4台延べ30日 事故、ミス相次ぎ
国土交通省北陸信越運輸局は10日、「ほくてつバス」(金沢市割出町)に対し、道路運送法に基づき同社北部営業所のバス4台を延べ30日間、使用停止とする行政処分を行った。
同運輸局によると、同営業所のバスは2007年4月に乗客の足をドアに挟んだまま出発する事故を起こして警告処分を受けたが、その後も交通事故や乗客の車内置き去り、乗客が車内で転倒するなどの事故やミスが相次いでいた。
このため、同運輸局が今年6月に巡回監査を行ったところ、〈1〉運転士139人中115人に対し安全運転講習などを実施していなかった〈2〉65歳以上の運転士3人に適性診断を受けさせていなかった――という道路運送法違反が発覚した。
行政処分に対し、ほくてつバスは「指摘された事項を真摯(しんし)に受け止め、安全最優先に取り組んでいきます」とコメントした。今後、早急に運転士向けの安全講習を行うという。
(2009年11月11日 読売新聞)