下水道工事中の作業員5人が急な増水で流された事故を受けて国土交通省は6日、集中豪雨などに対する安全対策の徹底を呼び掛ける通知を各都道府県・政令市などに送付した。相当の降雨が事前に予想される場合には、原則として当日の工事の中止を求めるとともに、同種工事の安全対策の現状などを緊急点検した上で12日まで報告することなどを要請している。
また通知では、▽雨量データなどの情報を工事現場で速やかに取得できる体制を構築する▽請負者が提出する施工計画書の内容について、集中豪雨時の対応などの安全管理対策が十分に検討されているかどうかを確認し、必要に応じて対策の検討を指示する▽集中豪雨が発生した際の作業員の退避行動(情報の伝達体制などを含む)について事前確認する―ことなども求めている。
事故は5日、東京都が発注した「雑司ケ谷幹線再構築工事」(東京都豊島区)の作業中に発生。集中豪雨で急激に下水管内が増水し、作業員5人が流され、2人が死亡、3人が行方不明となっている。
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