7月18日16時1分配信 毎日新聞
◇搬送帰りに
堺市消防局は17日、救急車を私用で利用したとして、同消防局北消防署の消防士長(38)ら男性職員計3人の処分を検討していることを明らかにした。
市消防局によると、消防士長と同署百舌鳥出張所の36歳と38歳の消防司令補は今月5日午後1時10分ごろ、119番通報で、堺市中区に救急出動し、路上で転倒してけがをした男性を市内の病院に運んだ。出張所に戻る際、病院から約3キロ離れた高石市内の畑に立ち寄り、ナスやトマト、キュウリを救急車に積んだ。
畑は市消防局の同僚が趣味で借りており「収穫した夏野菜を置いておくので、いつでもいいから取りに来てほしい」と言われていたという。市民から市消防局に匿名の電話があり、発覚した。市消防局の調査に3人は「近くまで来たので立ち寄った。軽率な判断だった」と反省しているという。【山田英之】