文科省 学校施設からの転落事故防止留意点まとめ 天窓への防護柵設置など

 文部科学省は、天窓(トップライト)への防護柵や屋上への防護フェンスの設置など、学校施設からの転落事故を防ぐための留意点をまとめ、都道府県教育委員会など関係機関に通知した。
 転落防止策を共通事項と個別事項に分けて提示。共通事項では、施設の現状把握や安全指導の充実とともに、施設面の配慮事項として▽危険な場所は危険であることを理解しやすいデザインとする▽細部まで十分な安全性を確保する▽既存施設も点検し必要に応じて速やかに改善する―など挙げた。
 個別事項では、屋上、天窓、窓、バルコニー、庇などごとに留意点を示している。例えば天窓では、外側への防護柵、内側への防護ネットの設置のほか、周囲に植栽を施して近づきにくくする。屋上では、塔屋へのタラップ(はしご)に容易に登れないよう一段目を高く設定したり、安全性に十分に配慮した手すりや防護フェンスを設置する。
 学校安全教育資料作成協力者会議生活安全部会と、学校施設整備指針策定に関する調査研究協力者会議学校施設安全対策部会が合同で検討した。今後安全部会では教職員用参考資料を、安全対策部会では学校施設整備指針の改訂を、それぞれ09年3月をめどにまとめる計画だ。

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