ひったくり容疑者 狙いどころ明かす 県警、6件を追送検 「16歳から7年間続けた」供述

7月2日7時8分配信 西日本新聞

 福岡県警は1日、盗んだオートバイを使い北九州市でひったくりをしたとして、窃盗と傷害の疑いで住所不定、溶接工穴井慶人容疑者(23)=両罪で公判中=を逮捕した、と発表した。県警によると、穴井容疑者は16歳で運転免許を取得した直後から約7年間にわたり、計約280件(被害総額約1700万円)のひったくりを繰り返したと供述。県警は裏付けの取れた6件(同115万円)を追送検した。

 逮捕容疑は、今年1月17日午後7時半ごろ、北九州市八幡西区藤田4丁目で、盗んだ400CCのオートバイに乗り、歩いていた女性(56)を追い越しざまに現金4000円入りバッグをひったくって転倒させ、軽いけがを負わせた疑い。

 県警の調べに対し穴井容疑者は、長年にわたるひったくりの要領を供述。「抵抗しない高齢女性を狙った」とした上で、犯行がしやすい条件として、駅などにぎやかな通りの裏通り▽2人連れで会話に夢中になっている人▽道路の真ん中を歩く人‐とし、逆に犯行がしづらいのは、交通量が多く狭い道▽「ひったくり注意」の看板がある場所▽建物側に寄って歩く人‐などと話しているという。

 県警によると、穴井容疑者は「(盗んだ現金は)パチンコや生活費に使った」と供述しているという。

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