12月13日7時0分配信 スポーツニッポン
【フィギュアスケート GPファイナル第1日】安藤美姫は複雑な表情で演技を振り返った。「ジャンプの失敗はあったけど、その他は丁寧に滑ろうと。最後まで楽しく滑れた。悔いは残りますけど」。2季ぶりに進出したファイナルの1番滑走。緊張の中、冒頭の3回転ルッツで転倒し、回転不足の判定も受けた。その後はキレずに滑りきったが、55・44点の5位は元世界女王として不本意なものだった。
韓国入り前の練習で転倒し、古傷の右肩に痛みが走った。7日には「ジャンプが何も跳べなくなった」と原因不明の不調に陥った。9日の現地入り後も「氷が硬くて慣れるのが大変」と不安を漏らした。さまざまなアクシデントを乗り越えたが、笑顔満開とはいかなかった。
フリーは大会直前に変更した「サンサーンスの交響曲第3番オルガン付き」で臨む。「リベンジのつもりでトライさせてもらえたら」という4回転サルコーへの挑戦は、今度こそ実現するのだろうか。