1月8日11時13分配信 中日新聞
下呂市と近隣の林業関係者らでつくる間伐材利用研究会が、県内産のスギの間伐材を使ったゲーム用の木製玩具「春駒」を開発。市内の保育園計11園に寄贈した。
同会は3年ほど前に結成、間伐材の活用法を探っている。現在は市内を中心に24人の会員がおり、これまでに木のブロック玩具を商品化している。
「春駒」は、台形に切ったスギの端材を2つ組み合わせ、直径10センチ、厚さ4センチの六角形に仕上げた。よく滑るよう裏面にフッ素樹脂を張った。しゃもじ型のラケットとセットになっていて、パターゴルフやカーリング、ボウリングのようなゲームで遊べる、積み木としても使える。
各園には春駒を10セットずつと、床に敷く木製パネル(約30センチ四方)を18枚ずつ贈った。同市馬瀬名丸のわかあゆ保育園では、園児らが早速手に取って木の香りや温かみを実感。だるま落としをしたり、床を滑らせて的に当てたりと、思い思いの遊びを楽しんでいた。研究会の中川護会長は「今後も開発を進め、県産材のよさを発信したい」と話していた。
(福本雅則)