12月5日18時7分配信 毎日新聞
スピードスケート・ショートトラックの今季ワールドカップ(W杯)第4戦・長野大会が5日、長野ビッグハットで開幕し、第1日は男女の五百メートルと千メートルの予備予選と予選、男女の千五百メートル(2種目)とリレー種目の予選を行った。男子五百メートルは藤本貴大(セルモ)、寺尾悟(トヨタ自動車)が準々決勝に進み、藤本は千メートルでも準々決勝に進出。同千五百メートル(1)は高御堂雄三(トヨタ自動車)、角張文彦(サンコー)、坂爪亮介(日体大)が準決勝に進み、同千五百メートル(2)は高御堂と角張が準決勝進出。女子千五百メートル(1)は小沢美夏(サンコー)、同千五百メートル(2)は小沢、桜井美馬(早大)、伊藤亜由子(トヨタ自動車)がそれぞれ準決勝進出。同三千メートルで日本は1組2位で準決勝に進んだが、男子五千メートルリレーの日本は転倒があり、1組4位で敗退した。
○…06年トリノ五輪代表の藤本が五百メートル、千メートルの出場計4レースをすべて1位で通過。得意の五百メートルは予備予選では残り3周で2位から巧みに前を抜き去り、予選では鮮やかなスタートダッシュでトップに立って逃げ切った。五百メートルは今季W杯第1戦で4位と好調だったが、先週のW杯第3戦では準々決勝敗退で「この悔しさがバネになっている」。7月に就任した金善台(キム・サンテ)日本代表コーチから、コーナーの入り口で左足に長く重心を乗せる滑り方を教わり、コーナー出口の伸びが増したという。「今後もすべてトップで通過したい」と自信を示していた。
○…19歳の桜井がエースの意地を見せた。千メートルは予備予選で転倒して敗退したが、千五百メートル(2)では3組1位、三千メートルリレーでは残り5周でチームを3位から2位に引き上げた。「千メートルで悔しい気持ちだったが、得意の千五百メートルで勝負したい」と、失敗を引きずらなかったのが良かった。2月の全日本選手権で初の総合優勝を飾り、神野由佳(引退)に代わる日本女子陣のエースに。今季は右足のけがで出遅れたが、復調してきたようだ。