署は11日、校内で女性教諭(52)を転倒させ重傷を負わせたとして、傷害の疑いで同県宝塚市立中学3年の少年(15)を逮捕した。

 逮捕容疑は今年8月27日昼すぎ、授業に出ないことを注意しようとした教諭の胸を両手で突いて転ばせ、腰の骨を折る重傷を負わせた疑い。

 宝塚署によると、教諭は2カ月の入院と3カ月の通院が必要になった。

「1人の冬」不安知って/東北の介護

「冬はさ、やっぱ怖いよ。なかなか理解してもらえないな、こういうことは」。青森県つがる市の斉藤きぬ江さん(74)は最近、寒さで体が思うように動かない。

 10月下旬のある日。午前4時ごろ、トイレに起き、壁伝いに歩いていた。廊下に出る手前で転倒。一人暮らしで、助けを呼べない。壁に足を突っ張ってベッドの脇に手をかけ、体勢を立て直したが、10分かかっ
た。1年前、転倒して腰の骨が折れ、入院したことがよみがえり、不安に覆われた。「この冬を越す自信がない」

 この地域は例年、積雪が50センチに達し、最高気温が零下の真冬日も続く。ホームヘルパーに打ち明け、どんな介護サービスを受けるのがいいか、ケアマネジャーと話し合った。現在は「要介護1」で、ヘルパーは週3回、買い物やゴミ出しをしてくれる。冬の間だけ施設に入ることも考えたが、金銭的に難しかった。

 結局、冬の間、ポータブルトイレをベッドの近くに置き、ヘルパーの回数を増やすことにした。朝30分ほど、様子見を兼ねてトイレの清掃をしてもらう。理想は毎日だが、ほかに受けているサービスもあり、合計すると、「要介護1」の限度額を少し超える。悩んだが、冬の不安には代えられない。「お金を節約し、その間は自分も頑張らんといかん」。今はそう思っている。

      ◇

 お年寄りが冬の間だけを過ごす集合住宅が福島県南会津町にある。高齢者生活福祉センター「高夕(たか・ゆう)」。町の条例で設置され、社会福祉法人南会津会が運営している。入居者は町の審査を通った、自立生活している人たちだ。

 1人部屋が八つ、2人部屋が一つ。各部屋にキッチンやトイレがあり、必要な物は、週1回来る移動販売車で買える。生活援助員と当直が交代で、24時間態勢で生活を見守る。利用料は一般的な年金暮らしの場合、月額1万円だ。

 周囲を山に囲まれた同町は、面積の95%が森林だ。冬は雪に閉ざされ、零下15度になることもある。ここで一人暮らしをする89歳の女性も昨冬、初めて高夕を利用した。

 要介護度が最も軽い「要支援1」で、シルバーカーを押して友人の家によく遊びに行くが、雪が降り出すと、「家に閉じこめられる」。夫を亡くし、1人の冬は自分も不安だったが、離れて暮らす子供たちが、より心配した。

 南会津町の高齢者のみの世帯は06年度末に1654世帯。07年度に減ったが、08年度末には1749世帯になった。高夕はここ3年ほど、ほぼ満室だ。星朋子所長は「昔から冬は厳しかった。問題は、お年寄りのみの世帯が増えていること」と指摘する。介護保険のデイサービス事業にも携わっており、町の事業である高夕との両方をみて「地域ごとに実情が違い、全国一律の介護保険制度だけでは十分でない」と感じている。

 11月初め。女性が住んでいる地域に初雪が降った。ここに暮らして50年以上。寒さが厳しくても、親しい友人が多く、住み慣れた場所だ。高夕があるから、引っ越さなくて済むのがありがたい。「自分でご飯が炊けるうちは、離れたくないと思っているんだよ」

◆取材後記◆
 「冬が不安だと聞いたら、その原因は何なのか、じっくり話して理解することから始めないといけない」。あるケアマネジャーの言葉だ。

 介護に携わる人の多くは高齢者になった経験も介護された経験もない。だからこそ、相手が求めていることを想像力を働かせながら聞く必要がある。不安の原因は寒さなのか、トイレなのか。体が衰えて気分が落ち込んでいるのかもしれない。

 一人ひとりに真剣に向き合う介護現場の人たちの姿が印象に残った。
(青森総局・鈴木友里子)

ほくてつバス 使用停止処分

4台延べ30日 事故、ミス相次ぎ
 国土交通省北陸信越運輸局は10日、「ほくてつバス」(金沢市割出町)に対し、道路運送法に基づき同社北部営業所のバス4台を延べ30日間、使用停止とする行政処分を行った。

 同運輸局によると、同営業所のバスは2007年4月に乗客の足をドアに挟んだまま出発する事故を起こして警告処分を受けたが、その後も交通事故や乗客の車内置き去り、乗客が車内で転倒するなどの事故やミスが相次いでいた。

 このため、同運輸局が今年6月に巡回監査を行ったところ、〈1〉運転士139人中115人に対し安全運転講習などを実施していなかった〈2〉65歳以上の運転士3人に適性診断を受けさせていなかった――という道路運送法違反が発覚した。

 行政処分に対し、ほくてつバスは「指摘された事項を真摯(しんし)に受け止め、安全最優先に取り組んでいきます」とコメントした。今後、早急に運転士向けの安全講習を行うという。

(2009年11月11日 読売新聞)

逃亡960日…市橋容疑者ついに逮捕

千葉県市川市で07年3月、英国籍の英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=の遺体が見つかった事件で、大阪府警は10日午後6時50分ごろ、死体遺棄容疑で指名手配中の市橋達也容疑者(30)とみられる男の身柄を大阪市内で確保した。フェリーで沖縄へ渡ろうとしていたところだった。その後、容疑者本人と確認し、同容疑で逮捕。身柄は東京へと移送された。整形手術によって顔の特徴を変え逃走を続けてきた市橋容疑者。遺体発見から960日、全容解明に向けて事件は大きく動きだした。

 10日午後11時47分、市橋容疑者を乗せた東京行き最終の新幹線のぞみが、150人以上の報道陣でごった返すJR東京駅18番線ホームに到着した。乗客と同乗した報道陣約70人が先に降り、最後の乗客となった市橋容疑者は、乗っていた11号車から先頭車両の16号車まで車内を歩いて移動。同59分ごろ、ついにホームへ降り立った。

 頭から黒い上着をすっぽりかぶり、数十人の警察官が360度をガチガチにガード。警察官から報道陣に対して「危ない!」「どけ!」などと怒号が飛ぶ。記者やカメラマン数人が転倒する中、市橋容疑者は階段を下り、日本橋口から警察車両に乗り込み、捜査本部の置かれる千葉県警行徳署へと向かった。

 大阪府警によると、午後6時44分に「市橋容疑者らしい人物がフェリーターミナルにいる」と110番通報があった。大阪市住之江区の大阪南港フェリーターミナルに警察官が急行。沖縄行きのフェリー乗り場のベンチに座っていた男は、市橋容疑者の手配写真と酷似。職務質問に素直に応じ「市橋か」との問いに「市橋です」と認めた。

 その後、住之江署で指紋を調べるなどし、市橋容疑者本人と確認、午後8時17分に死体遺棄容疑で逮捕した。「弁解することは何もありません。何も話したくありません」と話しているという。JR新大阪駅から乗り込んだ新幹線では約2畳ほどの多目的室に入れられ、報道陣はシャットアウトされた。

 フェリー会社によると市橋容疑者は10日午後、神戸市内の営業所で神戸発の沖縄行きフェリーを申し込んだが、出航日ではなかったため、大阪南港発の夜行便に乗ろうとしていたという。

 市橋容疑者は07年3月26日夜、自宅に訪れた捜査員の職務質問を振り切って逃走。捜査本部には東京・新宿や池袋の繁華街での目撃情報など約7400件の情報が寄せられたが、出てくる情報は不確かなものばかり。

 だが、今月に入り市橋容疑者が整形していたことが発覚。テレビ、新聞で大々的に報じられ、整形後の顔写真も公開された。最近の足取りも詳しく判明し、逃げ場はだんだんと狭まっていった。

 昨年8月から今年10月まで、「井上康介」と名乗って大阪府茨木市の建設会社の寮に住み込みで潜伏。同13日に福岡市の病院で整形手術を試み、24日に名古屋市の病院で鼻を高くする手術をした。その後、飛行機で再び福岡市を訪れていた。

 寮からはパスポート申請の書類も発見され、海外逃亡を画策していた可能性も。だが、顔を変え、名前を変えての必死の逃亡も、捜査の、そして世間の網を逃れることはできなかった。

トラックに追突、バス乗客10人と運転手けが…愛知

9日午後6時頃、愛知県春日井市南下原町の市道で、桃花台東発JR春日井駅行きの名鉄バスが、路肩に停車していたトラックに追突した。

 この事故で、乗客の男女10人と男性運転士(38)が転倒するなどし、病院に運ばれ手当てを受けた。いずれも軽傷の模様。

 春日井署の発表によると、現場は片側1車線の見通しの良い直線道路。同署が事故原因を調べている。

(2009年11月9日20時55分 読売新聞)

逃走車追跡中の白バイ転倒、隊員重傷 神戸

9日午後6時半ごろ、神戸市西区伊川谷町布施畑の県道で、法定速度を約40キロ超えて走る乗用車を、神戸西署白バイ隊員の徳山陽一警部補(46)が発見。赤色灯を点灯させて追いかけたが、約500メートル先の交差点で、白バイが信号停車中の車に追突しそうになり、転倒した。乗用車は信号を無視して逃げた。徳山警部補はろっ骨などを折る重傷を負った。

 同署は、道交法違反(速度超過)の疑いで乗用車の行方を追っている。

介護ベッドの事故について注意喚起--消費者庁

消費者庁は11月6日、介護ベッドなどの消費生活用製品の重大製品事故を発表した。
発表によると、パラマウントベッド株式会社が製造した介護ベッドについて、ベッド台座と頭側ベッド枠を接続する箇所の樹脂製部品が破損し、転倒して重傷を負う事故が発生した。これは、介護ベッドの頭側の縁に腰掛けていた際、台座と枠を接続していた樹脂製部品が破損したためにベッドの頭側が傾き、バランスを崩して転倒してことによる事故で、06年3月より要請していた補助部品を取り付けていなかったという。
同社は、10月23日にホームページ上に注意事項を発表することで注意喚起を行い、改めて全国の販売事業者などにダイレクトメールの発送や、訪問による改修を促進するとしている。

【対象製品について】
2003年11月から2006年5月までに製造した介護ベッド「楽匠」全機種
型式:KQ-86○○○ らくらくモーションシリーズ
   KQ-63○○○ 3モーターシリーズ
   KQ-82○○○ 2モーターシリーズ
   (○には任意の英字などが入る。)
改修対象台数」21万1721台
改修率:68.0%(2009年9月30日現在)

■問い合わせ
パラマウントベッド株式会社
フリーダイヤル:0120-54-8639
受付時間:9:00~17:20(土・日・祝日を除く)

・消費者庁
・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について
・パラマウントベッド株式会社
・「楽匠」部品取付けのお願いについて

遊佐の男子中学生、死因は頸髄損傷

佐町野沢の側溝で7日、遺体で見つかった遊佐中3年の男子生徒(15)の死因は、司法解剖の結果、首を強打したことによる頸髄(けいずい)損傷だったことが、酒田署の調べで分かった。死亡推定時刻は6日午後11時ごろ。

 同署によると、車と衝突した形跡がなく、殴られたような外傷などもないことから、男子生徒が自転車に乗っていた際、誤って転倒した可能性が高い。路面に残った自転車の滑走跡から、スピードが出ていたとみられる。現場は直線の下り坂で、付近に電灯はなかった。

 遊佐中の鈴木清悦校長は「元気で、よく先生の手伝いをしてくれる生徒だった。無念でならない」と話していた。