大雪:能登など生活直撃 交通網混乱、休校、停電… /石川

1月27日18時2分配信 毎日新聞

 ◇スリップ事故多発、バス運休も
 県内は26日も断続的に雪が降る荒天となった。25日に8年ぶりに大雪警報が発令された能登南部は積雪による倒木や道路の大雪で交通網が混乱し、大きな影響が出た。また七尾市内などの小中高校計33校が臨時休校し、延べ約6500世帯が停電。県によると、七尾市能登島で民家1棟が倒木のため一部損壊する被害が出た。【澤本麻里子】
 ◇「能登南部」に一時警報、七尾で41センチ--8年ぶり
 金沢地方気象台によると、積雪は平野部の七尾市で午前8時に41センチを観測した。
 午前11時現在の各地の積雪は金沢市10センチ、輪島市16センチ、珠洲市23センチ。山間部では、白山市吉野41センチ、加賀市山中温泉栢野町36センチ。
 県教委によると、七尾市の全小中学校計22校と中能登町の全小中学校9校、同市の県立田鶴浜高校などが臨時休校。羽咋市と志賀町の一部で午後からの授業を打ち切り、羽咋市立羽咋小学校や県立宝達高校など計9校が始業時間を繰り下げた。
 七尾市内の小中学校は通学路の確保が難しく、27日も休校する予定という。
 県警交通企画課によると、25日午前9時~26日午前9時に路面凍結によるスリップが原因とみられる事故が56件発生し、4人が軽いけが。また積雪のため運転免許の路上試験が一部中止となった。
 県新幹線・交通政策課によると、北鉄能登バスが七尾営業所管内の全線で運転を見合わせたほか、能登島交通の路線バスが午前中全便運休。輪島港と舳倉(へぐら)島を結ぶへぐら航路も欠航した。
 ◇「ごみ出し控えて」 七尾市では収集に支障
 北陸電力によると、26日午後1時現在、七尾市や中能登町、穴水町などで約1200世帯が停電。七尾市雪害対策本部の調べでは、積雪のため各地で倒木が発生。高圧線が損壊し午前9時現在、能登島や田鶴浜地区など市内で計156世帯が停電しているという。
 また同市雪害対策本部によると、市内の県道、市道などで倒木による通行止め区間が9カ所発生しており、ごみ収集車の巡回が遅れるためごみ出しを控えるよう防災無線で市民に要請した。
 金沢地方気象台によると、27日は昼過ぎまでは雪か雨が続くが、夕方からは回復して気温も上がる見込みという。

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