1月5日18時31分配信 Impress Watch
2009年1回目となる今回は、携帯ゲーム機の保護グッズを4製品チェック。ニンテンドーDSi用グッズから、液晶画面周り、十字ボタン周り、A、B、X、Yボタン周りなど、本体の内側にフィルターを貼って汚れや傷から守るグッズを試してみた。また、PSP-3000用グッズでは、本体全体を覆うプロテクトカバーグッズ、本体の前面だけを覆うフェイスカバーグッズを試してみた。
● DSiの本体内側を汚れや傷から守る! DSi用インナーフィルター
・「インナーガードフィルムi」
メーカー:リンクスプロダクツ
価格:504円
DSiの内側上下に、保護フィルターを貼って、細かなキズや汚れから本体を守るというグッズ。液晶画面の外側に貼るフィルターが1枚、十字ボタン側のフィルターが1枚、A、B、X、Yボタンの周りに貼るフィルターが1枚と、合計3枚のセットになっている。
フィルタの表面は梨地加工のように、ほんのわずかなザラつきがついている。フィルターの層は表面側から、「汚れ防止/抗菌層」、「PET層」、「再剥離層」の3層構造。細菌の増殖を抑える抗菌加工が特徴的だ。
液晶画面周りに貼るフィルターは大きな1枚のフィルターだ。フィルターは液晶枠にぴったりと合う形になっているので、位置合わせがなかなかに難しい。端から貼り始めて、まずはスピーカー穴の開口部に位置を合わせる。そのまま、液晶枠にピッタリと合うように貼り付けていく。粘着面が再剥離層という貼り直しがしやすい素材で、貼り直しがしやすいの嬉しいところ。
続いて、十字ボタン周辺、A、B、X、Yボタンの周りにもフィルターを貼っていく。こちらは左右が独立しているので、左側なら十字ボタンで位置を、右側はA、B、X、Yボタンで位置を合わせていく。液晶画面側のフィルターの貼り付けと比べるとこちらは比較的簡単に貼れる。
筐体の表面に元から少しザラつきがついているためもあってか、フィルターを完全に密着させるのには少し手間がかかる。貼り付けてから軽く押すぐらいでは密着せず、爪なり堅いもので傷をつけない程度に力を入れて押しつけていくと密着していった。
フィルターを貼り付けたDSiは、だいぶ見た目の印象が変わってくる。DSi本体はブラックカラーを使っているのだが、フィルターが貼られた部分は水に濡れたようなツヤが出て、光にも反射するようになった。写真を見てもらうとわかりやすいが、かなり印象が変わるので、このあたりは好みが分かれそうだ。
フィルターの手触りは、少しビニール質な感触がする。ザラつきの感触もあるが、前述のようにその感触はそれほど強くはなく、滑り止めの効果はあまり無い。薄いフィルターを筐体に貼っているだけなので、基本的に操作性には影響せず、感触の変化のみだ。
ちなみに同社から発売されている、液晶画面保護シートの「キズガードフィルムi」、本体筐体の外側に貼る「ヨゴレガードフィルムi アウトサイド用」を併用すると、内側、外側、液晶画面を全て保護シートでカバーすることもできる。
● PSP-3000の全面を保護するプロテクトケース
・「クリスタルシェルP3」
メーカー:ゲームテック
価格:1,029円
PSP-3000の本体全体をケースで覆うプロテクトカバーだ。素材は全てポリカーボネイト。カラーバリエーションは、透明なクリア、薄い青色がついているクリアブルー、薄いスモーク色になっているクリアブラックの3色。今回はクリアブルーを使ってみた。
「クリスタルシェルP3」の特徴は、カバーの表側と裏側が独立していることだ。PSPのクリスタルカバーグッズは両面がヒンジで繋がっていることが多いのだが、こちらは分離しているカバーを上に2箇所あるツメと底面のロックで固定する。ヒンジがないぶんスッキリとした形状になっている。
方向キー、○×△□ボタンの開口部は1.5~2mm程度の余裕が取られている。開口部のフチを傾斜をつけるように薄くする加工がされているのだが、その傾斜は少し小さめ。特に方向キー側は角度が急で、傾斜をつけて薄くしているというよりも角を丸くしているのに近い。キーやボタンの操作自体は、特に問題はないのだが、指をキーやボタンの外側に置くとカバーに当たってくる。もう少し開口部のフチ傾斜が大きいと嬉しかった。
アナログパッドの開口部はかなり広めにとられていて、アナログパッドの端から5mmほどの余裕がある。アナログパッドをグルリとスライドさせてもカバーにはほとんど指が当たらない。
L/Rボタンはボタンの先端側がカバーの開口部から外に出るという作り。カバーの厚みが1mm弱あるので、そのぶんボタンが埋まってくるところはあるものの特に操作しづらいということは感じない。前述のようにこのケースにはヒンジがないので、L/Rボタンのそばもスッキリしている。
そのほかの開口部は、電源スイッチ、充電用端子、メモリースティックDUOスロット、USB端子、ワイヤレスLANスイッチを触れるようになっている。USB端子には、ワンセグチューナーなどのUSBユニットも問題なく装着できた。また、液晶画面の下に並ぶスタートボタンやセレクトボタン類の開口部では、PSP-3000より内蔵されているマイク穴もしっかりと外にでている。
背面のUMDスロット部分には、カバーにヒンジのついたフタがついている。フタは左右の小さな突起でカバーに固定される作りで、開閉の感触は少し堅めだ。底面にはケースをロックする開閉式のパーツがあるのだが、これを開くと簡易スタンドのついたてとして使える。
実際にPSP-3000をカバーに入れて使ってみた。まず全体に大きく気になったのはカバーのフチや開口部などの処理だ。製品によって個体差はあるのかもしれないが、バリのようなトゲトゲとした感触がところどころにあった。特に角になっている部分は丸みがなくて、鋭い感触がする。電源スイッチの開口部のフチもトゲトゲと角が立っている感触がした。
次に、手で全体を持ったとき、左右の端あたりが少しギシギシとする。おそらくはPSP-3000本体とカバーとの間に隙間ができているのだろう。特にゲームプレイや操作に問題があるということではないが、あまり気分のいいことではない。少し残念なところだ。
ゲームプレイやボタン操作では特に気になったところもなく、アナログパッドの開口部の広さは好感触だ。全体に無難な作りだが、操作面において特に不満もなく、そこに関してはいいグッズだ。バリや角などの鋭い感触がある部分だけ、軽くヤスリをかけるなど工夫をすれば、かなり扱いやすいグッズになりそうだと感じた。
● PSP-3000の前面をシンプルに守るフロントカバーグッズ
・「クリスタルフェイスP3」
メーカー:ゲームテック
価格:714円
PSP-3000の前面を液晶画面ごとカバーで覆うフロントカバーグッズだ。上下に4点あるツメをPSP本体にひっかけて固定する。カバーの素材はポリカーボネイト。カラーバリエーションは、透明なクリア、薄い青色がついているクリアブルー、薄いスモーク色になっているクリアブラックの3色といったように、「クリスタルシェルP3」と同じ種類がある。クリアブルーを使ってみた。
微妙な違いはあるのだが、「クリスタルフェイスP3」はこのグッズの前に紹介している「クリスタルシェルP3」の前面側パーツとかなり近い形状をしている。方向キーや○×△□ボタン、そしてアナログパッド部分の開口部はほぼ同じ作りだ。アナログパッドの開口部がパッドの端より5mm以上もあって操作がしやすいところも同様になっている。
液晶画面の下に並ぶスタートボタンやセレクトボタン類の開口部は、しっかりとマイク穴の位置まで広くなっている。フロントカバーはPSP側面の前半分だけを覆うので、側面にある電源スイッチやメモリースティックDUOスロットには、前半分側だけカバーが隣り合わせてくる。操作自体はどちらも問題ないが、カバーのフチの処理があまり良くなくて、バリのようなトゲトゲとした感触がしたのが残念だ。特にメモリースティックDUOスロットあたりのフチは指に痛い。
上部にあるUSB端子やワイヤレスLANスイッチの箇所は、カバーが干渉せず、ワンセグチューナー等のUSBユニットも問題なく装着できた。
実際にPSPー3000にフェイスカバーを装着してゲームプレイ等を試したところ、方向キーや○×△□ボタン、アナログパッドの操作感は「クリスタルシェルP3」と同等。方向キーや○×△□ボタンの開口部はちょっとフチの傾斜が足りない感はあるが大きな不満は感じないし、アナログパッドの開口部の広さは嬉しいところだ。
L/Rボタンは前半分側にカバーが隣り合わせてくるが、基本的に全体がそのまま外に出ている。L/Rボタンを押し込むときに指の一部がカバーと当たってくるのだが、この感触が少し気になるところだろうか。指に痛い感触があるというほどではないが、できればこの指に当たってくる部分も傾斜をつけたり丸みをつけるなどの工夫が欲しかった。
そのほかは特に大きな不満はなく、バリの感触があることを除けば無難で扱いやすいフロントカバーだ。「クリスタルシェルP3」で気になったカバーのギシギシとする感触は、この「クリスタルフェイスP3」では感じられない。「クリスタルシェルP3」同様に、少しフチの感触が気になるところだけ、軽くヤスリで削るなどすると、いい感じに仕上がりそうだ。
● 操作しやすい開口部、サラサラの手触りや丸みを帯びた成形が特徴のフロントカバー
・「CYBER・フロントカバー(PSP3000専用)」
メーカー:サイバーガジェット
価格:オープンプライス(購入価格:930円)
PSP-3000の前面に装着して、液晶画面ごと本体前面をキズや汚れから守るフロントカバーグッズだ。素材はポリカーボネートで、カラーバリエーションはクリアとクリアブラックがある。今回はクリアを使ってみた。
このフロントカバーの特徴は、液晶画面部分は透明だが、そのほかの部分はすりガラス状に半透明になっているところだ。手触りもそれぞれの部分で違っていて、液晶画面部分はキュッキュと指が止まるようなツヤを感じる感触で、そのほかの部分はサラサラとしている。
方向キーや○×△□ボタンの開口部は、どちらもキーやボタンの端から1mm程度、広さに余裕が取られている。また、フチが薄くなっているのだが、このフチの処理が丸みを帯びていて、手触りがいい。キーやボタンの操作もしやすい。
アナログパッドの開口部は3mm程度の余裕がとられているのだが、ここも方向キーや○×△□ボタンの開口部同様に、開口部のフチが薄く、丸みを帯びた処理がされている。手触りがよく、薄さも十分、カバーのサラサラとした手触りも手伝って、操作した感触がいい。
液晶画面の下に並ぶスタートボタンやセレクトボタン類の開口部は、フチに丸みが付けられていて触りやすい。内蔵マイクの穴もしっかりと開けられている。側面の電源スイッチやメモリースティックDUOスロットのあたりには、カバーのフチが隣り合わせてくるのだが、特に問題なく触れる。ただ、フチに少しバリの感触があったのが残念だ。カバーは外周全体にわずかではあるがバリの感触がある。気になる場合は少しヤスリ等でフチを削るのがいいかもしれない。
PSP上部のUSB端子にはカバーが干渉してこない。ワンセグチューナーなどのUSBユニットも問題なく利用できた。
実際にゲームプレイ等を試してみたところ、ギシギシとするような感触もなく、手触りもいいカバーだ。方向キーや○×△□ボタン、アナログパッドの開口部はフチの処理がよくて操作しやすい。不満点の少ないカバーだ。
気になったのは、カバーの液晶画面部分に細かな擦り傷などが付きやすいと感じたところ。クリーニングクロスで拭いたときに、無数の細かな傷がついてしまった。ゲームプレイ中にはそうした細かな擦り傷程度だと、ほとんど見えなくなるので気にならないのだが、暗転した画面や電源オフ時などに見えてくる。今回試したグッズだと、ゲームテックの2種のカバーは同じクリーニングクロスで拭いても傷はつかなかった。
また、液晶画面部分を光に反射させてみると、油にじみのようなものが見えた。全体ではなく、一部だけで、液晶画面に「Uの字」のようににじみがあった。これは拭いても取れない。ゲームプレイ中だと普通は見えないのだが、角度を変えるなりして光が反射した瞬間に気づく。このにじみは個体差がありそうだ。
表面の手触りがよく、開口部フチの処理も非常に優れているのだが、外周にバリのような感触があることや、液晶画面部分に細かな傷が付きやすいこと、油にじみのようなものがあったところなど、残念なところもあった。本体との一体感も高く、ゲームプレイがしやすかっただけに、気になった点が惜しいと思えるカバーだ。
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