長さ109メートルの廊下で雑巾(ぞうきん)がけのスピードを競う「雑巾がけレースZ―1inうわ」が11日、愛媛県西予市宇和町の宇和米博物館で開かれた。70人が〈ZOKING〉の称号を目指し、築80年の元小学校舎の廊下を疾走。足がもつれて転倒する選手もおり、大きな拍手や歓声がわいていた。
このレースは、廃校となったレトロな平屋の木造校舎に設けられた米博物館でユニークなイベントを開こうと、同市商工会青年部宇和支部が2004年から開催。12の教室が並ぶ木製廊下を、2人が同時に両手で雑巾をかけながら走る。
7、8月に2度行われた予選には164人が参加。この日は予選を突破した足自慢たちがそろったが、途中でバランスを崩したり、勢い余ってゴールの先にある壁に頭からぶつかったりする選手もおり、観客の笑い声を誘っていた。
19・23秒の好タイムをたたき出し、2年ぶりに優勝を果たした福岡県の歯科医師谷口礼さん(28)は「家はじゅうたんなので、雑巾がけの腕を披露できないのが残念」と笑顔で話していた。
(2009年10月12日 読売新聞)