プリンスとエリカが協力して戦うシリーズ最新作ユービーアイソフト、Xbox 360/PS3「プリンス・オブ・ペルシャ」

12月3日18時31分配信 Impress Watch

 ユービーアイソフト株式会社は、Xbox 360とプレイステーション 3用アクションゲーム「プリンス・オブ・ペルシャ」を発売する。価格は各7,329円。発売日はXbox 360が12月18日、PS3が2009年1月22日。初回版には限定特典として「アートブック付きサウンドトラックCD」が付属する。

 「プリンス・オブ・ペルシャ」は、「アサシン クリード」を手がけたUBIモントリオールスタジオが開発を担当した作品。「アサシン クリード」で採用された技術を継承し、簡単な操作でスピード感溢れるアクションが楽しめるという。ゲームの舞台は、光と闇が均衡を保っていた1000年前の古代ペルシャ神話世界。妬みと憎しみに支配された神アーリマンは、人間の心を腐食させるため世に“穢(けが)れ”を放ち、やがて世界は汚染されていった。

 アーリマンの兄オルマズドは、彼の愚行を阻止すべく戦いを挑み、アーリマンとそのしもべを捕らえる。オルマズドは、光の寺院に彼らを封印。光と闇の戦いから幾年もの月日が経ち、光の寺院はオルマズドの意志を受け継ぐアフラ族によって守られていた。しかし、時が経つなかで彼らの力は弱まり、土地も次第に風化していく。世界のバランスを揺るがす争いが、今ふたたび始まろうとしていた……。

 悪の神アーリマンにより汚染されてしまった世界。主人公のプリンスは、汚染された土地をエリカの力で少しずつ浄化していく土地(エリア)は5つあり、スタート地点となる「光の寺院」以外の4つを浄化するのがプリンスたちの目的。どの土地を目指すかはプレーヤーの自由意志にゆだねられており、さまざまな敵や仕掛けをきりぬけて進んでいく。土地の最奥にはアーリマンのしもべ(ボス)が待ち構えている。しもべを倒し、エリカの魔力で穢れを消し去ることで土地が浄化される。

 汚染された土地には、あちこちに黒い塊がうごめいている。これら“穢れ”はアーリマンの力が具現化したもので、触れたものを暗黒に変える力を持っており、アーリマンの敵を感知して接近する。この力に対抗できるのは、オルマズドの加護で守られたエリカただひとり。プリンスすらも、触れたら最後そのなかに取り込まれてしまう。汚染された土地の危険度は尋常ではなく、エリカの助力なくしてプリンスの目的は達成できない。

【光の寺院(生命の木)】

 プリンスたちの旅の起点となるエリア。巨大な「生命の木」のもとにアフラ族の寺院があり、その周囲には不毛の砂漠が広がっている。アーリマンはこの寺院に閉じこめられていた。ゲーム中では、この寺院を中心に以下4つの土地に自由にアクセスできる。
【要塞】

 遠方にそびえる巨大な風車と見張り塔が印象的なエリア。自由度が高く、さまざまなアクロバティックアクションが試せるエリア。
【渓谷】

 かつてペルシャ王国が築き上げ、そして遠い昔に放棄した研究施設の廃墟が点在している。あちこちに機械仕掛けが遺された幻想的なエリア。
【光の都市】

 地下に広がる溶岩の大洞窟と、その周囲に立ち並ぶ塔からなるエリア。かつてのペルシャ王国による、溶岩の力を利用した軍用兵器などを見ることができる。
【王宮】

 断崖絶壁に建造物が高くそびえ立つエリア。高所からグリップフォールで滑り降りるなど、高低差を活かしたアクションが楽しめるエリア。

■ プリンス

 幸運を求め、冒険また冒険の旅を続ける放浪者。出生は謎に包まれている。一説によれば、幼少のころ戦争で親しい身内を失った彼は、それ以降過去を捨て去り、スリルや熱狂を求めて旅する冒険者になったという。実際“王子”というその通称に反し、彼のふるまいには一見粗野なところも感じられる。

 狂気の王や空想的な怪物たちの住まう、古の世界で数々の冒険を重ねたのち、彼はとある冒険で多くの財宝を手に入れた。ようやく自分の運命の風向きが変わったと感じたプリンスだが、それも砂嵐に巻き込まれて宝物を積んだロバとはぐれた末、光の寺院を囲む峡谷に迷い込むまでの話だった。

 プリンスは、右手に剣、左手にガントレット(籠手)を身につけている。すぐれた身体能力を活かし、常人にはできないアクロバットアクションを繰り広げる。

【アクションの要となるガントレット】

 プリンスの姿のなかでもひときわ目をひく、左手に装着された印象的なガントレット(籠手)。抜群の身体能力を持つプリンスだが、多彩なアクロバティックアクションのほとんどはこのガントレットを軸としたもの。プリンスの冒険にとって、必要不可欠な装備といっても過言ではない。

 以下で紹介する3つのアクションのほかにも、傾いた床に着地すると自動的にスライディングを行なう「スライディング」、ジャンプ中につかんだリングを起点により遠くまでジャンプする「リングを使う」、せまい梁(はり)の上を両手でバランスをとりながら移動する「梁」、壁面などに生えたツタをつかんで登ったり、そこからジャンプしてウォールランに移行できる「ツタ」など、さまざまなものがある。

■ エリカ

 外部から隔絶した小国の王女として生を受ける。彼女たち「アフラ族」はアーリマンがふたたび地上に解き放たれ、災いをもたらすことがないよう何世代にもわたって生命の木を守ってきた一族である。

 エリカの母親は彼女が幼少のころに亡くなり、父親は喪失感にあけくれていたため、エリカが一族の長として面倒を見ていた。その後、アーリマンが解放されたとき、彼女は一族の使命と“ある理由”のため、ふとしたきっかけで出会った謎の男プリンスとともに、アーリマンを封じる旅におもむく。

 ゲーム中におけるエリカの位置づけは、さまざまな魔力によってプリンスを助ける唯一無二のパートナー。ゲーム的にも物語的にも非常に重要な能力である「助け」、「浄化」、エリカボタンによるアクションでプリンスをアシスト。「会話ボタン」が用意され、これを押すことでいつでもエリカに話しかけ、ヒントをもらうことができる。

● エリカボタンを使った機能の数々

【コンパス】

 各エリアを探索するときに「目的地」を設定することができる。エリカボタンを押せば、魔力の光が目的地の方向を光で指し示してくれる。直線などの方向だけでなく、進むべきルートのヒント(例えば壁を走るルートなら、それに沿って光が進む)も教えてくれる親切丁寧な作り。ゲーム中もっとも多用する機能かもしれない。
【ジャンプ】

 ジャンプ中にエリカボタンを押すことで、エリカの魔力によってプリンスの身体が引き上げられ、さらに遠くまでジャンプすることができる。このアクションを使いこなすこなせば、行動範囲がさらに広がっていく。
【魔力による攻撃】

 戦闘中にエリカボタンを押すと、エリカがその魔力で敵を攻撃してくれる。プリンス自身のさまざまな剣技や投げ技と組み合わせることで、攻撃アクションの幅は無限大に広がる。また、穢れの影響を大きく受けた(穢れで覆われた)状態の敵は、エリカの魔力でしかダメージを与えられない。
【テレポート】

 ワールドマップ画面の表示中にのみ使える機能。エリカボタンを押すことで、これまでに浄化した土地ならどこにでもテレポートで移動できる。フリーパスデザインにより、あちこちを行き来する必要がある本ゲームにおいては、非常に便利な機能といる。

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