小塚2位!GPファイナル初進出

11月16日7時2分配信 スポーツニッポン

 フィギュアスケートのGPシリーズ第4戦フランス杯最終日(15日、パリ)は男子フリーを行い、ショートプログラム(SP)2位の小塚崇彦(19=トヨタ自動車)はフリーも2位の合計230・78点で2位だった。第1戦のスケートアメリカに続く優勝を狙ったが、最初の4回転ジャンプで転倒。逆転はならなかったものの、12月のGPファイナル(韓国・高陽)初進出は決めた。第2戦のスケートカナダの覇者パトリック・チャン(17=カナダ)がSP、フリーともに1位の238・09点で優勝した。

 小塚の成長を示す演技だった。果敢に挑んだ4回転は転倒したが、その他のジャンプはすべて成功。完成度の高さでジャッジから加点も引き出した。表現力を示す5項目の得点も、4つが高評価の7点台。「スケートアメリカに続いて(大崩れせずに)できたのは自信になる」。演技を終えると小さくガッツポーズを作って笑った。

 2位だったSPの演技で転倒し、左でん部を強打。「階段の3段上から落ちたみたい」という痛みだったが、影響を感じさせなかった。「本当はすごく緊張してるんですよね。食事してるときも手がガチガチで…」。フリー直前は冗談半分に話していたが、堂々たる滑りでGPファイナル初進出を引き寄せた。

 GP初制覇を果たしたスケートアメリカ後、国際連盟の関係者らから、表現力を示す演技点について「もっと点数を出すべきだ」との声も出たという。海外メディアは「演技を見て、なぜ小塚がアメリカで優勝できたか分かった」と評価した。流れるようなスケートが、世界の一流として認められてきている。

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