4月15日6時3分配信 時事通信
「なぜ転倒したのか」「通常ならあり得ない」。東京・麹町のビル建設工事現場で6人が負傷したクレーン横転事故で、業界関係者からは疑問の声が上がった。製造元の日立住友重機械建機クレーン(台東区)などによると、横転したのはビル建設現場などで、基礎となるくいを打つための「アースドリル」という重機。クレーンの先端につり下げたドリルで地面に穴を掘り、くいを打って生コンクリートを流す。補助ウインチで資材をつり上げることもでき、事故当時は「ケーシング」という杭口(こうこう)の形状を守る円筒形の資材をつり上げる作業をしていた。