国土交通省は25日、2007年度の水害被害の速報値をまとめた。建物被害などの直接的な物的被害総額は約2082億円で、過去10年間で最も低かった。
物的被害額のうち、建物や事務所資産、農作物などの「一般資産等被害額」は546億8200万円。河川・海岸・道路・下水道などの「公共土木施設被害額」は1508億8400万円。鉄道や水道、電力会社などの「公益事業等被害」は26億4700万円だった。この中には、人的損失や交通機関の運休による波及被害などは含まない。
被災建物数は1万5068棟で、全壊・流出は69棟、半壊314棟、床上浸水3283棟。残りが床下浸水。
07年度は、台風4号と梅雨前線豪雨により、秋田を筆頭に岩手や静岡、宮崎、熊本で大きな水害が発生した。この水害の被害額(約609億円)が全体の3割近くを占めている。また、都道府県別水害被害額で秋田県が最大となったのは1961年の調査開始以来初めて。
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