【全州(韓国)来住哲司】フィギュアスケートの4大陸選手権は27日から4日間、当地の全州華山氷上競技場で行われる。
女子は地元の金妍児など有力選手の多くが出場せず、日本の浅田真央(中京大)、鈴木明子(邦和スポーツランド)の2人のバンクーバー五輪代表による優勝争いとなりそう。浅田は今季グランプリ(GP)シリーズで不調だったが、先月の全日本選手権はトリプルアクセル(3回転半)を決めるなどで4連覇。実力的には2年ぶりの優勝が濃厚で、五輪に向け高得点を挙げてアピールしたい。前回8位の鈴木は3回転ルッツの踏み切りに課題を残すが、今季急成長しただけに2位以上を狙う。日本からは今井遥(東京・日本橋女学館高)も出場する。海外勢ではキャロライン・ザン(米国)が07年GPファイナル4位、前回4位の実績を持つ。
男子は過去2年連続世界ジュニア王者のアダム・リッポンら米国勢、今季スケートアメリカ2位のショーン・ソーヤーらカナダ勢のほか、昨季世界選手権8位のデニス・テン(カザフスタン)らの争い。日本からは町田樹(関大)、南里康晴(ふくや)らが出場。アイスダンスに出場予定だったバンクーバー五輪代表、キャシー・リード、クリス・リード組(木下工務店ク東京)は、キャシーの腰の状態が万全でないため欠場する。
○…公式練習が25日、会場の全州華山氷上競技場で始まり、日本女子陣では鈴木、今井が本番リンクの感触を確かめた。鈴木はジャンプの軸が少しぶれるケースが目立ったが、転倒などはなく無難な滑り。「合計180点を目指し、表彰台に上がりたい」と目標を掲げた。故障欠場の中野友加里の代役で出場の今井は、ダブルアクセル(2回転半)-3回転トーループを決めるなど好調。国際スケート連盟主催のシニア国際大会は初出場で「ジャンプをミスなく決めたい」と話した。浅田は同日夜に現地入り、26日から公式練習を行う。