乏しい痕跡「情報を」

◇熊谷・小4ひき逃げ死亡から1週間

 熊谷市で9月30日、自転車で帰宅途中の小学生が車にはねられて死亡した事故から、7日で1週間。現場は国道への抜け道として、交通量が多い場所だった。県警はひき逃げ事件とみて、聞き込みや防犯カメラの分析など捜査を続けながら、情報提供を呼びかけている。

◇県警 聞き込み・映像分析/捜査員「出頭して」

 熊谷署によると、亡くなったのは同市大原1丁目、小学4年生の小関孝徳君(当時10)。当日午後6時50分すぎ、同市本石1丁目の市道で、書道教室から自転車で帰る途中にはねられた。

 現場には、自転車が地面とこすれて付いた跡以外、車のブレーキ痕や破損した部品などは残っていなかった。自転車も大破はしておらず、何らかの理由で転倒した小関君を車がひいた可能性もあるという。同署は付近で聞き込みをし、道路が映っている防犯カメラの映像を分析するなどして捜査をしている。

 県警によると、県内で今年発生した死亡ひき逃げ事故は他にも13件あるが、すべて容疑者が逮捕されている。「現場に痕跡がない事件も検挙してきた」(県警)といい、捜査員は「人の心があるなら出頭してきて欲しい」と話す。

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