13日午後3時40分ごろ、札幌市東区本町1の3の古書店「デイリーブックス」(服部遣二社長)で、木製本棚(高さ2・1メートル、幅5・4メートル)三つが突然倒れ、店内にいた同区北11東17、市立中学3年、鈴木愛梨さん(14)と市立小学5年の妹、愛菜さん(10)が本棚や書籍の下敷きになった。愛菜さんは倒れた本棚と壁際の本棚に胸を挟まれ、意識不明の重体。愛梨さんは頭に軽傷。札幌東署は業務上過失傷害容疑で14日に現場検証する。
同署によると、店内には、本棚が計七つあり、店舗中央付近の三つが同時に倒れた。三つは50センチ間隔で設置され、棚の左右の上部側面を板でつないでいた。当時は姉妹のほか、本を整理中のアルバイトの男性(19)も近くにいたが、逃げ出して無事だった。
店の広さは約50平方メートル。コミック本を中心に約2万5000冊が陳列され、天井近くまで本を積み上げていた棚もあった。同店は昨年10月から一時閉店、今年9月中旬に再開した。同署は棚の固定や陳列方法に問題がなかったか店の関係者から事情を聴いている。
同店の服部社長(38)は「多くの方々にご迷惑をおかけしました。原因究明と再発防止に取り組んでいきたい」と謝罪した。
畠中亮店長(46)は「本棚は床に固定していなかったが、板やボルトを使って本棚をつないでおり、転倒防止策はしっかりできていると思っていた」と説明した。
一方、高校1年の女子生徒(15)は「以前から店内は本がびっしりで、危ないと思っていた」と話していた。【和田浩幸、円谷美晶】