2月20日13時3分配信 毎日新聞
春の本格的な行楽シーズンを前に、田辺市は同市中辺路町の世界遺産・熊野古道で急傾斜の石畳を一部改修し、滑り止めの段差を設ける。近く完成の予定。
石畳は牛馬童子像のある箸折(はしおり)峠と近露王子跡を結ぶ地道の一角にあり、長さ約100メートル。78~82年に自然石で新設された。
しかし、傾斜が15度の所があり、雨の日は滑りやすい。このため特に傾斜のきつい上部と下部を、高さ約10センチ、奥行き約3メートルの2~5段の階段状に改修する。事業費50万円。
箸折峠から近露王子跡にかけては、短時間で往時の雰囲気が楽しめ、観光コースとして人気がある。【吉野茂毅】