4日午前7時45分ごろ、王滝村上条の村道の北側斜面のカエデの木が、集団登校していた小中学生の頭上に倒れかかった。木は近くの電線を引っかけ、たわんだ電線が小学5年生の女児(10)の顔に当たった。女児は転倒、顔やひざに軽傷を負った。別の小学5年生女児(10)も、落ちてきた碍子(がいし)が右手に当たり、軽い打撲。
木曽署によると、カエデは高さ15メートル、根本の直径80センチ。児童らは10人で登校中だった。木の真下にいたという4年生女児(9つ)は「銃を撃ったような『バン、バン』という音がして、枝が落ちてきた。見上げると木が傾いてきて、必死で逃げた」と話した。
村によると、カエデは古木で、道路に覆い被さるようになっていたため、所有者との間で伐採する話も出ていたという。村は「通学路などに危険な場所がないか再点検したい」としている。