5月16日16時0分配信 毎日新聞
甲良町立甲良東小学校の5年生48人が15日、学校近くの田んぼで田植えを体験した。同町がタイから迎えた国際交流企画員のタッサニーヤー・サェリーさんも訪れ、田植えをする児童をカメラで撮影するなどして交流した。
社会科で農業について学ぶ5年生が4年前から総合的な学習の一環で行っている体験授業。学校から北約1キロの所にある野瀬宗助さん(78)=同町北落=の田んぼまで歩いた児童らは野瀬さんや地元の人たち4人の指導で苗を3本ずつつかみ、丁寧に植えた。
多くの児童は田植えの体験がないといい、ぬるぬるする田んぼに大弱り。滑って転倒しかけたり、児童が動くたびに苗が浮き上がるので、植え直したりしていた。
収穫までの手入れは野瀬さんが引き受け、児童も登下校の途中などに観察を続ける。9月中旬に稲刈りを行うが、野瀬さんは「180キロほどの収穫が見込める」と話していた。秋には保護者らを招いて感謝祭を開き、みんなでカレーライスを食べるという。【松井圀夫】