7月29日15時0分配信 毎日新聞
◇滑り止め砂入り
わたらせ渓谷鉄道は8月1日、同社の列車が滑り止めに使っている砂を収めたオリジナルのお守りを発売する。受験をはじめ、お年寄りの安全歩行などに「絶対に滑らない効き目がある!」とアピール、経営の再建にも役立てたい考えだ。
桐生織りのお守りには前面に、同社が保有している4種の車両のイラストと車両記号が、裏面には同社の社名やロゴマークが、金や赤、白、グレーの糸で刺しゅうされている。
地元で沿線の景観整備など、わ鉄支援ボランティアを続ける桐生市黒保根町の仁木治代さん(59)が半年前、今でも急こう配の区間で砂がまかれているのを知り、発案した。桐生織物協同組合などが製作し、同社が販売する。
500個限定で、売り上げの一部がわ鉄の収益になる。樺沢豊社長は28日の会見で「沿線住民の支援があって、今のわ鉄がある。会社と地域が両輪になって進みたい」と期待を示した。
仁木さんは「今後は市民活動からもわ鉄の収入を増やすため、ある種の経営参画をしていきたい」と話している。1個500円。大間々、相老、通洞駅で販売するほか、通信販売もする。問い合わせは同社(0277・73・2110)。【塚本英夫】