3月9日17時14分配信 紀伊民報
白浜町の女性18人がフォークダンス同好会をつくり、月2回、心地よい汗をかいている。平均年齢は70代と高いが、1時間半で10曲前後を踊り、元気いっぱいだ。代表の東百合子さん(66)=同町中=は「いろんなリズムに乗って体を動かす楽しさが満喫でき、健康にも良く、最高」と話している。
同好会は1999年4月に発足した。町農業研修会館を会場に、発足以来、同じペースで活動を続けている。今春から町中央公民館の自主サークルに仲間入りする。
講師は田辺市湊の古久保エミさん(87)。小中学校で体育の教諭を務め、全国レクリエーション大会などで研修を重ね、フォークダンスをマスターした。
踊っているのは「オクラホマミクサー」(アメリカ)、「マイムマイム」(イスラエル)、「シューメーカーズダンス」(デンマーク)、「ジェンカ」(フィンランド)など世界の著名なフォークダンスのほか、「オートマチック」や「夜空ノムコウ」「365歩のマーチ」「青い山脈」など日本の楽曲に古久保さんが振り付けをした創作も。レパートリーは全部で60曲以上あるという。
会場ではメンバー全員がオレンジ色のユニホームを着用している。各自で心拍数を測った後、音楽に合わせて手首や足をよく動かす脳卒中予防と転倒防止のストレッチ。続いてリズム体操とラジオ体操。冬でもラジオ体操を終えた段階で汗をぬぐう人が多く、入念に準備運動をしている。
いよいよダンス。なじんだ曲でも、右に回る人、左に回る人とさまざま。古久保さんが輪の中で丁寧に模範を示し、再び練習。学校で教え子に話すように「できた」と大きな声で尋ねると、メンバーからは「できへーん」。どっと笑いが起きる場面が続き、和気あいあいとした雰囲気で楽しんでいる。
男性メンバーはこれまで1人もいない。同会では「女性限定ではないので、積極的に参加してほしい」と呼び掛けている。
古久保さんは「自分で自分の健康をつくることを目標に、楽しく分かりやすくやっています」。1年ほど前に同好会に入ったという女性は「とにかくよく汗をかいて、楽しい」と月2回の集まりが待ち遠しい様子だ。