11月29日14時39分配信 京都新聞
サッカーJリーグの社会貢献の一環として、京都サンガFCは中・高齢者向きの健康づくり教室を開いている。「健康アカデミー」と銘打ち、サッカーボールを使った軽い運動などで、健康増進や維持をサポートする。昨年度は参加者をホーム試合に招くなど、ファン層の薄い高齢者にサンガをアピールし、スタジアムに誘う狙いもある。本年度は12月14日に初のアカデミーを催す。
Jリーグは昨年度から厚生労働省の補助金を受けて介護予防事業に取り組んでおり、希望するクラブに助成している。各クラブは地域や特色を生かした事業を展開。昨年度は加盟31クラブのうち29が実施した。
サンガも京都市などで計3回催し、76人が参加。ボールを頭上で渡していく運動などを楽しんだ後、ホーム試合を観戦した。
本年度最初のアカデミーは14日午後2時から、京都市中京区のウイングス京都で開く。府内で転倒予防の教室などを開く「健康体力づくりの会」の協力で、足腰の機能を活性化させる体操などを行う。サンガトップチームの吉満樹フィジカルコーチ(43)も現役選手への指導の中から、高齢者に応用できるトレーニングを紹介する予定。
他のJクラブでは地域の特色を生かしたユーモラスな事業も実施。ザスパ草津(群馬県)は草津温泉で「湯もみ」、ヴォルティス徳島(徳島県)は「阿波踊り体操」などを取り入れている。
同アカデミー担当の水上大嗣さんは「事業に選手も参加させるなどしてサンガらしさを出し、高齢者にもサンガを身近に感じてもらいたい」と話す。アカデミーは原則50歳以上で先着200人。無料。申し込みはTEL0774(55)7603。