スポーツHOUR:冬季国体 徳島の十川さん一家、4人そろってスキー出場 /徳島

2月3日17時2分配信 毎日新聞

 ◇四国でトップの成績を
 17日から新潟県で始まる第64回国民体育大会冬季大会のスキー競技に、徳島市国府町中の会社員、十川浩幸さん(52)一家が4人そろって出場する。日本体育協会や全日本スキー連盟が「家族全員が同時に国体に出た例は聞いたことがない」と驚く快挙。「みんなが四国でトップの成績を」が4人の合言葉だ。
 大回転成年男子Cの浩幸さんをはじめ、同成年女子Bの妻早苗さん(52)、同成年男子Aの長男義浩さん(24)、同成年女子Aの長女小緒里(さおり)さん(20)。浩幸さんが大学時代にスキーを始め、卓球選手として全日本学生選手権ダブルスの優勝経験を持つ早苗さんも誘われて滑るように。子ども2人がスキーのとりこになったのも当然の成り行きだった。
 週末は兵庫県のスキー場に行き、正月など長期休暇は有力選手の集まる合宿に参加するため家族で全国を飛び回った。中学校臨時教員の義浩さんは高1から9回連続出場中。信州大スキー部の小緒里さんは06年、県史上最高の18位を記録した。
 昨年、早苗さんが初出場したが、浩幸さんが代表から外れ、監督として参加。今年は12キロの減量を行い、選手の座に復帰し、念願だった一家そろっての競技出場を果たした。「最後のチャンスかもしれないと思っていた。本当にうれしい」と喜ぶ浩幸さんに、小緒里さんは「家族でいると、リラックスしすぎちゃうかも」と笑う。モットーは「ゴールしないつもりで滑る」。転倒を恐れぬ攻撃的な滑りで目標に挑む。【井上卓也】

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