本州の南海上を低気圧が北上した影響で、県内の平野部でも1日夜から、今冬初の本格的な雪となった。県内では2日までに、路面に積もった雪で足を滑らせて転倒したり、車がスリップする事故が相次ぎ、計42人が重軽傷を負った。
前橋地方気象台によると、前橋市では1日午後5時50分に降雪を観測。同9時に積雪3センチを観測し、午後11時10分にやんだ。このほか▽草津町で14センチ▽みなかみ町藤原で9センチ▽同町幸知で5センチ--の積雪を観測した。
各消防本部によると、足を滑らせけがをしたのは▽前橋市7人▽太田市4人▽安中市3人▽高崎市2人▽桐生、みどり、渋川、藤岡、富岡市で各1人--の計21人。このうち前橋市の男性(81)と女性(69)、桐生市の80代女性、太田市の50代女性の4人が足や腕を骨折するなどの重傷を負った。
県警によると、降雪に伴う車のスリップ事故は計108件で、計21人が軽傷を負った。108件のうち26件が夏用タイヤだった。
このほか、雪の重みで線路近くの竹が傾き、進路を遮るなどした影響で、JR吾妻線と上越線が1日夜、一時運転を見合わせた。
同気象台によると、今後も冬型の気圧配置が続く影響で、3日は北部で雪が降りやすく、南部でも雪がぱらつく可能性があるという。【鳥井真平】