背番号だけじゃない!大田“出世部屋”入寮

11月22日7時3分配信 スポーツニッポン

 巨人のドラフト1位、東海大相模・大田泰示内野手(18)ら新入団選手10人が21日、川崎市内のジャイアンツ球場とジャイアンツ寮を見学に訪れた。将来の4番候補として期待される大田は、松井(ヤンキース)、坂本らも使用した“出世部屋”の410号室に入寮することが決まった。新人選手は、23日に東京ドームで行われるファンフェスタでファンにお披露目される。

 松井から背番号「55」を受け継ぐ大田に、新たな大物待遇が待っていた。この日、樋沢寮長から“出世部屋”への入寮を伝えられた大田は「寮長から“たまたまだよ”と言われましたが、プレッシャーを感じます」と顔を紅潮させながらも喜びをかみしめた。

 07年1月、410号室に入寮したのが坂本だ。2年目の今季、その効果も手伝い!?開幕から全試合先発出場するなど大ブレーク。来季は2階の部屋に引っ越すことが決まり、後継者に大田が選ばれた。大田ら10人は、その坂本に寮内の食堂でニアミス。言葉は交わさなかったものの「とにかく緊張した」とスターのオーラを間近で感じ取った。

 大田は2階にある素振り部屋も見学。ここはかつて松井が毎晩のようにバットを振り込み、日本を代表する大打者への基礎を築いた部屋として知られる。その床の畳は今でもボロボロだ。「一番印象に残った。自分も集中して素振りをして、早く1軍に上がりたい」。高校通算65発のスラッガーは、努力を積み重ねてゴジラの背中を追う。

 ジャイアンツ球場での一幕。あいさつに立った岡崎新2軍監督の帽子から、サングラスが滑り落ちた。指揮官の前で直立する10人の中で、唯一それを拾おうとしたのが大田。「周りの目も変わる。一社会人としてしっかりやらないと」。その立ち居振る舞いにも松井、坂本の後を継ぐのに十分な資格があった。

 ユニホームの採寸では「OHTA 55」と入った戦闘服に初めて袖を通した。「重い背番号。期待に応えたい」。将来の巨人を担うバットマンが力強く言い切った。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA