国交省 NETISの「推奨技術候補」、4技術を選定

国土交通省は、公共工事の新技術活用システム(NETIS)に登録された技術の中から、不動テトラが開発した静的締固め砂杭工法「SAVEコンポーザー」など4技術を「推奨技術候補」に選んだ。これらの技術は来年度に「推奨技術」の選考対象とし、総合評価方式で技術提案を審査する際、積極的に評価していく。
 NETISは、公共工事に役立つ新技術の活用・普及を目的として、国交省が1998年から運用しているデータベースシステム。06年度には、申請者自らが登録する「申請情報」に加え、各地方整備局などでの評価結果など「評価情報」を反映させた新たな登録の仕組みを構築。合わせて、優れた技術を「活用促進技術」「推奨技術候補」「推奨技術」などとして選定し、総合評価方式や工事成績評定での加点といった優遇措置を講じる方針を明確にした。
 推奨技術候補の概要は次の通り(カッコ内は技術開発者)。
 ▽静的締固め砂杭工法「SAVEコンポーザー」(不動テトラ)▽鋼管ソイルセメント杭工法「ガンテツパイル」(クボタ、塩見組ほか)▽「すきとり土」の現場内選別工法(あすなろ道路、コマツ北海道)▽警告型切削溝による正面衝突事故防止対策「ランブルストリップス(センターライン対応型)」(NIPPOコーポレーション、土木研究所寒地土木研究所)

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弊社の取り扱っているスリップアウトとテクニカル・フィールドもNETIS(ネティス)に登録されています。

国土交通省により、滑り止めに対する高い技術力が証明されています。

その他にも建設技術展2003近畿(主催 建設技術展実行委員会 国土交通省近畿地方整備局ほか)に於いて審査委員特別賞を受賞しています。

住宅・システムキッチンの顧客満足度アンケート調査結果、「設計提案」への不満の声も

経済産業省は、住宅メーカーが供給した一戸建て住宅の居住者と、システムキッチンの使用者に対して行った顧客満足度(CS)のアンケート調査結果をまとめた。住宅については、「担当者」や「アフターサービス」に対する満足度が高かったものの、「設計提案」への不満の声も多かった。経産省は、報告書の中で「隣室間と上下階の遮音性が、ここ数年極めて低い評価で推移しており、CS向上のための企業努力が期待される」と述べている。
 住宅については、「担当者」「アフターサービス」「総合評価」についての満足度が特に高く、それらの3点で満足の回答全体の75%を占める。
 一方、住宅に対する不満点は「住宅内の遮音性」「コンセントの数や高さ、位置」「収納スペース」などが多い。経産省は「プランニングの時点で、施主が気付きにくい点をアドバイスすることが大切だ」としている。
 システムキッチンの総合的な満足度は86%だった。購入価格が200万円以上になると満足の回答率が91%となり、より高い評価を得ている。一方で、「ごみ収納かごや魚焼き器が掃除しにくい」など商品に対する不満や、設置後の修理依頼、問い合わせに対する不満の声も寄せられた。
 購入者の満足度をさらに上げるための方法として、経産省は「消費者の声を反映した商品の改善や、アフターサービス体制の見直しなどといった人的な対応が重要だ」と指摘している。
 調査の対象者は、2007年12月時点で、引渡し後2年程度経過した一戸建て住宅の居住者4000人と、設置後1年程度経過したシステムキッチンの使用者1000人。回答率は住宅が53%、システムキッチンが53・1%。

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そうですよね、やはり商品を買っていただく時には、きめこまやかな説明が必要ですよね。

そうしないとクレームを言う方も言われる方も気が悪いですもんね。

それとやはりアフターフォローですね。

きちんとした説明、クレーム時の対応、アフターフォローこのどれか一つでも欠けてはだめです。

私どもの滑り止め施工や住宅関連の仕事は、お客様とも長いお付き合いになるので、良い評価をしてもらうと親戚や知人の方等をご紹介いただいたり、商売の幅も広がりますが、一度、悪い評価をされると悪いうわさと言うのは一人歩きするので、これだけは気をつけなければと思います。

橋下府知事VS.43市町村 予算削減で意見交換も…

説明すれど平行線-。2008年度大阪府本格予算編成で、改革プロジェクトチーム(PT)がまとめた1,100億円の削減試案について、橋下徹大阪府知事と府下43市町村長との意見交換会が17日、府庁で開催されたが、議論が噛み合うことはなかった。
 市町村長側からは、「まず、庁内改革を徹底した後に」「08年度は始まっている。09年度から取り組むべき」「府だけが財政再建しても本末転倒」など、反対意見が集中。竹内脩枚方市長は、「府内の道路は5年で穴ぼこだらけ、護岸はさびに覆われ、高校の屋根は落ちる」と批判した。
 橋下知事は、「貴重なご意見をいただいた」と話し始めたが、「PT試案の白紙撤回はしない。今までと同じスピードでやっていては先がなくなる。改革の期は今しかないと考えている。職員は懸命に自らの改革に取り組んでいる」と反論。最後は涙声となった。
 市長会の倉田薫会長(池田市長)が、「この話し合いは、今後へのいいおみやげになる」とまとめた。意見一致の日はあるのか…。

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改革は必要だとは思いますが、あまりにも急すぎるのではないかと? 

大阪府下の建設業者はどうなってしまうんでしょうかね。

 

「暫定税率」継続求め総決起大会 

暫定税率を維持し、地方道路整備臨時交付金制度を継続させよう―。

4月17日、東京・千代田区の日比谷公会堂で道路整備促進期成同盟会全国協議会(道全協)主催の「暫定税率等の継続を求める総決起大会」が緊急開催され、47都道府県議会の議員代表と全国の市町村議会議員代表ら約3800人が参集。衆議院での再議決も辞さず、国会が暫定税率関連法案を速やかに成立させるよう強く求めた。
 道全協会長の樽本庄一加古川市(兵庫県)市長は「暫定税率の失効による影響は、凍結している道路事業だけではない。他の公共事業はもちろんのこと、住民サービスへの影響も計り知れない」と指摘。
 その上で「道路整備臨時交付金が廃止されるようなことになると、地方は2008年度の道路整備だけでなく、今後の地方道の整備が大幅に立ち遅れてしまうことになる」と述べ、地方自治体の置かれた深刻な状況を代弁した。
 全国市長会を代表して演壇に立った岡村幸四郎川口市(埼玉県)市長は「地方行政は混乱し、日々“待ったなし”の状態にあり、大きな怒りを感じている」と首長としての心境を吐露。会場を埋め尽くした参加者に「私たちの叫びを国会に届けよう」と呼び掛けた。
 こうした地方の切実な叫びをじかに聞いた冬柴鉄三国土交通大臣は、「誇りの持てる安全・安心な国土づくりのためのは道路は絶対必要。そのためにも安定した財源と仕組みを作らなければならない」とあらためて強調。「通学中の子どもたちが歩道がないために事故に合う、といった悲惨なことが起こらないようにするためにも、暫定税率関連法案の成立に粉骨砕身、全力を尽くしたい」と誓った。


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たしかに弊社のように公共工事の割合の多い会社にとっては死活問題ですが、もともと無かった税制で、しかもちゃんと暫定と名を打ってあるものを国民が何も知らない・言わないからと、自分達の天下り先を作ったり、マッサージ器を買ったりする予算を先につけてから余ったお金を配分するのは納得しがたいですね。

必要じゃない公益法人やマッサージ器、急に上がった暫定予算などの無駄なお金をはぶいた本当に必要な予算を計上し、その分の暫定税率(たとえば20円ですとか17円ですとか)だったら私も皆さんも納得できるでしょうね。

”サイナラ くいだおれ” 大阪のシンボルに別れ ビルの今後は未定

【中央】大阪ミナミの老舗飲食店くいだおれ(大阪市中央区道頓堀1-8-25、山田昌平社長)は9日、記者会見を開き、7月8日で閉店することを正式発表した。閉店後の活用については明言しなかったが、建物や設備の老朽化が進んでいるため、「大掛かりな修繕が必要」と話しており、今後、建物所有者が検討する見通しだ。
 閉店の理由は、道頓堀周辺を取り巻く環境の変化や外食産業における価格競争の激化、家族経営の限界など。築年数50年を迎える建物や設備の老朽化も理由の一つとした。同社が入居するビルの今後の予定については、親族などで構成する所有者に計画・決定を委ねる。
 当日は、地元の人や観光客などが店頭に詰め掛け、「くいだおれ人形」の写真を撮るなど、大阪のシンボルとの別れを惜しんだ。

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最近あまり行かなくなった大阪ミナミですが、昔よく遊びに行っていたころは、この「くいだおれ人形」のある道頓堀橋付近(通称ひっかけ橋)をよくウロウロしていました。

またひとつ大阪の名物が無くなるのは、とても寂しいことですね。

透水性樹脂舗装と排水性樹脂舗装

 透水性樹脂舗装と排水性樹脂舗装との違いとは

 透水性樹脂舗装と排水性樹脂舗装の違いは、簡単にいうと目的が違うというところです。

その字のとおり透水性樹脂舗装とは、水を地中に透水することを目的とした舗装であり、排水性樹脂舗装とは、水を側溝や管渠に排出することを目的とした舗装です。

透水性樹脂舗装とは

透水性樹脂舗装は、雨水を積極的に地中に透水させることを目的としているので、構造は、透水性樹脂舗装(表層)の下に浸透層(路盤)を設けます。

水をそのまま地下に透水させるため、設計許容量を超えた豪雨時などに起こる下水や河川の氾濫の防止や植生・地中生態の改善、地下水の涵養等の効果があります。

透水性樹脂舗装は歩道、遊歩道、駐車場や公園等で多く利用します。

 

排水性樹脂舗装 とは 

先にも述べたように排水性樹脂舗装とは、排水を目的にした舗装です。

構造は、排水性舗装(表層)の下に遮水層(不透層)を設けて、路面に滞留する雨水を強制的に道路の両側にある側溝等の排水構造物へ排水する舗装です。

多くの他社の樹脂舗装は液垂れを起こすため、この施工方法しか出来ません。

地球温暖化対策、他に先駆けた行動を

温室効果ガスの基準年(1990年)比6%削減―。京都議定書で日本が交わした約束を守るため、政府は新たな京都議定書目標達成計画を3月28日に閣議決定した。低炭素型都市・地域づくりの促進、建物の長寿命化と省エネルギー性能の向上、新エネルギー導入の拡大など建設関連施策がめじろ押しで、建設業の経営に大きな影響を及ぼすことは間違いなさそうだ。
 住宅・建築物分野の施策として注目されるのが、省エネ措置の届け出を義務付ける建物の規模要件を拡大するため、今国会に上程した改正省エネ法。国土交通省は現行の「床面積2000平方㍍以上」から「床面積300平方㍍以上」とする方針で、戸建て住宅を除くほぼすべての建物が規制対象となる。
 販売や賃貸を目的として継続的に戸建住宅を建築する事業者(住宅事業建築主)のうち、一定戸数以上を新築する者に対しては、手掛ける住宅全体に対する省エネ水準の目標設定を義務化。産業部門に対しては、これまで工場・事業場単位としていた規制対象を企業単位に見直し、総合的なエネルギー管理を促す。
 改正法の施行は09年4月(届出対象の拡大は10年4月)を予定。建築にかかわる大半の企業が、何らかの形で省エネ化に取り組まなければならない時代がすぐそこに迫っているのだ。
 07年11月施行の「環境配慮契約法」は国や独立行政法人などに温室効果ガスの排出削減の要素を加味した契約の締結を義務付けた。地方公共団体にも地域の特性に配慮した環境配慮契約の推進に努めるよう規定。こうした流れを受けて、公共発注者が地球温暖化対策の要請を強めてくることは避けられない。
 ただ規制を強化しただけでは目標達成にはおぼつかない。今国会で審議中の「長期優良住宅促進法案」は、住宅の長寿命化を実現するため、一定の要件を満たした住宅の整備計画を認定し、新築時・補修時の資金などを支援する仕組みを設ける。08年度税制改正では、省エネ改修に際し、住宅ローン残高の2%を5年間にわたり所得税から控除する「省エネ改修促進税制」の創設など優遇措置も整える。
 政府は京都議定書目標達成計画の進ちょく状況を管理し、必要とあらば毎年度、計画を見直す姿勢を示している。年を追うごとに規制の強化、支援の充実が図られる可能性が高いということだ。
 建設関連から排出される温室効果ガス(CO2)は全体の3分の1を占めるされる。「地球温暖化問題の解決が成功するか否かは、まさに今を生きるわれわれの決断と行動に委ねられている」―。建設業には目標達成計画の結びに添えられたこのメッセージを真摯(しんし)に受け止め、他に先駆けて行動する責任が課せられている。

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これを読んでいて、「当社が扱っているスリップレイトシグマ03樹脂舗装を使って頂けたら良いのにな~」と思いました。

アスファルト舗装にも透水性の舗装がありますが、夏場には表面温度が高くなり、ヒートアイランド現象に拍車をかけ、クーラーなどで電気使用量が多くなり、多量のCo2を排出する原因にもなります。

それに比べると砕石路盤の上に直接施工できる当社の自然色樹脂舗装は、10度近くも表面温度の上昇を防げます。

ただし、樹脂舗装なら何でも良いという訳ではございません。

多くの他社の樹脂舗装は1㎝程度の厚さしか施工(1㎝以上の厚さになると樹脂液が下に垂れて、透水性がなくなる)できず、樹脂舗装の下にコンクリートやアスファルトなどの下地(不透水層)が必要なので、実際には地表への透水ができないので、排水性樹脂舗装なのです。

このような理由から、ぜひとも当社の地球に優しい透水性樹脂舗装をご活用ください。

マンホールの滑り止め試験結果


4月7日に茨城県つくば市にあるNTTアクセスサービスシステム研究所へ、当社がマンホール蓋に滑り止め加工した試験体を持ち込み、㈱G&U技術研究センター職員の方にDFテスターR85で、動摩擦係数を測定していただきました。

今回使用したDFテスターは、マンホールを測定するために改良された測定器で、計測を行う計測円盤に二輪タイヤと同質材のゴムスライダーを取り付け、二輪タイヤにかかる接地圧をかけて鉄蓋に接触させることで、二輪車が鉄蓋上を60㎞で通過する際の「動摩擦係数」を測定しました。

 

今回測定したのは

当社加工下水マンホール蓋(スリップレイト・ロジングリップ)

【模様のくっきり出ているほうがスリップレイトです。】

NTT加工通信マンホール蓋(スリップレイト・ロジングリップ)

【セキュリティーの関係で画像・測定値を公表できませんが、当社加工試験体と同等の結果でした。】

参考資料としてのアスファルト(細粒度・開粒度)

 

以上の6対象に順次、測定を行いました。

湿潤時の状態で2回づつ測定を行い、測定結果は以下のとおりです。

スリップレイト      平均0.61μ 

ロジングリップ      平均0.61μ

アスファルト細粒度   平均0.60μ

アスファルト開粒度   平均0.56μ

でした。

ちなみに日本下水道協会と日本道路協会の一般道基準は0.4μですので、基準を十分満たす結果が出ました。

これで各所に、ご安心して使用していただけます。

摩擦係数とその測定器について

本日は摩擦係数とそのための測定器について書きます。

 

摩擦係数について

摩擦係数と一般的に言われるのはμ(ミュー)という係数であらわされますが、その測定器・測定方法により、さまざまな係数があります。

というのも道路やマンホールなどの動的摩擦係数をそのまま測定できる測定器は、DFテスター(係数μ)のみで、その他の機器は相対比較という形で表すしかないので、独自の滑り抵抗値で表現しています。

相対比較とは標準的な滑りにくい床面・床材(たとえばアスファルト舗装)を測定し、それより少ない数値が出ると、滑りにくい・やや滑りやすい・滑りやすい・すごく滑りやすいとかなりアバウトな表現となります。

しかし、その測定する対象物によっては相対比較でしか測定できないものもあります。

それも測定器のチョイスを間違うと、とんでもない結果が出たりします。

たとえば表面が波状にデコボコしているタイルなどは、DFテスターや振り子式測定器などで測定すると数値は高いのですが、実際には滑るといった現象が起きます。

 

測定器について

滑り性測定器(相対比較)

ビニル系床材・高分子系張り床材の滑り性試験機


試験片に鉛直荷重785N(約80kg)がかかるように調整された「滑り片」を乗せた状態で水平から18°の角度で引っ張り、滑り片が動き始めるまでの最大荷重で滑りの程度を評価するというものです。

測定される滑り性は、最大引張荷重)(N)を鉛直荷重(N)で除した値で、滑り抵抗係数:C.S.Rで表されます。

この試験機の特徴は、人間が歩行する時の滑りの感覚を機械により数値化したことにあり、滑り片は実際に人が履いている靴の種類を想定したゴム製のものが用意されています。

現在、我が国では床材の評価方法として、この試験機が主流になりつつあります。

タイルやグレーチングメーカーなどはこの機械で測定していますが、靴の種類を想定したゴムが軟質ゴムで測定しているので数値は出ますが、革や硬質ゴム底の靴では滑ります。

(参照 グレーチングの滑り止めの必要性

 

床の滑り試験方法(振り子形)に規定される滑り性試験機


振り子の先端に取付けられた鋼製の滑り片が試験片表面に接触する間の摩擦抵抗を測定して滑りの評価を行います。

測定される滑り性は、振り子の振り上がりの位置の目盛り(N・cm)をばね力(N)と滑り片の接触距離(cm)で除した値が床滑り抵抗係数:Uで表されます。

 

ASTME303の滑り性試験機


振り子の先端に取付けられたゴム製の滑り片が試験片表面に接触する間の摩擦抵抗を測定して、滑りの評価を行います。

測定される滑り性は、試験機に標された滑り抵抗係数:BPNの目盛りを読むことによって表されます。

通常、試験片表面を散水した状態で測定が行われます。

この試験機はもともと、自動車のタイヤと道路との摩擦を評価するために開発されましたが、その簡便さのため時代の流れと共にその用途は広がり、石材、金属、プラスチックなど床材の滑り性測定に使用されてきています。

 

PPDデジタルスリップメーター(フォースゲージ)


当社がスリップアウト施工時に使用・販売をしているタイル・石材専用の最新デジタル測定器です。

 理論は、静摩擦係数=静摩擦力(N)/重力(N) 測定係数N(ニュートン)です。

先にも書いたように数値の相対比較で滑りにくさを判断しますが、数値が高くても滑る床材があるので、当社は何ニュートン以上は滑りやすい、滑りにくいとかの基準を設けず、あくまでも現状の床材に対して、滑るときの数値・滑り止め施工後の数値の差で判断します。

その数値を記録しておき、「滑りやすくなってきたな」と言うお客様に対しての判断基準としています。

 

動摩擦係数測定器

DFテスター(ダイナミック.フリクション.テスター)


D.F.テスター(ダイナミック・フリクション・テスター)は動的摩擦係数を計る簡易でポータブルな測定装置です。

一般に摩擦係数を計ることは簡単なように思われますが、原理的には簡単でも、実際には困難であるのが現実です。

この装置は物性の原理をそのまま応用したもので、いろいろな状況の下での摩擦係数を計ることができる点で各界に注目されています。

例えば自動車の走行性と密接に関係があるといわれている路面の滑りについて相対的な測定装置は今までにもありましたが、摩擦係数をそのまま測定できる装置はありませんでした。また従来の測定は大がかりなものであり交通に支障を与えるために測定が難しかったのですが、この新しい測定装置は、これらの問題を容易に解決し、同時に結果をすばやくかつ簡単に記録し、評価できる簡便な装置であります。

この装置は全ての摩擦係数測定に利用できますが、特に一般床や、スポーツ関係の床の測定あるいは、従来から測定が大変な道路の路面などに利用することができる点で大きな特色があります。欧米諸国でこのような機器の性能に着目し、その活用が巾広く検討されています。

詳しくはこちら日邦産業㈱のHP

 

他にもいろいろとありますが、代表的なものをご紹介させていただきました。

マンホールの滑り止めの必要性

先日行ったマンホール滑り止め試験の結果を公表する前に、皆様になぜ今滑り止めが必要なのか、また、どういう機械で滑り抵抗摩擦を測るのかをご説明したいと思います。

まず、本日はマンホールの摩擦係数等についてお伝えします。

 

マンホール蓋の耐用年数について
  
社団法人日本下水道協会の発行図書「下水道用マンホールふたの維持管理マニュアル(案)では、ふたの設置条件や車輌交通量により異なるが、通常車道にされている表面の磨耗量は、実測値により0.1~0.3㎜/年進行していくと思われる。

ふたの表面の模様の高さが6㎜から3㎜になるまでの年数(3㎜磨耗する年数)を耐用年数と換算した場合、仮に0.2㎜/年で磨耗が進行すると、耐用年数は約15年となるとしています。

この本にはその他様々なマンホールふたの維持管理に関することが書かれています。 

 

摩擦係数とその規定について

日本下水道協会発行図書「下水道用マンホールの維持管理マニュアル(案)」には、マンホールの摩擦係数が、一般部(一般国道)/一般道路において必要とされる摩擦係数の水準を0.4μ危険性の高い箇所(一般国道)/特殊な制動の多い場所において必要とされる摩擦係数の水準を0.45μとしている。

これは 日本道路協会(案)のアスファルト舗装に必要とされる摩擦係数と同じです。

では実際に濡れたアスファルトでの摩擦係数はいくらぐらいなのでしょうか?

アスファルトは、昔の密粒タイプと最近高速道路などで使われている低騒舗装のタイプで違うので、一概に言えませんが、昔のタイプだと、濡れると約0.2μくらいだといわれています。

目安として世界的には、0.5μが安全なスリップしない値だといわれています。

そして、最近の低騒舗装の場合は、雨に濡れても0.5μ以上維持できるようになっています。

日之出水道の「ASD(anti-slipping desigin)」の技術資料に次のような資料がありました。

摩擦力(滑りにくさ)=摩擦係数×荷重(重さ)

乾いたコンクリート 0.75~0.85μ         乾いたアスファルト 0.75~0.8μ

濡れたコンクリート 0.6~0.7μ           濡れたアスファルト 0.45~0.6μ

様々な路面状況下の摩擦係数「バイクと法令」監修:警視庁交通局より。

 

JIS規格について

JIS(日本工業規格)とは、我が国の工業標準化の促進を目的とする工業標準化法(昭和24年)に基づき制定される国家規格です。

JIS規格A5506に下水道用マンホール蓋の規格が定めてあります。

そこにあるマンホールふたの構造図に描かれている模様が、いわゆる「JIS規格模様」なのです。

JIS規格模様の元になった模様は「東京市(現在の東京都)」の模様です。

東京市ですよ。いまだにこの規格というのは・・・・・・

JISで模様が決まっていると言うことは、日本全国のマンホールふたは全てJIS規格模様に、しなければならないはずだが実際はそうではないのです。

図面に付いている備考欄に「模様、紋章座及びガス抜き孔は、参考として示したもので規格の一部ではない。」と断りが入っています。

しかしそこには摩擦係数の規定やデザインの規定などは定められていないので、よって自由なデザインが許されているのです。

ここに最低限守るべき摩擦係数の値を定めるべきであると思います。

JIS規格は、日本工業標準調査会のホームページで閲覧可能なので、ぜひ見て頂きたいです。

日本工業標準調査会のJIS検索からお入りください。

 

また、昨年の11月1日に大阪の河内長野市都市建設部下水道室が改正した、

下水道用鋳鉄製マンホ-ルふた仕様書を平成20年4月1日から実施されています。

そこには

[附属書.3]
鋳鉄製マンホールふた表面のスリップ防止デザイン
1.適用範囲
この附属書は、河内長野市下水道用鋳鉄製マンホールふた仕様書に規定する、φ600 のふた及びφ900-600 のふた及び小口径マンホールふたに使用するスリップ防止のデザインについて規定する。
2.性能
2.1 排出性 ふたの表面は、タイヤのグリップ力を長期的に維持し、かつ雨水及び土砂の排出が容易であること。
2.2 安全性 ふた上を通行した際に、運転手が違和感やショックを感じない構造であること。
2.3 摩擦係数 ふた表面は、湿潤状態のアスファルトと同等の時速60km 走行時の摩擦係数0.45 以上を有すること。
2.4 取替時期の明確性 ふた表面には、耐スリップ性能維持のため、ふたの取替時期が容易に識別できるスリップサイン等を設けること。なお、2.3で定める摩擦係数をスリップサイン等が現れるまで長期的に維持できること。スリップサイン等が現れた時点を取替時期と判定する。
3.製品検査
3.1 摩擦係数測定検査 試験については、ふた表面模様の動摩擦係数を測定するものとする。試験方法は、確立されたものがないため、JASWAS G-4-2005「参考資料5」
3.1「ふた表面の摩擦係数測定試験」を参考に行う。また、人工的に磨耗させた状況をつくり摩擦係数を確認すること。検査段階については、当初、スリップサイン等の現れる直前の時点とする。検査を実施するふたについては、φ600のT-14 にて実施するものとする。協会規格として具体的な基準がないため公的と認められる試験機関での検査の必要はない。
4.その他
スリップ防止デザインの中には、市章及び雨水、汚水の区分が明らかにすること。明記方法については、「雨」もしくは「う」、「汚」もしくは「お」とすること。市章及び文字
の大きさについては問わない。
河内長野市下水道用鋳鉄製マンホールふた仕様書 8.その他と同様とする。但し、8.
4の項目は除外する。

とされています。

はやく全国の都道府県、市町村でも実施していただきたいですね。