防府市松崎町の防府天満宮で28日あった「御神幸祭=裸坊(はだかぼう)祭=」で、参加した市内の男性5人が骨折などの重軽傷を負っていたことが29日、わかった。
祭は、重さ約500キロの御網代(おあじろ)を白装束姿の裸坊が拝殿から石段下まで綱で引っ張って滑り降ろす荒祭り。御網代に触れると願いがかなうとされ、約5千人が殺到する。
防府署や防府天満宮によると、5人は16~49歳の裸衆の男性。御網代と石段の間に挟まれて足の甲や指などを骨折したり、見物客に押されて転倒したりしてけがを負った。いずれも命に別条はないという。この日は約11万人の見物客がいた。
同天満宮によると、数年に1度、けが人が出ると言い、「来年は事前打ち合わせを増やしてけが人がないよう務めたい」としている。