地球温暖化対策、他に先駆けた行動を

温室効果ガスの基準年(1990年)比6%削減―。京都議定書で日本が交わした約束を守るため、政府は新たな京都議定書目標達成計画を3月28日に閣議決定した。低炭素型都市・地域づくりの促進、建物の長寿命化と省エネルギー性能の向上、新エネルギー導入の拡大など建設関連施策がめじろ押しで、建設業の経営に大きな影響を及ぼすことは間違いなさそうだ。
 住宅・建築物分野の施策として注目されるのが、省エネ措置の届け出を義務付ける建物の規模要件を拡大するため、今国会に上程した改正省エネ法。国土交通省は現行の「床面積2000平方㍍以上」から「床面積300平方㍍以上」とする方針で、戸建て住宅を除くほぼすべての建物が規制対象となる。
 販売や賃貸を目的として継続的に戸建住宅を建築する事業者(住宅事業建築主)のうち、一定戸数以上を新築する者に対しては、手掛ける住宅全体に対する省エネ水準の目標設定を義務化。産業部門に対しては、これまで工場・事業場単位としていた規制対象を企業単位に見直し、総合的なエネルギー管理を促す。
 改正法の施行は09年4月(届出対象の拡大は10年4月)を予定。建築にかかわる大半の企業が、何らかの形で省エネ化に取り組まなければならない時代がすぐそこに迫っているのだ。
 07年11月施行の「環境配慮契約法」は国や独立行政法人などに温室効果ガスの排出削減の要素を加味した契約の締結を義務付けた。地方公共団体にも地域の特性に配慮した環境配慮契約の推進に努めるよう規定。こうした流れを受けて、公共発注者が地球温暖化対策の要請を強めてくることは避けられない。
 ただ規制を強化しただけでは目標達成にはおぼつかない。今国会で審議中の「長期優良住宅促進法案」は、住宅の長寿命化を実現するため、一定の要件を満たした住宅の整備計画を認定し、新築時・補修時の資金などを支援する仕組みを設ける。08年度税制改正では、省エネ改修に際し、住宅ローン残高の2%を5年間にわたり所得税から控除する「省エネ改修促進税制」の創設など優遇措置も整える。
 政府は京都議定書目標達成計画の進ちょく状況を管理し、必要とあらば毎年度、計画を見直す姿勢を示している。年を追うごとに規制の強化、支援の充実が図られる可能性が高いということだ。
 建設関連から排出される温室効果ガス(CO2)は全体の3分の1を占めるされる。「地球温暖化問題の解決が成功するか否かは、まさに今を生きるわれわれの決断と行動に委ねられている」―。建設業には目標達成計画の結びに添えられたこのメッセージを真摯(しんし)に受け止め、他に先駆けて行動する責任が課せられている。

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これを読んでいて、「当社が扱っているスリップレイトシグマ03樹脂舗装を使って頂けたら良いのにな~」と思いました。

アスファルト舗装にも透水性の舗装がありますが、夏場には表面温度が高くなり、ヒートアイランド現象に拍車をかけ、クーラーなどで電気使用量が多くなり、多量のCo2を排出する原因にもなります。

それに比べると砕石路盤の上に直接施工できる当社の自然色樹脂舗装は、10度近くも表面温度の上昇を防げます。

ただし、樹脂舗装なら何でも良いという訳ではございません。

多くの他社の樹脂舗装は1㎝程度の厚さしか施工(1㎝以上の厚さになると樹脂液が下に垂れて、透水性がなくなる)できず、樹脂舗装の下にコンクリートやアスファルトなどの下地(不透水層)が必要なので、実際には地表への透水ができないので、排水性樹脂舗装なのです。

このような理由から、ぜひとも当社の地球に優しい透水性樹脂舗装をご活用ください。

マンホールの滑り止め試験結果


4月7日に茨城県つくば市にあるNTTアクセスサービスシステム研究所へ、当社がマンホール蓋に滑り止め加工した試験体を持ち込み、㈱G&U技術研究センター職員の方にDFテスターR85で、動摩擦係数を測定していただきました。

今回使用したDFテスターは、マンホールを測定するために改良された測定器で、計測を行う計測円盤に二輪タイヤと同質材のゴムスライダーを取り付け、二輪タイヤにかかる接地圧をかけて鉄蓋に接触させることで、二輪車が鉄蓋上を60㎞で通過する際の「動摩擦係数」を測定しました。

 

今回測定したのは

当社加工下水マンホール蓋(スリップレイト・ロジングリップ)

【模様のくっきり出ているほうがスリップレイトです。】

NTT加工通信マンホール蓋(スリップレイト・ロジングリップ)

【セキュリティーの関係で画像・測定値を公表できませんが、当社加工試験体と同等の結果でした。】

参考資料としてのアスファルト(細粒度・開粒度)

 

以上の6対象に順次、測定を行いました。

湿潤時の状態で2回づつ測定を行い、測定結果は以下のとおりです。

スリップレイト      平均0.61μ 

ロジングリップ      平均0.61μ

アスファルト細粒度   平均0.60μ

アスファルト開粒度   平均0.56μ

でした。

ちなみに日本下水道協会と日本道路協会の一般道基準は0.4μですので、基準を十分満たす結果が出ました。

これで各所に、ご安心して使用していただけます。

摩擦係数とその測定器について

本日は摩擦係数とそのための測定器について書きます。

 

摩擦係数について

摩擦係数と一般的に言われるのはμ(ミュー)という係数であらわされますが、その測定器・測定方法により、さまざまな係数があります。

というのも道路やマンホールなどの動的摩擦係数をそのまま測定できる測定器は、DFテスター(係数μ)のみで、その他の機器は相対比較という形で表すしかないので、独自の滑り抵抗値で表現しています。

相対比較とは標準的な滑りにくい床面・床材(たとえばアスファルト舗装)を測定し、それより少ない数値が出ると、滑りにくい・やや滑りやすい・滑りやすい・すごく滑りやすいとかなりアバウトな表現となります。

しかし、その測定する対象物によっては相対比較でしか測定できないものもあります。

それも測定器のチョイスを間違うと、とんでもない結果が出たりします。

たとえば表面が波状にデコボコしているタイルなどは、DFテスターや振り子式測定器などで測定すると数値は高いのですが、実際には滑るといった現象が起きます。

 

測定器について

滑り性測定器(相対比較)

ビニル系床材・高分子系張り床材の滑り性試験機


試験片に鉛直荷重785N(約80kg)がかかるように調整された「滑り片」を乗せた状態で水平から18°の角度で引っ張り、滑り片が動き始めるまでの最大荷重で滑りの程度を評価するというものです。

測定される滑り性は、最大引張荷重)(N)を鉛直荷重(N)で除した値で、滑り抵抗係数:C.S.Rで表されます。

この試験機の特徴は、人間が歩行する時の滑りの感覚を機械により数値化したことにあり、滑り片は実際に人が履いている靴の種類を想定したゴム製のものが用意されています。

現在、我が国では床材の評価方法として、この試験機が主流になりつつあります。

タイルやグレーチングメーカーなどはこの機械で測定していますが、靴の種類を想定したゴムが軟質ゴムで測定しているので数値は出ますが、革や硬質ゴム底の靴では滑ります。

(参照 グレーチングの滑り止めの必要性

 

床の滑り試験方法(振り子形)に規定される滑り性試験機


振り子の先端に取付けられた鋼製の滑り片が試験片表面に接触する間の摩擦抵抗を測定して滑りの評価を行います。

測定される滑り性は、振り子の振り上がりの位置の目盛り(N・cm)をばね力(N)と滑り片の接触距離(cm)で除した値が床滑り抵抗係数:Uで表されます。

 

ASTME303の滑り性試験機


振り子の先端に取付けられたゴム製の滑り片が試験片表面に接触する間の摩擦抵抗を測定して、滑りの評価を行います。

測定される滑り性は、試験機に標された滑り抵抗係数:BPNの目盛りを読むことによって表されます。

通常、試験片表面を散水した状態で測定が行われます。

この試験機はもともと、自動車のタイヤと道路との摩擦を評価するために開発されましたが、その簡便さのため時代の流れと共にその用途は広がり、石材、金属、プラスチックなど床材の滑り性測定に使用されてきています。

 

PPDデジタルスリップメーター(フォースゲージ)


当社がスリップアウト施工時に使用・販売をしているタイル・石材専用の最新デジタル測定器です。

 理論は、静摩擦係数=静摩擦力(N)/重力(N) 測定係数N(ニュートン)です。

先にも書いたように数値の相対比較で滑りにくさを判断しますが、数値が高くても滑る床材があるので、当社は何ニュートン以上は滑りやすい、滑りにくいとかの基準を設けず、あくまでも現状の床材に対して、滑るときの数値・滑り止め施工後の数値の差で判断します。

その数値を記録しておき、「滑りやすくなってきたな」と言うお客様に対しての判断基準としています。

 

動摩擦係数測定器

DFテスター(ダイナミック.フリクション.テスター)


D.F.テスター(ダイナミック・フリクション・テスター)は動的摩擦係数を計る簡易でポータブルな測定装置です。

一般に摩擦係数を計ることは簡単なように思われますが、原理的には簡単でも、実際には困難であるのが現実です。

この装置は物性の原理をそのまま応用したもので、いろいろな状況の下での摩擦係数を計ることができる点で各界に注目されています。

例えば自動車の走行性と密接に関係があるといわれている路面の滑りについて相対的な測定装置は今までにもありましたが、摩擦係数をそのまま測定できる装置はありませんでした。また従来の測定は大がかりなものであり交通に支障を与えるために測定が難しかったのですが、この新しい測定装置は、これらの問題を容易に解決し、同時に結果をすばやくかつ簡単に記録し、評価できる簡便な装置であります。

この装置は全ての摩擦係数測定に利用できますが、特に一般床や、スポーツ関係の床の測定あるいは、従来から測定が大変な道路の路面などに利用することができる点で大きな特色があります。欧米諸国でこのような機器の性能に着目し、その活用が巾広く検討されています。

詳しくはこちら日邦産業㈱のHP

 

他にもいろいろとありますが、代表的なものをご紹介させていただきました。

マンホールの滑り止めの必要性

先日行ったマンホール滑り止め試験の結果を公表する前に、皆様になぜ今滑り止めが必要なのか、また、どういう機械で滑り抵抗摩擦を測るのかをご説明したいと思います。

まず、本日はマンホールの摩擦係数等についてお伝えします。

 

マンホール蓋の耐用年数について
  
社団法人日本下水道協会の発行図書「下水道用マンホールふたの維持管理マニュアル(案)では、ふたの設置条件や車輌交通量により異なるが、通常車道にされている表面の磨耗量は、実測値により0.1~0.3㎜/年進行していくと思われる。

ふたの表面の模様の高さが6㎜から3㎜になるまでの年数(3㎜磨耗する年数)を耐用年数と換算した場合、仮に0.2㎜/年で磨耗が進行すると、耐用年数は約15年となるとしています。

この本にはその他様々なマンホールふたの維持管理に関することが書かれています。 

 

摩擦係数とその規定について

日本下水道協会発行図書「下水道用マンホールの維持管理マニュアル(案)」には、マンホールの摩擦係数が、一般部(一般国道)/一般道路において必要とされる摩擦係数の水準を0.4μ危険性の高い箇所(一般国道)/特殊な制動の多い場所において必要とされる摩擦係数の水準を0.45μとしている。

これは 日本道路協会(案)のアスファルト舗装に必要とされる摩擦係数と同じです。

では実際に濡れたアスファルトでの摩擦係数はいくらぐらいなのでしょうか?

アスファルトは、昔の密粒タイプと最近高速道路などで使われている低騒舗装のタイプで違うので、一概に言えませんが、昔のタイプだと、濡れると約0.2μくらいだといわれています。

目安として世界的には、0.5μが安全なスリップしない値だといわれています。

そして、最近の低騒舗装の場合は、雨に濡れても0.5μ以上維持できるようになっています。

日之出水道の「ASD(anti-slipping desigin)」の技術資料に次のような資料がありました。

摩擦力(滑りにくさ)=摩擦係数×荷重(重さ)

乾いたコンクリート 0.75~0.85μ         乾いたアスファルト 0.75~0.8μ

濡れたコンクリート 0.6~0.7μ           濡れたアスファルト 0.45~0.6μ

様々な路面状況下の摩擦係数「バイクと法令」監修:警視庁交通局より。

 

JIS規格について

JIS(日本工業規格)とは、我が国の工業標準化の促進を目的とする工業標準化法(昭和24年)に基づき制定される国家規格です。

JIS規格A5506に下水道用マンホール蓋の規格が定めてあります。

そこにあるマンホールふたの構造図に描かれている模様が、いわゆる「JIS規格模様」なのです。

JIS規格模様の元になった模様は「東京市(現在の東京都)」の模様です。

東京市ですよ。いまだにこの規格というのは・・・・・・

JISで模様が決まっていると言うことは、日本全国のマンホールふたは全てJIS規格模様に、しなければならないはずだが実際はそうではないのです。

図面に付いている備考欄に「模様、紋章座及びガス抜き孔は、参考として示したもので規格の一部ではない。」と断りが入っています。

しかしそこには摩擦係数の規定やデザインの規定などは定められていないので、よって自由なデザインが許されているのです。

ここに最低限守るべき摩擦係数の値を定めるべきであると思います。

JIS規格は、日本工業標準調査会のホームページで閲覧可能なので、ぜひ見て頂きたいです。

日本工業標準調査会のJIS検索からお入りください。

 

また、昨年の11月1日に大阪の河内長野市都市建設部下水道室が改正した、

下水道用鋳鉄製マンホ-ルふた仕様書を平成20年4月1日から実施されています。

そこには

[附属書.3]
鋳鉄製マンホールふた表面のスリップ防止デザイン
1.適用範囲
この附属書は、河内長野市下水道用鋳鉄製マンホールふた仕様書に規定する、φ600 のふた及びφ900-600 のふた及び小口径マンホールふたに使用するスリップ防止のデザインについて規定する。
2.性能
2.1 排出性 ふたの表面は、タイヤのグリップ力を長期的に維持し、かつ雨水及び土砂の排出が容易であること。
2.2 安全性 ふた上を通行した際に、運転手が違和感やショックを感じない構造であること。
2.3 摩擦係数 ふた表面は、湿潤状態のアスファルトと同等の時速60km 走行時の摩擦係数0.45 以上を有すること。
2.4 取替時期の明確性 ふた表面には、耐スリップ性能維持のため、ふたの取替時期が容易に識別できるスリップサイン等を設けること。なお、2.3で定める摩擦係数をスリップサイン等が現れるまで長期的に維持できること。スリップサイン等が現れた時点を取替時期と判定する。
3.製品検査
3.1 摩擦係数測定検査 試験については、ふた表面模様の動摩擦係数を測定するものとする。試験方法は、確立されたものがないため、JASWAS G-4-2005「参考資料5」
3.1「ふた表面の摩擦係数測定試験」を参考に行う。また、人工的に磨耗させた状況をつくり摩擦係数を確認すること。検査段階については、当初、スリップサイン等の現れる直前の時点とする。検査を実施するふたについては、φ600のT-14 にて実施するものとする。協会規格として具体的な基準がないため公的と認められる試験機関での検査の必要はない。
4.その他
スリップ防止デザインの中には、市章及び雨水、汚水の区分が明らかにすること。明記方法については、「雨」もしくは「う」、「汚」もしくは「お」とすること。市章及び文字
の大きさについては問わない。
河内長野市下水道用鋳鉄製マンホールふた仕様書 8.その他と同様とする。但し、8.
4の項目は除外する。

とされています。

はやく全国の都道府県、市町村でも実施していただきたいですね。

大阪から茨城県まで行ってきました。

6・7日とマンホールの滑り止め試験のため、茨城県つくば市にあるNTTアクセスサービスシステム研究所まで車で行ってきました。

試験内容・結果につきましては、後日データーをまとめてお送りしますので、今日は道中往復1200㎞の事を書きます。

6日の朝6時に家を出発して、西名阪「針テラス」に7時に到着して朝食をとり、9時に東名「浜名湖SA」到着

天気もよくてお出かけ日和ということもあり、もう駐車場はいっぱいでした。

ここでウナギの串焼きなるものを見つけ、食べようとしたところ準備中でまだできていないとの事で、断念して出発。

 11時に東名「足柄SA」到着

写真の真ん中あたりの白いところが富士山です。

ここで早めの昼食をとって給油し出発して、東京都心を抜けて常磐道へ。

1時に常磐「守谷SA」に到着してしばし休憩をして、谷田部ICで高速道路を降りて、14時につくば市のわんわんランドに到着。

ウチの犬を連れてきていたら入っていたのですが、入場料大人1500円にビビッて断念。

外からしばらく眺めていました。

それから筑波山の山頂ロープウェイのドライブインに行き、ロープウェイには乗らずにウロウロしていました。

(私は高所恐怖症なので、こういった類の乗り物は一切乗れません。ww)

さすが筑波ですね、あちらこちらに四六のガマです。

 

土産物屋の外にはちょっと怪しいこんな物やこんな看板が

 

「そんなアホな」と思いながら店内を見ていると

なぜか西郷さん?

なかなか強引ですね~ww

少し疲れてきたので、ホテルに電話をして「少し早いですがチェックインできますか」と尋ねたところ「よろしいですよ」とのことで、今夜のお宿「筑波温泉ホテル」に到着。

部屋へ案内されて、窓を開けるとホテルの前の桜がきれいに咲いていて、関東平野が一望できます。

 

空気の澄んでいるときは東京タワーや富士山まで見えるそうです。

しばらくゆっくりとして、お風呂に入りにいきました。

ここの露天風呂には桜があり、ハラハラと散る花びらの中で入っていると何とも言えない情緒がありました。

 

ここのお風呂は御影石を床に張っていて、滑るのかなと思ったのですが、よくお手入れをされているのか、滑り止めの施工をされているのか滑らなかったです。

滑るのなら営業でもしようかなと思ったのですがww

それから夕食を食べて、部屋に戻ってテレビを見ていたのですが、知らない間に寝てしまいました。

朝起きてからお風呂に入り、朝食を食べ、チェックアウトを済ませ、NTT A・S研究所に向かいました。

道中多少迷ったものの無事到着しました。

ここで10時からマンホールの滑り抵抗試験を行いました。

DFテスターを使った試験です。

11時過ぎごろに試験が終了したところで、ポツポツと雨が降り始めました。

雨が降ってきたということもあり、11時半にいそいでA・S研究所をあとにしました。

帰りをあせっていたのか、これ以後は写真を撮るのを忘れていました。(笑

「海老名SA」で昼食をとり、「牧之原SA」で給油休憩をし、大阪に電話をすると結構強い雨が降っているとの事で、少しでも明るいうちにと帰りを急ぎました。

伊勢湾岸道まではそんなに強い雨はなかったのですが、伊勢湾岸道に入ってから西名阪道の天理までは土砂降りの雨で、視界が悪く前の車のテールランプを頼りに走り、何とか無事に19時には家に着き、ホッとしました。

全行程1232㎞でした。

では、試験内容は後日お届けします。

セーフコミュニティてどうやって進めるの?

セーフコミュニティ どうやって進めるの?

実現に向けての取組

1 持続可能な推進体制の構築

  • 取組を推進するための組織・部門横断的な組織を立ち上げます。
  • 住民、行政、企業などあらゆる分野、部門の人達が地域の課題解決に対して何ができるかを考え、「健康で安心して暮らせるまちづくり」を共通の目標に向けて、協力しあって不安材料を除去していきます。

推進体制構築のポイント
・市町村の首長のリーダーシップ
・地域住民の参画と協働
・既存の地域活動グループの参画と連携
・実行組織への市町村や国、府の地方機関、警察、大学、医療機関、地域住民、NPOなどの参画

  • 新たな実施主体をつくるのではなく、今の実施主体が横断的に連携し、住民との協働により更なる推進を図るものです。

2 地域課題の抽出

  • 利用可能なデータを使って地域を診断します。
  • 死亡統計や交通事故統計など様々なデータを活用し、地域の課題を抽出します。
  • 要因、場所、年齢別、経年変化などを分析することにより、予防方法を検討します。

 

3 地域課題及びその分析結果からプログラムを作成・実施

  • 実施に当たっては既存の取組や制度を活用し、そして効果を検証しながら、対応策を見直していき、安心に暮らせるまちづくりを推進します。

セーフコミュニティてどんな効果があるの?

セーフコミュニティ どんな効果があるの?

人と人との信頼と絆を回復し、安心で安全なまちづくりを進めることにより、次のような効果が期待できます。

外傷や事故が減ります
セーフコミュニティの先進地であるスウェーデンなどでは、この取組を進めることにより、外傷や事故が30%も減少しています。

地域のイメージアップ
心の通う安心・安全なまちづくりが進み、地域のイメージアップが図られます。

地域の再生
セーフコミュニティは人と人とがお互いに信頼しあえる地域を再生し、安心で安全に暮らせるまちづくりを進めるものです。

医療費等の削減
事故や外傷の減少により、医療費や介護費用を削減することができます。

計算してみましょう!

例えば、京都府全域でセーフコミュニティが広まり、高齢者の転倒予防が進み、30%の転倒事故が予防できたら、介護費用はどのくらい削減されるでしょう。

  • 下のグラフのとおり、介護が必要となって理由を見てみると、転倒・骨折が女性で14.8%、男性で5.7%です。
  • 京都府の要介護(要支援)認定者は約86,600人で、上記の比率から転倒・骨折が原因で要介護(要支援)に認定された方々は約1万人と算定されます。
  • セーフコミュニティにより3割の転倒・骨折予防ができるとすれば、約3千人の方の介護を予防できることになります。
  • つまり、3千人の方の介護が不要になり、3千人分の介護費用である、年間約50億円が削減されます。

削減額【試算】
3,000人×139,800円(一人当たり介護費用平均月額)×12月=約50億円/年間

 
平成13年国民生活基盤調査

セーフコミュニティて何に対する安心・安全なの?

セーフコミュニティ 何に対する安心・安全なの?

セーフコミュニティで対象とする「安心・安全を脅かす要因」

セーフコミュニティでは、事故によるけが、犯罪・暴力、心の病など、私たちの安心・安全な暮らしを脅かす、全ての事象を対象とします。

事故:交通事故、転落・転倒、溺水、不慮の窒息、火災、不慮の中毒

犯罪・暴力:他殺・傷害、薬物中毒、児童虐待、DV

その他:自殺、PTSD、Trauma など

  • これらの事故や犯罪などは、不運や偶然の結果ではなく、防止のためのプログラムの作成と実施により予防可能であるという基本的な考え方です。
  • データ等に基づき地域の課題を抽出し、その原因を究明することにより、的確なプログラムを作成・実施していきます。

僕たちの町では、自転車事故が多いけど、どうしてだろう!?
あと、お年寄りの方たちの交通事故も増えてきているらしいよ。
事故の多い場所を調べてみようよ!そうしたら原因がわかるかもしれない。
そうね!いい対策も見つかるかもしれないね!

安心・安全を脅かす原因は地域や年齢によって異なります。

年齢層や環境毎に課題を調べ、それらを取り除くことが安心な地域づくりとなります

  • 年齢層によって、事故やけがの種類や原因が異なります。
  • 例えば、京都府の外因による年齢層ごとの主な死亡原因は次のとおりで、大きな差が見られます。

   0~4才   誤飲などによる窒息死、溺死
   5~14才  溺死、交通事故
   15~19才 交通事故、自殺
   20~64才 自殺、交通事故
   65才~   窒息や転倒・転落、自殺

そして、これらが発生する場所も異なります。

家庭、道路、学校、職場、スポーツ、レジャー施設など、それぞれに適応した対策が必要になります。

課題は地域によって異なります。

都市部と郊外、北部と南部、山間地と平地など自然環境や社会条件によって、事故の種類や原因の頻度に差がでてきます。

セーフコミュニティをご存知ですか?

セーフコミュニティはWHO(世界保健機構)が取り組んでいるものです。

日本では去年、京都府亀岡市が日本で始めて認証を受けました。

その他では神奈川県横浜市・青森県十和田市などが認証取得に取り組んでいます。

それでは数回にわたり、京都府のHPよりご紹介します。

 

セーフコミュニティ セーフコミュニティって何?

  • 事故・けがは偶然の結果ではなく、予防できるという理念のもと、都道府県と市町村といった行政はもちろん、地域住民、NPO、関係民間団体など、多くの主体の協働により、府民の全てが健やかで元気に暮らすことができるまちづくりを進めます。
  • これはスウェーデンの地方都市で始まった住民の手で安心・安全な社会をつくろうという運動で、これが体系化されたものです。
  • 「みんなが事故・犯罪・怪我なく、安心して暮らしていくにはどうすべきか。」を地域住民が考え、力を合わせてその原因を取り除いていこうとするものです。

今世界で注目されており、WHOの取組として進められています。

  • 日本では昔から取り組まれてきたことで、地域の人達が助け合い、協力を積み重ねて、より健康で安心して暮らすためのもので、ちょっと工夫を加えるだけです。
  1. 地域の実情を科学の目でチェック(事故や怪我のデータを把握・分析・評価)
  2. 既存の様々な取組を1つに結集。そしてみんなで進めましょう!
  • 地域のつながりが希薄化し、地域の力が衰退しつつあるところも多く、こうした取組を通じて、人と人とのつながりや地域の力を再生し、府民の皆さんとの協働により、安心・安全な地域づくりを進めます。

地域の実情を科学の目でチェック

様々なデータや記録から、地域での事故やけがが「いつ」「どこで」「どのように」発生したのかを調べ、その原因を究明し、それを取り除きます。

既存の様々な取組を1つの目的に向かって結集

現在、多様な主体によって地域の安心・安全に関する取組が進められていますが、下図のように連携せずに進められているのが実態ではないでしょうか。

 

セーフコミュニティでは、各取組を横断的に連携させて、地域の安心・安全という共通の目標に向かって取り組みを進めます。

 

マンホールの滑り止め試験

以前にお伝えしていましたマンホールの滑り止め試験ですが、諸事情があり1月21日に行けなかったのです。

それで今回、日程を延期していただき4月7日に、茨城県つくば市にあるNTTアクセスサービス研究所で試験を行います。

今回は、嫁さんとのドライブもかねて車で6日に出発し、筑波温泉で1泊して翌日NTT.AS研究所にて10時~12時の間に試験を行い、それから帰る段取りです。

また、道中での出来事、試験の結果等をお伝えいたしますね。