山岳遭難多発、中高年が8割=夏山「病気」「転倒」増加-頑張らず、引き返す勇気を

7月18日14時41分配信 時事通信

 夏山シーズン本番を迎えたが、北海道・大雪山系では16日、ツアー客が相次いで遭難、計10人が死亡した。山岳遭難は昨年に件数、人数、死者・行方不明者ともに過去最多となり、8~9割は40歳以上の中高年だった。遭難の4分の1は7、8月に発生し、夏場は、病気・疲労と転倒の事故が増える。難易度の低い山でも油断は禁物で、関係団体は「少しの気の緩みや無理、準備不足が遭難につながる」と注意を呼び掛けている。
 警察庁によると、山岳遭難は昨年に1631件発生。遭難者1933人、死者・不明者281人で、中高年がそれぞれ81%と91%を占めた。原因は道迷い40%、滑落・転落23%、転倒14%、病気・疲労13%で、悪天候は1%以下。しかし、夏山では道迷いが15%に減り、病気・疲労は25%、転倒は23%に増える。

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