路線バスがひき逃げ、運転手を逮捕

6日午後9時10分ごろ、岡山県井原市内の県道で、道路左側の路肩を走行していた自転車に対し、側方を通過した路線バスが接触する事故が起きた。バスはそのまま逃走。警察は翌7日に52歳のバス運転手の男を逮捕している。

岡山県警・井原署によると、バスは自転車に乗っていた35歳男性の右ひじと接触。男性は押し出されるようにして転倒し、打撲などの軽傷を負ったが、バスは止まらずに逃走した。

被害を受けた男性は近くの消防署に向かい、直に通報。消防署から連絡を受けた同署では事故発生時間帯に現場を通過していたとみられる井笠鉄道バスが関わったものと判断。バスステーションで接触痕のある車両を発見。このバスを運転していた52歳の男を自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

現場は井原市七日市町付近で片側1車線の直線区間。調べに対して男は「何かに当たった音には気づいたが、人とは思わなかった」と供述。事故を起こしたことについては認めているようだ。

強盗致傷罪など懲役4年の判決

◆裁判員裁判で地裁◆

 今年2月、金沢市内の民家で男性に現金を要求し、けがをさせたとして、強盗致傷などの罪に問われた金沢市二口町の無職稲田吉孝被告(65)に対する裁判員裁判の判決公判が8日、金沢地裁であり、神坂尚裁判長は懲役4年(求刑懲役6年)を言い渡した。

 神坂裁判長は「準備した包丁を用いるなど、犯行は危険かつ悪質」と指摘。弁護側の「金品を奪っていない」という主張を考慮しつつ、「ギャンブルによる借金を返済するために犯行を起こした点に酌量の余地はない」とした。

 判決によると、稲田被告は2月12日、同市内の知人男性(当時69)方で男性に包丁を突き付けて現金を要求。男性は逃げた際に転倒し、両足などに軽傷を負ったとされる。

 閉廷後、記者会見に応じた60代の男性裁判員は「包丁を持っていたが、直接傷を負わせておらず、量刑に悩んだ」と話した。

(黒田壮吉)

少年風2人組に襲われ女性重傷 安城の大型店

 7日午前4時半ごろ、愛知県安城市大東町の複合大型ショッピングセンター「ザ・モール安城」の駐車場で、自転車を押して歩いていた同市の無職女性(67)が、徒歩で近づいてきた2人組の男に自転車を押し倒され、前かごから菓子などが入った買い物袋を奪われた。女性も転倒し、左大腿(だいたい)部などを骨折する大けがをした。安城署は、強盗傷害容疑で調べている。

 同署によると、2人はいずれも12~15歳、身長160センチぐらいの中学生風、やせ形で、うち1人は白シャツ、黒ズボン姿だったという。

 同センターの一部は24時間営業しており、女性は買い物に来ていた。

(中日新聞)

行政ファイル:呉市が市バス運転士4人を処分 /広島

呉市交通局は3日、市バスを運転中に自転車と接触し、男性(40)に重傷を負わせた男性運転士(38)を停職7日の懲戒処分にしたと発表した。処分は2日付。運転士は8月1日、市バスを運転中、左側を走行していた自転車と接触。転倒した男性は頭を強く打ち、重傷を負った。

 さらに6~7月にあった事案で、3人の懲戒処分も発表。バス発車の際、立っていた乗客を転倒させてけがをさせた男性運転士(41)を平均賃金の半日分の減給。バスの扉の操作を誤り女性(53)にけがをさせた男性運転士(51)と、バス発車の際に乗客を転倒させて重傷を負わせた男性運転士(38)を戒告にした。

バイクに立腹、走行中に車のドア開け転倒させる

 運転中の乗用車のドアを開けて後続のミニバイクを転倒させたとして、兵庫県警有馬署は4日、兵庫県三田市西山、アルバイト田中龍美容疑者(48)を傷害容疑で逮捕した。

 田中容疑者は「ドアは開けたが、故意にぶつけようとした訳ではない」などと供述している。

 発表では、田中容疑者は3日午後7時55分頃、神戸市北区有野中町の県道で、近くの会社員男性(26)運転のミニバイクが中央線寄りに走行することなどに立腹。いったん追い抜いて減速した後、運転席側のドアを開けてミニバイクを転倒させ、男性の左手に約1か月のけがを負わせた疑い。

 同署によると、ドアを開けたとき、車は時速20~30キロ程度だったとみられるという。

(2010年9月5日09時59分 読売新聞)

お供え酒探し墓地歩く人も…依存症体験語る会、20年

酒で失った家族とのきずなを取り戻したい――。そんなせっぱつまった願いから、名古屋市緑区に名古屋緑断酒新生会ができて20年がたった。アルコール依存症だった会員らは、月10回の例会で自らの失敗をさらけ出し、断酒を誓い続ける。地道な営みが、家族からの信頼を再びつなぎつつある。

 「借金して飲み続け、家にサラ金の取り立ては来るし、電気は止められた。娘に『早く精神科病院に入って』となじられた」「妻に別居を持ちかけられ、『いっそ離婚の方が、給料全部を飲めるからいい』と返してしまい、完全に家族の信頼を失った」……。

 8月31日夜、名古屋市緑区の緑生涯学習センター。車座になった元患者と家族計13人が、次々と体験談を語る。飲んだ帰りに転倒して頭の骨が折れ生死の間をさまよった人や、金がないため夜中に墓地を徘徊(はいかい)して「お供え」の酒を探した会員もいた。

 名古屋緑断酒新生会は1990年3月、名古屋市で五つ目の断酒会として、初代会長の杉村太一さん(69)=緑区作の山町=が立ち上げた。杉村さんは40代でアルコール依存症になり、入院歴もある。退院後、各地の断酒会を回るうちに仲間ができ、自宅にほぼ毎晩、集まって断酒を誓うようになった。

 現在の例会は、公民館や会員宅など場所を変えながら、2、3日おきに開く。夜、寂しくなって酒に心が向かうのを避けるため、毎回午後7時から。最後は全員で「家族はもとより迷惑をかけた人たちに償いをします」など6項目の「断酒の誓い」を唱え、手を取り合い断酒宣言する。

 杉村さんは、例会に20年間通い続けている。依存症の時は、子どもの貯金で飲むなどして妻(66)と離婚寸前だったが「再び酒に手を出さず、家族と一緒にいられるのは断酒会のおかげ」。妻も都合がつけば、例会に参加する。

 現会長は4代目の行田(ぎょうだ)博史さん(59)=緑区鳴海町。44歳の時、飲んでけんかし、気づくと血まみれで路上に倒れていた。妻から別れ話を持ち出されて断酒を決意。緑区をはじめ県内の断酒会に年間280日、出席し続けた。「失敗体験は何度話しても謙虚になれる。例会出席を習慣にすることが大切」と話す。

 緑断酒新生会に参加したことがある元患者や家族は100人余。立ち直ったり、自前で断酒会を続けたりしている元会員もいるが、再び酒に手を出して体を壊したり、自殺へと向かうケースも後を絶たないという。現在の会員は十数人だ。

 自らも依存症の経験がある県断酒連合会元事務局長の長谷川弘さん(74)=犬山市東古券=は、緑断酒新生会について「新入会員を快く迎え、例会を新鮮な気持ちで続けている。全国の断酒会と連携し研修を毎年開いているのも、長続きの理由」と話す。

 来年2月に結成20年式典を開く予定。問い合わせは杉村さん(090・3302・5975)へ。(本井宏人)

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 アルコール依存症 自分で飲酒管理できなくなり、飲んではいけない時や場所でも飲んで問題を起こす病気。厚生労働省研究班の推定では、予備軍を含め全国で約440万人いる。手足の震えや幻視などの身体的症状、現実から逃避し忠告を聞かない精神的症状、社会や家族から孤立する社会的症状が現れる。完全には治癒できず、再び酒を口にすると元に戻ってしまうため再発防止策は断酒しかない。

兄弟げんか 弟を死なす 傷害容疑で逮捕

1日午後11時20分頃、最上町向町の書店兼住宅から「けんかで、弟を死なせてしまった」と110番があった。新庄署員が駆け付けたところ、無職佐藤孝宏さん(36)が1階書店で倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は頭蓋(ずがい)内損傷。同署は2日、兄の会社員、俊之容疑者(39)を傷害の疑いで緊急逮捕した。同署は、俊之容疑者を傷害致死容疑も視野に入れて調べている。

 発表によると、俊之容疑者は1日午後10時20分~同11時20分頃、孝宏さんを転倒させて頭部をコンクリートの床に強く打ち付けるなどの暴行を加えて、くも膜下出血などを負わせた疑い。俊之容疑者も顔を切るなどの軽傷を負った。

 俊之容疑者は「弟の生活態度を注意するうちに、取っ組み合いのけんかになった」と供述しているという。

 県警などによると、結婚して同町外に住んでいた孝宏さんは先月、実家に戻っていた。行方が分からなくなるなどし、県警に2回保護されたこともあった。住民によると、最近、俊之容疑者宅からは「ちゃんとしろ」と、大きな声も聞こえてきたという。

 俊之容疑者は、4日に地元で行われる仮装行列の練習に家族と参加していたといい、自営業男性(56)は「哲学の本を紹介してくれたり、地域の集まりで筋を通したり信頼できる人。家庭の問題で苦労していたかもしれないが愚痴は言わなかった」と声を落としていた。

(2010年9月3日 読売新聞)

ペダル踏み間違え、横断の自転車をはねた男逮捕

8月30日午後1時50分ごろ、千葉県印西市内の国道464号で、道路を横断中の自転車に対し、交差道路を進行してきた乗用車が衝突する事故が起きた。自転車は道路の反対側まで押し出され、乗っていた男子中学生が死亡している。

千葉県警・印西署によると、クルマは交差点で停止していたが、いきなり発進。横断中の自転車に衝突。転倒した自転車と乗員を押し出すようにして道路の反対側まで走行した。

自転車は2車線分(約7m)押し出され、反対側のガードレールに衝突。乗っていた14歳の男子中学生はクルマとガードレールの間に挟まれて頭部を強打。近くの病院に収容されたが、頭部強打が原因でまもなく死亡した。警察はクルマを運転していた白井市内に在住する78歳の男を自動車運転過失致死容疑で逮捕している。

現場は印西市中央南1丁目付近で、信号機の無い交差点。調べに対して男は「自転車に気づいて止まろうとしたが、クルマが急に動き出した」などと供述しているようだ。警察ではブレーキとアクセルを踏み間違えたことが事故の主因とみている。

「龍馬伝」出演の中村隼人さん、自転車で車と衝突し骨折

歌舞伎俳優の中村隼人(はやと)さん(16)が8月28日夕、東京都目黒区大岡山1丁目の交差点で、自転車に乗っていて乗用車と衝突、中村さんは転倒して指を骨折するなど3週間のけがを負っていたことが警視庁への取材でわかった。

 碑文谷署によると、28日午後6時ごろ、中村さんの自転車が交差点にさしかかったところ、左側から直進してきた乗用車と出合い頭に衝突したという。

 中村さんは、NHK大河ドラマ「龍馬伝」に14代将軍徳川家茂役で出演している。