人出昨年上回る36万人/弘前城雪灯籠まつり

古都の冬を美しく演出した第34回弘前城雪燈籠(どうろう)まつりが14日、閉幕した。会期4日間の人出は昨年度の28万人(会期5日間)を8万人上回る36万人で、平成に入って3番目に多かった。会場の弘前公園は初の試みとなった弘前雪明りが新たな魅力となったほか、天候に恵まれたことも後押しした。
 今回、期間中の夜間は弘前雪明りとして園内に2000本のキャンドルをともし、北の郭(くるわ)を中心に光の空間を創出した。
 またステージイベントの充実を図り、各団体によるショーなどが切れ目なく披露され、祭りを盛り上げた。出店エリアには約80人が利用できる休憩スペースを新たに設置し、昼時には満席状態になるなど好評だった。
 この結果、初日の11日が9万人、13、14日は12万人が訪れた。平日だった12日こそ3万人にとどまったが、13日夜は観光客が続々と訪れ、通常午後9時までの祭り時間を30分延長して対応した。
 市観光物産課の佐藤耕一課長は「雪明りが祭りの新しい魅力創出につながった。東北新幹線全線開業に向けてこれまで取り組んできたことへの手応えを感じた」と語った。
 ただ、朝夕の冷え込みで園内が滑りやすくなり、転倒する人が目立ったことは課題。佐藤課長は「滑り止めの砂をまいて対応したが見た目が悪いという人もいる。安全対策を検討したい」とした。

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