1月8日17時0分配信 夕刊フジ
2年目の日本ハム・多田野数人投手(28)が7日、自主トレを公開。母校の千葉・八千代松陰高で初投げを披露した。
昨年の大晦日には「11時に布団に入って眠ってしまい、夜中4時ごろに起きた」という多田野。それでも「1日から体を動かしている」と、ここまで無休でトレーニングを続けてきた。
この日はランニングとキャッチボールの後に、「今日は久々に暖かいし、キャッチボールでバランスがよかったので」といきなり初のブルペン入り。捕手を立たせたまま約40球を投げ込んだ。
ブルペン捕手の大役を務めたのは、後輩にあたる野球部の高校生捕手。ときおり織り交ぜられた切れ味鋭いスライダーには、捕球できず目を丸くするばかりだった。
多田野は「走り込んだ成果がある。思ったよりも順調にきている」と手応えを感じた様子。ちょうど1年前に見舞われた悪夢を思えば、その言葉には重みが増す。
多田野は一昨年秋の社会人ドラフトで1位指名され、メジャー帰りの即戦力新人として1軍キャンプ帯同が決まっていたが、明けて1月6日の夕方、ロードワーク中に転倒して左手首を骨折。約1カ月間の入院生活を余儀なくされ、昨年の春季キャンプには全く参加できなかった。
初体験となる日本式の春季キャンプが始まるのは2月1日。「米国では2月中旬からだったので、半月早い分、調整を早くしないといけない」と照準を合わせている。
元日には「浅草寺に行ったが、行列がすごすぎてカゼをひきそうだから帰ってきた。おみくじも引いていない」。何より優先すべきは、五体満足でのキャンプインだ。