夏山遭難:26件発生、死者は5人 県警「女性が増加傾向」 /山梨

9月19日13時2分配信 毎日新聞

 県警地域課は夏山シーズン(7~8月)の山岳遭難発生状況を発表した。前年同期と同じ26件発生し、うち死者は5人(前年同期比2人減)だった。男女別では男性16人に対し女性11人で、同課は「若い女性の富士山登山ブームなどで女性遭難者が増加傾向」と分析している。
 事故原因別では▽発病・疲労8件(同2件減)▽滑落5件(同1件増)▽転倒5件(同1件減)▽道迷い4件(同1件増)--などだった。年齢別では40歳以上の遭難者が23人で全体の85・2%を占め、死者は全員が40歳以上だった。
 一方、山系別の事故発生件数は、北岳や鳳凰(ほうおう)三山などがある南アルプスが15件、富士山が3件、金峰山などの秩父山系が3件、八ケ岳が2件などで、「人気の山が多い南アルプス山系で事故が多い」(同課)という。
 同課は「健康ブームなどから高齢の登山者は今後も増加傾向。これからの秋山シーズンは紅葉に目を取られての転倒事故も多い。また、高山は冬山と同じ気候なので十分に装備を整えてから入山してほしい」と呼びかけている。【中西啓介】

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