フィギュア 長洲未来 シニアGPデビューも悔し涙

12月3日10時26分配信 毎日新聞

 米国に住む日本人の両親の間に生まれた米国代表フィギュアスケーター・長洲未来(15)が、今季からシニアのグランプリ(GP)シリーズにデビュー、先月末のNHK杯にも初出場した。結果は総合8位。「来年は、ちゃんとした演技をしたい」と涙を流した。【山本亮子】

 長洲の持ち味は体の柔軟さ。ビールマンスピン、背中を後ろに反らして回転するレイバックスピンの回転の速さと美しさは群を抜く。今年1月の全米選手権では、ショートプログラム(SP)とフリーで3回転ルッツ-3回転トーループを決めるなど、ジャンプにも定評がある。

 NHK杯のSP(11月28日)は、3回転ルッツ-2回転トーループが1回転-2回転になり、3回転フリップも回転不足に。しかしその後は三つのスピンで最高のレベル4と認定された。8位だったが、スケーティング技術や音楽との調和などを評価する5コンポーネンツ(プログラム構成点)は、浅田真央(愛知・中京大中京高)、中野友加里(プリンスホテル)に次ぐ3番目の高得点。自分を応援する横断幕も見つけ「心から楽しく滑れた」と話した。

 だが、翌日のフリーは10回跳んだジャンプの半分が回転不足で、2度の転倒も。スピンで見せ場は作ったが、点数は伸びず9位。「シニアの選手はみんなすごくて、自分がベストという気持ちで滑れなかった。悔しい」と大粒の涙をこぼした。

 今夏にフリップとルッツの練習をし過ぎ、右足首が疲労骨折寸前だったという。「それを言い訳にして夏休みに練習をさぼり、スタミナがつかなかった」。この1年で身長が6、7センチも伸び、ジャンプのバランスが崩れるようになったことも不調の原因に挙げた。体力をつけ、ジャンプの確実性を上げることが今後の課題だ。

 日米両国の国籍を持つが、今後も米国代表として活動する予定。10年バンクーバー五輪で、尊敬する浅田真や金妍児(韓国)を脅かす存在になる素質は十分ある。世界選手権(来年3月・米ロサンゼルス)出場権がかかる来年1月の全米選手権に向け「この悔しさを忘れず一生懸命練習して、絶対に勝ちたい」。負けず嫌いの長洲が巻き返しを狙う。

 ▽長洲未来(ながす・みらい) 米カリフォルニア州出身。5歳でスケートを始める。06~07年シーズンの全米ジュニア選手権で優勝。昨シーズンはジュニアGPシリーズファイナルを制し、全米選手権では06年世界選手権女王のキミー・マイズナーらシニア勢を抑えて初制覇を果たした。今季はシニアのGPシリーズ・アメリカ大会5位、NHK杯8位。今季GPポイントは10点で17位。上位6人が出場するGPファイナル(12、13日・韓国)には進めなかった。

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